映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
No1421『希望の灯り』~スーパーで働く労働者一人ひとりの孤独な日常に寄り添う~
2019-04-29 / 映画
とっても映画らしい映画。
こういう映画が、私は好きです。
冒頭、誰もいない巨大スーパーマーケットの店内(倉庫)から始まる。
無人の店内。
無機質な空間。
やがて、フォークリフトが静かなエンジン音をあげながら、行き交う。
主人公の青年が、在庫管理係として、働き始めるが、
こういう映画が、私は好きです。
冒頭、誰もいない巨大スーパーマーケットの店内(倉庫)から始まる。
無人の店内。
無機質な空間。
やがて、フォークリフトが静かなエンジン音をあげながら、行き交う。
主人公の青年が、在庫管理係として、働き始めるが、
彼は、とても無口。
入れ墨があることは示されるが、
彼の過去については何も説明しない。
青年を指導しながら、一緒に働くブルーノという
50歳代のおっちゃんがいい。
入れ墨があることは示されるが、
彼の過去については何も説明しない。
青年を指導しながら、一緒に働くブルーノという
50歳代のおっちゃんがいい。
青年が、隣の菓子売り場の女性に一目惚れする。
彼が、力仕事の多い、地味な仕事を続けられたのも、
彼女の存在が大きかっただろう。
恋の力はすごい。
でも、彼女は結婚していた。
ブルーノは、青年にそのことをさりげなく告げる。
でも、人妻だからあきらめろとは言わない。
仕方ないなあと言う。
ブルーノは、青年にそのことをさりげなく告げる。
でも、人妻だからあきらめろとは言わない。
仕方ないなあと言う。
この感じがいい。
人と人との距離感が、遠いようにみえて、
でも、優しさが根底にあって、
そっと見守るような感じが、しんみりと伝わっていい。
でも、優しさが根底にあって、
そっと見守るような感じが、しんみりと伝わっていい。
トイレで一緒に煙草を吸って休憩したり、
スーパーで働くほかの人たちの姿もいい。
職員休憩室の自動販売機のコーヒーを飲む姿が、
なんだか、とても共感できて、心にしみる。
職員休憩室の自動販売機のコーヒーを飲む姿が、
なんだか、とても共感できて、心にしみる。
深夜に働いて、深夜バスで帰っていく青年。
バスの運転手まで一人ひとりに寄り添うような
つつましやかなカメラが心に残る。
つつましやかなカメラが心に残る。
最後のエピソードもいい。
いつまでも心の中に大切にとっておきたいような映画。
いつまでも心の中に大切にとっておきたいような映画。
英題は「In the Aisles」。
邦題「希望の灯り」は、まさに、この映画を心の灯りとして、
とっておきたいような気持ちを伝えていて、うまい。
とっておきたいような気持ちを伝えていて、うまい。
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