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№11「秋日和」小津安二郎監督

嫁に行く娘アヤの女友達百合子(岡田満莉子)の茶目っ気が魅力いっぱい。
佐分利信、中村伸郎、北竜二といった、老年にさしかかった男たちを相手に、思ったことをずばずば言い、ドライで、やさしい性格が楽しい。ウイットに富んだ会話は、思い出してみても、笑いがこみあげてくる。

小津さんはよく人間を観ていたのだろう。
家族をめぐる感情というのは、人間にとって
共通のものだ。

小津さんが、父と子、母と子など、
少しずつテーマをずらしながらも、
ずっと家族を描き続けたのも、
そこに、人間の何か普遍的なものを見つけたからだろう。

家族の中で、人間の姿、正直な姿が現れるとも
考えていたのだろうか。

反復とずれの秘密は、どこにあるのか。
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