アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

アイヌ民族副読本改悪問題の署名

2012-06-14 13:02:11 | インポート
アイヌ民族副読本改悪問題の署名依頼が届きました。少々長いですが、全文を掲載します。

国会決議を無視した、「アイヌ民族副読本」の改悪を許さず、先住民族アイヌの歴史をみんなで共有するための署名
 財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構 理事長 中村睦男 様
 かつて、北海道はアイヌの人たちの土地であり、明治政府によって北海道と名付けられて日本の領土とされるまで、本州の中央政権からは長い間「外国」と見られていました。
 それは、2008年に全会一致で採択された『アイヌ民族を先住民族とすることを求める』国会決議が明らかにしているように、アイヌの人たちは本州の人が渡ってくる前から北海道に先住し、独自の言葉・宗教・文化を持ち、とりわけ北海道を中心として長い歴史を創り上げてきたからです。
 また、同決議文で「我が国が近代化する過程において、法的には等しく国民でありながらも差別され、貧窮を余儀なくされたアイヌの人々が多数に上ったという歴史的事実について、政府として改めて、これを厳粛に受け止めたい」と述べているように、文化も含めたアイヌ民族の歴史を全ての国民が知って:理解することは、いろいろな民族の人たちが暮らす日本にとってはとても大切なことであったはずです。
 その意味では2001年以来、アイヌ民族の歴史や文化を教育の場できちんと教えることを目的に作成し発行されてきたアイヌ民族読本『アイヌ民族:歴史と現在』は、その先を行っていたものとして高く評価され、学校での活用が年々拡大されてきていました。
 しかしながらアイヌ文化振興・研究推進機構(略・アイヌ文化振興財団)は、『国会決議』の趣旨とは正反対の内容で行った国会や北海道議会の一議員の質問や、それに全く答弁できなかった道の対応に何のコメントもせず、反対に現行副読本の執筆者の正式な理解を得ることなく、編集委員会も開催しないままに一方的に記述の変更(書きかえ)を、全国の教育委員会に通知したのです。
 書きかえの内容と、一議員の質問への議論もないままに「国や推進機構とも連絡をとりながら必要な対応について検討する」とした道や、それに従って副読本の作成に関わった編集委員会の了解も得ないで記述を書きかえたアイヌ文化振興財団の一連の行動は、明らかに非民主主差的なものであり、絶対に容認できないものです。
 以上の理由から、署名をもって以下のことを財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構に要求します。
                     記
1.アイヌ文化振興・研究推進機構は、先住民族に対する国連宣言やアイヌ民族に関する国会決議、「アイヌ政策のあり方に関 する有識者懇談会報告」などの成果を踏まえ、『アイヌ民族副読本』の記述内容を改悪・改ざんしないこと。
2.今回「修整」するとした「通知」を早急に撤回し、現行の副読本を速やかに会道・全国に配布すること。
   氏名 住所
取扱い団体 アイヌ民族副読本問題を考える会 連絡先 清水裕二 江別市3条2丁目2 1番2号TEL 011:-382-7556


日本キリスト教団北海教区内の全教会・伝道所・各センターには郵送をしますが、メールにおいても賛同署名を集めようと思います。ご署名いただける方は、①お名前②ご住所を ororon38@hotmail.com (三浦メール)へお送り下さい。
第一次集約は今月中とのことですが、それ以降も続けるとのことですので、当ブログにおいて第二次集約日前にお知らせいたします。



旭川へ向う途中でよく出会うおねだり狐。餌欲しさに近づいてきますが何もあげません。


とかちエテケカンパの会 創立22周年記念 宇梶静江氏 講演会のご案内です。

「すべてを明日の糧として~今こそ、アイヌの知恵と勇気を~」
絵本(アイヌ語)よみきかせと講演
主 催 とかちエテケカンパの会
日 時 2012年6月23日(土) 午後4時~午後6時
会 場 帯広市生活館 
     住所:帯広市柏林台東町2丁目2番地  電話:0155-34-6552
資料代  300円(高校生以下無料)
お問い合わせ 芦澤 満(白樺学園高等学校 0155-62-6811)


宇梶静江さんには9日のマウコピリカ音楽祭や11日に副読本改悪問題で署名集めをされていたところでお会いしました。
ご自身のことを書かれた『すべてを明日の糧として』(清流出版)は、過去blogでも紹介いたしました。
帯広協会訪問を兼ねて、この記念講演を聞きに行こうと考えています。お会いできるのを楽しみにしています。


菜の花と海 留萌の海岸近くにて


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