Velo-city

"It never gets easier, you just go faster."

ツール・ド・八ヶ岳 ヘビー級に挑戦

2011年04月18日 | レース

笛吹市 桃源郷 桃とタンポポが甲斐路の春を告げる

目標は、優勝。
自分に課した最低のノルマは、表彰台。(でマスクマン)


結論から申しますと、3位でした。表彰台で、マスクもお披露目できました。

最低の宿題は達成しましたよ、ママン。

後日表彰台での珍行為については写真をどなたからいただけると思います。
入手でき次第公開します。(この下のスペースに)

***

レースの記憶も鮮烈ですが、前日のセミ自走現地入りからツーリング感満載でしたので、そこから掘り起こしてみたいと思います。ツーリングに興味のない人は、ズバーンと読み飛ばしてください。

土曜日朝
今回は輪行公認の富士急バスを使い河口湖まで行くことにした。(理由:ヒルクライムレースの前にLSDでダイエットをしたかった)
実は土日を自転車にフルで使えたのは、11月の沖縄以来、半年ぶり。お嫁さま、ありがとう。


横浜駅22番窓口に、朝7時半出発。乗車率は50%くらいだったので、予約なしでも乗ることができた。


自らの体を輪行袋の中に入れ(私のお尻はどこかな~?)、カーゴルームに幽閉された。ここはシートベルトもないので乗り心地が悪い。乗り物酔いしました。

いいですよ、高速バス。少人数輪行で一気に富士五湖に行けますからね。これは利用価値大!

今日は御坂峠を越えて甲府に行くことにする。というわけで、河口湖から、御坂峠を目指し200mほど標高をルンルン稼ぐと・・・


..... (ノ`Д´)ノ彡┻━┻ オイー通行止めなら麓で看板出せぃ!

減灯したトンネルを突破するのがいやなので、登った道を引き返します。
河口湖畔を走っていると、「山ノ神川」なる地名がありました。


富士山もくっきり見えて、絶好のツーリング日和。自走でレース会場に前日入りすると、こんないい思いができるのですね♪

河口湖から西湖に抜ける路には、途中えぐい登りがあります。しっかり疲弊しました。
精進湖からは、烏帽子峠を越える初めてのルート。初めての道はいいですね。景色がきらきらとして新鮮です。
甲府盆地を見下ろす高台から車の車列の先頭でダウンヒルすると、笛吹市の果樹園に降りてきました。

ダウンヒル途中に、「山ノ神橋」という橋がありました。


ここで冒頭の桃源郷に出くわしたわけです。桜もイイですが、桃の濃い桃色もイイですね。

さて、なんで甲府に来たのかといいますと、去年からちょくちょくこのブログにコメントしていただいた、「しろさん」に会いにいくためでした。
実は、最近知ったのは、この人は
@YOUCANRiverCityの店長で、Cyclowiredの記事を見て気がついたら、もとプロ選手ではないですか。
レース前の自転車調整に遊びに行くにはうってつけ、お邪魔させて頂きマウス。


お店の番地は「中央市山ノ神」です。


YouCan Rivercityにとうちゃっく~


フロントハブ内の「キシキシ虫」を退治してもらいました。殺虫剤をかけたら「キシキシ虫」の鳴き声はしなくなりました。おしまい。

あと10km、韮崎まで走って前日LSDを終えることにします。


釜無川を越え北岳や甲斐駒ケ岳を見ながらのサイクリング。最高です。


富士山とは違い、人を寄せ付けない孤高の氷壁。まさに頭上の屏風という感あり。

韮崎からは電車の人。


憧れの小海線に乗ることができました。汽車は勾配をひーひー言いながらディーゼル音を響かせ野辺山高原へと登って行きます。コンタドールの方が機動車より速いと思いましたね。


野辺山は天文台のメッカなんですよね。夜の星空がきれいでした。外は氷点下でしたが。


明日はこの山を登ります。


野辺山駅に到着。今日は「りんどうの宿」という民宿に泊まりました。夕食を食べ、名古屋からツール・ド・八ヶ岳に出場するためにきたという「室T」さんというおじさまと風呂で裸の会話。その後も夕食で自転車談義。次の日には会場まで一緒に車で送ってもらうことになりました。よい旅先の出会いでした。
風呂場で膝から下の毛がない人を見たら、100%自信をもって「自転車のるんですよね?」と話しかけられますよね^^ そこから会話が弾みました。

さて、レース当日です。やっと本編です。

アップはレースで使われるコースの最初の3kmくらい。
動画で見た感じとは全く違う。最初から勾配がきつく、ペースが上がる序盤では集団が崩れそうだ。300Wをキープで10分登ったが、これを1時間以上続けるのか・・・と思うと凹む。

スタート30分前、他のクラスと比べると体重75kgクラスは、なんか緩いwww
他のクラスと比べると、殺気ゼロwww

同じクラスでマークしていたのは、ナルシマのM田さん。この人は昨年1時間15分でぶっちぎりで勝っている。体重77kgだとしても、出力は310Wを75分だしている。このスペックにはかなわないだろう。この人は除外として、2位なら現実的に狙えると思いそれでレースを組み立てる。
スタートラインで周りを見渡しても、そのM田さんらしい体格のナルシマジャージが見えない・・・
「ひょっとして、DNS?おれ、1位ねらえる鴨?」とスケベ心が頭をもたげる。

そして、9時14分スタート。男子MTBクラスと同じ組だ。
いきなりMTB軍団はえぇぇぇ。どうみてもあなたクライマーでしょ?という研ぎ澄まされた体格の小柄なライダー数人が集団を牽くと、大柄なローディが一人また一人と切れて行く。
開始1kmくらいでローディ5人、MTB5人くらいの高速集団になってしまった。
ここで白いジャージの大柄な人が後ろからするするっとあがってきた。ん?synergyジャージだ。
(これがナルシマからsynergyに移籍したM田さんでした。)
すぐにチェック。だが力強い。明らかに別格のパワーで急勾配をシッティングで切り裂いていく。私はダンシングで追跡するのにアップアップ。

しばらく2人で協力し、私が先頭で最初のポイントに到着。この時点でクラス1位。
「フ・・・フ・・・このままいけば優勝鴨!」
次の瞬間M田さんペースアップ。千切れました。
10cmが50cmになり、5m, 10m, 100mと遠ざかっていく。
やはりオーバーペース気味。最初の20分は310W以上だった。

この後はオーバーヒートした心臓をコントロールする苦しい時間帯。とはいえペースダウンはできないので、白樺の木立の中、前のクラスをどんどんシッティングで抜いていく。このまま二位で終わるといいな。その矢先、背後で「カチカチ」が聞こえた。

同じクラスの人に抜かれ、3位に後退。実はこの人は依然和田峠であっているTeam Vaporの人。うまくペースメーカーに使われてしまい、交代した瞬間に私の心がリミッターを働かせてしまった。結局この人とは頂上で2分差を空けられた。


この後、時折平坦区間があったり、眺望が開けて絶景のスキー場と白樺林を抜ける緩斜面で前の組をゴボウ抜きにする気持ちよい区間で脚をだましだまし回復させるも、パワーは順調に減衰し、300Wはもはやキープ不能になっていく。


後はいつ後ろから抜かれて3位圏外に落ちるか、ひやひやしながら順位キープの走り。最後の5kmを切ってからは永遠に感じた。ここまで来ると自分のペースも落ちているので、今まで順調に右側の追い越し車線で抜いていたのが、前走者と混走になったりする。厳しい時間帯だ。こういう苦しい時にコンパクトクランクで回してパワーを出せないのが辛い。ケイデンスが下がり、筋疲労が蓄積していく。秘儀「後ろ乗りハムストリング総動員パワーシッティング」を発令するが、あまり効果なし(泣)


出力がダウンヒルしているのがわかりますでしょうか。
Ride Time (Time Moving) 01:20:31
Distance, km 23.58
Average Power, Watts 271
Average Cadence 79
Average Speed, kph 17.52
Average Heart Rate 171
Work, KJ 1317
Intensity Factor 0.816
20 min 308
30 min 299
40 min 290
60 min 280
こりゃだめだwww自爆走

ペーシング、とはペースをセーブすることではなく、ペースを終盤にむけてあげて行くために、"Ramp Up"するのが真の意味だと思うのです。今日のレースは真逆。"Ramp Down"でした。ハー
このような走り方をしなければ、もう一個上を狙えたかも。って「たられば」ですね。






最後まで後ろの影におびえながらゴール。
ある意味自分の予想した平凡なタイム、そして順位も予想通り。うーみゅ。
来年は1時間15分を目指します。体重75kg級なら優勝争いラインですね。


Legon☆Bearbellみなさまと(本日2人入賞ですと)


Kohさん3位
Kohさんかっこいいね。


ケロロさん6位(赤ちゃんは2位)
ケロロさん周りと合わせないねwww


そしてそして、われらが竹芝サイクルレーシングの新たなる刺客、道産子パラッチが男子Aぶっちぐりの1位(一時間六分台)!!!これはチャンピオンクラスでも6位入賞できるすごいタイムです。ひれ伏します。

レース終了後は余韻に浸りつつもTAMA POTAチームのキンタさんに車にのっけてもらいました。野辺山まで乗っけて頂き、そこのコンビニから荷物を自宅へ郵送。

身軽になって韮崎まで40km自走して帰りました。標高1300mから800mまで降りるので、全行程高速ダウンヒルで、楽なもんです。逆に去年の夏直江津ルートにこれを選んだ湘南のMASAさんに最大限の賛辞を贈りたいと思いました。しかも雷雨の夜ww


南清里道の駅にて。
今シーズン開幕を告げるツール・ド・八ヶ岳。
わたくしめの今シーズンのヒルクライムレースは昨日が最初でラストでした。(コラ!)
また平地に戻ります

+++新たなる目標+++
体重を減らして登坂力を付けるのもよいが、体重をカバーするパワーをつけると選手として絶対的に強くなる。
打倒身長188cm 体重83kg FTP330Wの巨神兵!