映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
No392『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』~ステージの熱気をそのままに~
2009-01-14 / 映画
音楽映画ということでもう一つ新春に観た作品をご紹介。
恥ずかしながら
ストーンズがザ・ローリング・ストーンズの略とも知らなかったロック音痴。
せいぜいミック・ジャガーの名前を知ってる程度ですが、
好評とのことで観にいってみて、驚いた。
なんて熱い世界…。
コンサート会場をカメラがめまぐるしく動く。
なんといっても18台のカメラを駆使して撮影しただけあって
ショットも次々と切り替わる。
編集の見事なこと。
ステージの演奏者たちの熱気がそのまま伝わる。
ゲストの歌手たちとの演奏もいい。
特に黒人のブルース界の重鎮バディ・ガイのうなりの見事なこと、
演奏の合い間には笑顔が絶えず、
バンドとのセッションを本当に楽しんでいるのがすてきだ。
単にライブの記録映像というのを超えて、
映画だ、と感じたのはなぜだろう。
人間を感じるからだろうか。
45年、ストーンズというバンドをやってきた彼らの年輪の長さを
顔の皺、ギダーをひく腕の皺に感じつつも、
音楽に賭ける熱い魂、エネルギーがリアルに伝わってきた。
観た後に、彼らが60歳を超えていると知ってよけいに驚いたが
とにかくすごいエネルギー。
なかでも、キース・リチャーズがよかった。
渋い。
あんな渋い顔になれるのなら、60歳になるのもいいと思えるぐらい。
自然体で、リラックスしていて、
心から音楽を、バンドで演奏するのを楽しんでいる。
演奏の合い間にベースのロニーに声をかけたり、煙草を吸ったり、
客席には背中を向けベースの音の世界に入り込んだり、
ひょうひょうとしている。
ロニーとキースのどっちがギターが上手いのかと聞かれ、
「あいつも俺もへたくそだ、でも、一緒に演奏すれば最強だ」という
キースの答はすてきだ。
英語の歌詞で、意味もわからず、私にはあまり聞き覚えもない曲で
つい舞台を観ながらあれこれ考えたりもしたが、
そんなことも含めて、全部OK!
君たち楽しんでるかい?というミックの声に
映画を観ながら、エネルギーはもらったよ、
自分の人生を楽しめ、自分を楽しめ、もっと自分らしく生きろと
メッセージをもらったような気がした。
1曲終わるごとに、すっとカメラが客席の後方に遠ざかる感じもすばらしく、
息を飲んだ。
スコセッシ監督がさりげなく登場するのも愛敬がある。
最後の演奏後、カメラに向かって「アップ、アップ」と張り上げた声。
と、こんな感想を抱いたのは、つい数日前。
あれから、さすがにキース熱は冷めたけれど、
映画を観ていたときの胸の熱さは、心地よく残っている。
ストーンズのファンなら必見。
ファンでなくても、音楽が好きな人ならぜひお薦め。
恥ずかしながら
ストーンズがザ・ローリング・ストーンズの略とも知らなかったロック音痴。
せいぜいミック・ジャガーの名前を知ってる程度ですが、
好評とのことで観にいってみて、驚いた。
なんて熱い世界…。
コンサート会場をカメラがめまぐるしく動く。
なんといっても18台のカメラを駆使して撮影しただけあって
ショットも次々と切り替わる。
編集の見事なこと。
ステージの演奏者たちの熱気がそのまま伝わる。
ゲストの歌手たちとの演奏もいい。
特に黒人のブルース界の重鎮バディ・ガイのうなりの見事なこと、
演奏の合い間には笑顔が絶えず、
バンドとのセッションを本当に楽しんでいるのがすてきだ。
単にライブの記録映像というのを超えて、
映画だ、と感じたのはなぜだろう。
人間を感じるからだろうか。
45年、ストーンズというバンドをやってきた彼らの年輪の長さを
顔の皺、ギダーをひく腕の皺に感じつつも、
音楽に賭ける熱い魂、エネルギーがリアルに伝わってきた。
観た後に、彼らが60歳を超えていると知ってよけいに驚いたが
とにかくすごいエネルギー。
なかでも、キース・リチャーズがよかった。
渋い。
あんな渋い顔になれるのなら、60歳になるのもいいと思えるぐらい。
自然体で、リラックスしていて、
心から音楽を、バンドで演奏するのを楽しんでいる。
演奏の合い間にベースのロニーに声をかけたり、煙草を吸ったり、
客席には背中を向けベースの音の世界に入り込んだり、
ひょうひょうとしている。
ロニーとキースのどっちがギターが上手いのかと聞かれ、
「あいつも俺もへたくそだ、でも、一緒に演奏すれば最強だ」という
キースの答はすてきだ。
英語の歌詞で、意味もわからず、私にはあまり聞き覚えもない曲で
つい舞台を観ながらあれこれ考えたりもしたが、
そんなことも含めて、全部OK!
君たち楽しんでるかい?というミックの声に
映画を観ながら、エネルギーはもらったよ、
自分の人生を楽しめ、自分を楽しめ、もっと自分らしく生きろと
メッセージをもらったような気がした。
1曲終わるごとに、すっとカメラが客席の後方に遠ざかる感じもすばらしく、
息を飲んだ。
スコセッシ監督がさりげなく登場するのも愛敬がある。
最後の演奏後、カメラに向かって「アップ、アップ」と張り上げた声。
と、こんな感想を抱いたのは、つい数日前。
あれから、さすがにキース熱は冷めたけれど、
映画を観ていたときの胸の熱さは、心地よく残っている。
ストーンズのファンなら必見。
ファンでなくても、音楽が好きな人ならぜひお薦め。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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おっしゃるとおり、単なるライブ映像とは異なり、
映画として十分楽しめる作品ですよね。
スコセッシはストーンズが大好きなんだろんなぁと
嬉しくなってしまいました。(*^_^*)
今年もよろしくお願いします。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。
確かにスコセッシはストーンズが大好きなんでしょうね。その熱さが、演奏後の舞台裏での嬉しそうな顔、高揚感あふれた声に表れているだけでなく、映画の細部に満ちているのですね。