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アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

「歴史修正主義」とアイヌ民族副読本事件

2012-08-17 20:27:11 | インポート
フォレスト・ストーリー ハポネタイの案内が届きました。
清水町の山の中でのアイヌ民族の若手の皆さんのアート展示会。他にもいろいろなイヴェントがあるようです。数年、続けて行きましたが、今回も機会をつくって行きたいと思います。

2012年9月8日(土)~ 17日(月・祝)
11時~17時 最終日(13時まで) 入場無料
会場:ハポネタイ (清水町字旭山28-801)
主催:ハポネタイ 
問合せ:090-6317-6422 
mail: haponetay@gmail.com



チラシはメンバーのお一人で、アイヌ語動物絵はがきを作っている小笠原小夜さんの絵。


さっぽろ自由学校“遊”の通信 136号は「忍び寄る歴史修正主義」特集で、過日、アイヌ民族副読本「修整」問題の集会の際に話題にのぼった教科書採択の現状と課題の報告があり、興味深く読みました。
いわゆるつくる会系教科書である育鵬社(サンケイグループ・八木秀次らによる教科書改善の会)の教科書の採択が拡大しているようです。

育鵬社が採択された地区で共通して言えることは「教育長、教育委員長らが中心となって、現場教師の声、市民の声を聞く必要はないという姿勢を貫き、わずか数名の教育委員や教育長の多数決で採択を決定」したとのこと。

石垣市、与那国町、竹富町の三市長で構成される八重山採択地区で、育鵬社公民教科書が採択された。これに直接指南をしたのが義家弘介議員。彼は自民党「日本の前途と歴史教育を考える吟の会(教科書議蓮)」の事務局長。

しかし、その採択の答申を竹富教育委員会が否決し東京書籍の教科書を採択したため、あらためて「三市町教育委員会全員(13名)会議」を開催。そこで先の協議会答申は否決。与那国と石垣の教育長はこの決定に文句をつけ、周りを巻き込むが結論は石垣市553人と与那国町17人のこどもは「無償」で育鵬社公民を、竹富町の23人には、住民が東京書籍の教科書を自費で購入してこどもに届けた、と。

八重山がなぜターゲットとなったか。それは尖閣諸島という領土問題があり、竹島問題を抱える島根もこの育鵬社の教科書が採択されている! 当然、次は「北方領土」を抱える北海道であり、そこで出てきたのがアイヌ民族副読本の今回の問題だ、と。

なるほど。つくる会の教科書問題は注視していく必要がありますね。それと、「北方領土」問題の根本的なところに先住民族の視点も。

自由学校“遊”のアイヌ民族関連講座の次回は8月28日(火) 午後7時から。
テーマは「アイヌ民族への補償とそのプロセス」
今回、“遊”のブックレット9で出した『アイヌ民族の先住補償問題~民法学の見地から』の著者である吉田邦彦さん(北海道大学法学研究科(民報)教授)のお話です。事前に読んで参加します。
当センターにも数冊委託を受けましたので、ご希望の方は一冊500円(クロネコメール便+80円)で、どうぞ。


この夏は、こどもたちとよく海に行きました。溺れないようにと浜辺で見ていたので日焼けで真っ黒。
キャンプもしたし、宿題もいっしょにやったし、あと二日の休みを楽しみます。


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