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No625『おにいちゃんのハナビ』~いっしょにいること~

日本海が好きで、山陰、北陸、上越、東北と
裏日本に心ひかれる。
就職したばかりの頃、あこがれの東北を旅した。
といっても、貧乏旅で
夜行で大阪から新潟へ出て、
その後は、ずっと鈍行列車で北上。
十和田湖のあたりで西に進み
ほとんど電車に乗っているだけの旅だった。
待ち時間の1時間余り
早朝の新潟駅周辺を歩きまわった。
きれいな街だった。
以来、新潟県を訪れる機会もなく、
いつかゆっくり行きたいと思いを貯めている。

その新潟の小千谷市片貝町が舞台。
町の人たちは、子どもの誕生や、成人、還暦を祝って
神社に花火を奉納する。

久しぶりに花火を観た。
といってもスクリーンの中の花火。
大きくて、本当の花火よりも心にしみた。
いろんな人の思いがつまった花火だと思うと涙が出た。
すごくきれいだった。

兄妹を演じるのが高良健吾、谷村美月で
この二人がすばらしい。
病弱な妹は、自分が家族に迷惑をかけているのをわかっていて
明るくふるまい、家族に笑顔をふりまき
ひきこもりの兄のことをずっと心配している。

引越しで友達もできず、自分に自信がもてず
ひきこもってしまった兄。
妹の強引にも近い誘いで、少しずつ部屋の外に出るようになり、
外の世界へと踏み出してゆく。
兄は、妹がそばにいてくれることで
少しずつ元気をとりもどしていく。

両親や先生が、少しオーバーなアクションに
みえたりしたこともあり、気になったが、
主演二人の好演で
難病ものとはいっても、清清しい印象。

今、こうして思い出してみると
観たときは花火の印象が強かったが、
それ以上に
兄妹が自転車に二人乗りをして、新聞配達をしたり
坂道をずーっと下っていくシーンの方が
心に残っている。
ちょっとひろいものという感じの作品でした。
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