静聴雨読

歴史文化を読み解く

二度目のリアル古書店・1

2011-02-09 07:29:48 | BIBLOSの本棚

(1)悩んだ末

私の加盟している「スーパー源氏」から再びリアル古書店への出品のお誘いをいただきました。東京・下北沢の三省堂書店下北沢店で2011年1月5日(水)-2月28日(月)の2ヶ月間開催される「古書フェア」です。

昨年夏に同様のフェアに参加させていただいた時に、在庫圧縮の効果の大きいこと(つまり、よく売れること)に満足を覚える一方、お客様との触れ合いのないことにフラストレーションを覚えたことがありましたので、再び参加するかどうか、悩みました。結局、参加することにしました。

参加するにあたり、昨年夏に物足りなく感じた部分を解消するよう努めることにしました。それは、「会場に頻繁に足を運ぶ」ことです。

三省堂は新刊書店で、「古書フェア」で扱うのは古書です。この間にギャップがあります。
古書フェアの棚は、売り切れの本の跡の空きがたちまち広がります。それほど、古書の動きは早いのです。それを、補充するのに、店員の手が回らないことがあります。

また、お客様の物色で、棚の中の本の配列が乱れることがしばしばあります。

以上のことが重なると、売上に影響が出ます。

そこで、古書店が直接会場に出向いて、棚の整理のお手伝いをすることがいいのでは・・・。昨年夏のフェアの後半で、このことに気づき、会場に足を運び、店員の了解をいただいた上で、棚の整理をしました。岩波文庫は岩波文庫だけでまとめたり、空いた棚に、予備の本を補充したりして、棚の見栄えをよくしました。ある時は、大幅な配置換えまでしました。

このように、棚に息吹を吹き込むことが重要だということを実感しました。それで、今回は、会期の最初から、会場に足を運ぶことにしたわけです。   (2011/2)