アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

“土人教育所”の存在

2007-03-16 22:32:42 | インポート
はたまた今週後半は本州行きで留守しており、更新が出来ずにいました。
帰ってきて、カウントが2000になっていることをみて感動しました。
感謝、感謝です。

さて、本の紹介です。

明治政府が発足し、北海道「開拓」を担う管轄官庁として「開拓使庁」を最初は東京芝の増上寺(ぞうじょうじ)に、出張所を函館に設置します(本庁は71年に札幌に移転)。
東京の跡地には植民地政策を推し進める和人の指導者を養成するために学校を設置します(開拓使雁学校、開拓使仮学校付属女学校=後の北海道大学の前身)注1。加えて、「開拓使仮学校付属北海道土人教育所」が併設されました。
歴史的概観としては、わたしも読んだことがありますが、詳しくは知りませんでした。
(一部参照 「アイヌ民族と日本の歴史」 宮島利光著 三一書店)

その部分に光をあてた書物ができました。

「《東京・イチャルパ》への道」  編集・発行 東京アイヌ史研究会

研究会の皆さんは、2002年から芝公園で毎夏に、イチャルパ(先祖供養)を行い、地道に研究を続けて来られました。
市販はされていませんが、当センターに寄贈頂きましたので手元にあります。
読むのが楽しみです。
後日に内容を紹介したいと思います。

注1:北大の前身の歴史については確認不足ですので後日に詳細を調べます。




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