アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

政府への要望書

2009-07-17 06:36:01 | インポート
アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会が29日に1年の審議をまとめた報告書を提出するのを前に高橋はるみ知事と道アイヌ協会の加藤忠理事長は15日、超党派の国会議員で作る「アイヌ民族の権利確立を考える議員の会」(世話人代表・今津寛衆院議員)に、アイヌを先住民族と認定する新たな立法措置などを報告書に盛り込むよう要望書を提出し、今津代表は「解散前に河村建夫官房長官に要望の趣旨を伝えたい」と述べたたというニュースが入りました。
「アイヌ有識者懇:立法措置で先住民族に認定を--知事ら要請」(毎日新聞 2009年7月16日 北海道朝刊)
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20090716ddr041010005000c.html


有識者懇の報告書は先月の会合にて、その「素案」の審議がなされ、大枠が認められたというニュースも入っていました(毎日新聞 2009年6月30日 東京朝刊)。
が、その「素案」は骨子だけ公表されたのみで、詳しくは一般には知らされていません。ですから、意見・要望は「報告書」が出るまで言えません。やっぱりおかしいとおもうのですが。


ネットで調べていましたら、「しんぶん赤旗」2009年7月16日(木)には、こんな記事が。

アイヌ新法求める 紙氏参加 「共生」へ議連が決議
 超党派でつくる「アイヌ民族の権利確立を考える議員の会」は15日、国会内で会合を開き、アイヌ協会や北海道が求めるアイヌ新法制定などアイヌ施策の推進にむけた要望の実現を求める決議をあげました。
 同議連は、昨年3月に各党有志議員でつくられ、同6月の衆参両院の「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」の実現に役割を果たし、現在は衆参計47人の議員が参加しています。
 会合には北海道アイヌ協会の加藤忠理事長、高橋はるみ北海道知事が参加し、「国が主体となって総合的な施策を行う基本理念を明らかにした新規立法の実現を」(高橋氏)、「国としてアイヌの実態調査を行い、総合的な施策の実現にむすびつけてほしい」(加藤氏)と発言しました。
 日本共産党から参加した紙智子参院議員は「新規立法は国の責任を明確にするためにも内閣提出の法案として成立をめざすべきだ。議員の中でも、広い国民の間でもアイヌへの理解を広めることが必要だ」とのべました。
 各党の議員からは「立法措置はなんとしても実現を」(民主・鳩山由紀夫代表)、「八つの省庁に分かれている窓口をなんとかすべきだ」(新党大地・鈴木宗男衆院議員)など活発な発言が出されました。
 会合では、道とアイヌ協会から出された要望事項(別項参照)の実現へ、議連として力を尽くすことを決議、衆院解散前に官房長官に申し入れることを確認しました。
要望項目
○立法措置
 アイヌを日本の先住民族と認め、国の責任で総合的施策をすすめ、民族の共生の基本的理念に立ち、アイヌ政策を統括して推進する部門とアイヌ政策を継続的に審議する機関を設置することを盛り込んだ新たな法律を制定する
○早急に取り組む施策
 ・国民理解の促進
 ・民族共生の象徴となる施設の設置
 ・アイヌの実態の全国調査
 ・文化振興施策の充実
 ・道が行うアイヌ施策への支援
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-07-16/2009071614_01_1.html


今津ひろしさんのHPにも(http://hiroshi-i.net/main/cat6/)、福島みずほさんの「どきどき日記」にも写真付きで申し入れの報告がされています(たまたま見つけました)http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-entry-1418.html

他の新聞では今のところ読売だけ。
「アイヌ新法制定など「決議」を国に提出」(2009年7月16日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20090716-OYT8T00695.htm




今年はくるみもよく見ます


今日は、夜から開催されるチ・カラ・ニサッタの学習会「ウコ キロロ コロ ウパカシヌ~互いにつよくなる 共におしえあう~」のボランティアを依頼されたので札幌に向かいます。ワークショップはわたしも参加したかったのですが、このたぐいは全日参加が条件であり、日曜日が使われますのであきらめてしまいます。今回も土曜夜まで受付・記録係でお手伝いのみとなりました。皆さんと出会えるだけでもうれしいので行ってきます。
日曜日は道北地区の交換講壇で士別教会の説教奉仕、その後は牧師たちの集いで名寄泊。
20日はそのまま南下して旭川嵐山のアシリ・チセ・ノミ(新しいチセを祝う儀式)に参加させて頂き、帰宅します。



たわわに実るさくらんぼ。季節ですね~


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