アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

「アイヌ民族サミット」開催

2008-07-08 09:08:44 | インポート
「先住民族サミット」を終えてホッとしつつ、7日はエカシによばれ札幌へ。
今日から来道中の台湾原住民族のアウンさん(タイアル民族)と、トゥシさん(セディック民族)と送別の時を持ちます。
9日は山形県小国にあるキリスト教独立学園の修学旅行生が旭川に来るので、
アイヌ民族のお話とフィールドワークを行ないます。

その準備もあるのですが、今朝は少しゆっくりできたので、あらためてこの数日のニュースをひろいあげて
「先住民族関連ニュース」にUPしました。
http://u-ko-usaraye.cocolog-nifty.com/

ついでに、「アイヌ民族関連イヴェント情報」もUP!
http://blog.goo.ne.jp/sakura-ive

これからもこまめに情報提供を送ります。


さて、北海道新聞(07/07 08:08)の記事が目に留まりました。
6日に「アイヌ民族サミット」が札幌ピリカコタンにて開催され、道内外のアイヌ民族8団体の代表者らが一堂に会し、
全国組織設立へ向け、協議の場をつくることを決めたとのこと。
政府への交渉を行なうにあたり、組織を全国規模へ広げるというのです。

以下、途中から引用

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 サミットにはアイヌ民族最大の団体の道ウタリ協会や、首都圏の「関東ウタリ会」「レラの会」など四団体、「樺太アイヌ協会」(札幌)など計八団体の約百人が参加した。
 全国組織に向けた協議は、アイヌ民族の権利回復などを議論する政府の有識者懇談会が八月上旬にも開く第一回会合の直前に都内で開催予定。その後も継続的に協議の場を設け、公益社団法人や任意団体など、どのような組織形態で一本化できるかを議論していく。
 道が把握している道内のアイヌ民族の人口は、二〇〇六年の調査で約二万四千人だが、それ以外に首都圏でも五千人以上が暮らしているとされる。
 道はアイヌ民族の生活向上に向け、国の補助で就学支援などを行ってきたが、道外では支援策がなく、格差を問題視する声が出ていた。
 サミットでは、同協会の秋辺得平副理事長が「国にしっかりとした権利回復を求めるために、アイヌ民族の連帯をさらに強めていきたい」と強調。他の出席者からも、全国のアイヌ民族の地位向上を目指すため、組織の全国化を求める声が相次いだ。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/103388.php


マオリのスティーブン・ケントさんからアオテアロアの権利回復への歴史を伺った際、マオリが一致団結するのに30年の時間がかかったと言われたことが印象に残りました。権力を持つ側は分断をさせるのが得意ですから、「理解と一致」をもって連帯しつつ、要求と交渉をしていけますように。



「先住民族サミット」最終日のポロ・リムセ(大きい輪踊り)


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