アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

「知っていますか? アイヌ民族 一問一答」

2008-01-18 13:28:20 | インポート
今週はほんとうに寒かった留萌です。
昨日の朝は-17度で、外にいるだけで顔が痛かったです。
みなさんのところはいかがでしたか。

上村英明さんの新しい本が出版されました。
「知っていますか? アイヌ民族 一問一答 新版」(解放出版社)です。

わかっていたふりしていたことが、そうだったんだと納得がいきます。
しかも、歴史学的にも新しいこと(いや、わたしが聞いたことないこと?)を
盛り込んでの和人のためのとてもいいガイドブックだと思います。
何冊か買って、紹介しながら売りたいと思いました。

しかし、すっきりしながらも、読み進めるうちにモヤモヤが抜けません。
それは、この本の序文に書かれていたことに関連します。
アイヌ民族の皆さんはここに挙げている問いに対して
「“壊れたレコード”が同じ所をぐるぐる回るかのように、同じ質問に同じ答えをしてきた」
と、萱野さんが語っておられるのです。
アイヌ民族の皆さんに本当に申し訳なく思います。
わたしももっと歴史を知り、理解して伝えることが出来たらと思いました。
少なくともこの本の内容は覚えて皆さんに分かりやすく説明できるようになりたいです。


13日のNHK教育ETV特集「僕たちのアイヌ宣言」、よかったですね。
若いアイヌ民族の皆さんに的を当てての内容でした。

若い皆さんがたは比較的、直接的に差別を受ける方は少ないとのことですが、
それでも構造的な差別や無知から来る不愉快な発言に苦悩しています。

(単一国家発言にしても、民族と認めない(自決権拒否)という首相の発言にしても
構造的に今も差別の対象になっていることは押さえておくべきところです)

彼らの、
「アイヌとして生まれたことが一番辛かったし、アイヌとして生まれたことが一番うれしかった」
という言葉に、重さと希望を受けました。

登場人物の酒井美直さんがアイヌ伝統で結婚式をされたことにも触れられていました。
ひとつの茶碗に山盛りに盛ったご飯を一つの箸で交互に、すべてを食べきることで契りを結ぶそうですね。
式場は農村伝道神学校(わたしの出身校)だったと記憶しています(余談です・・)。

今回の番組もDVDに収録しました。ご覧になっていない方はご相談下さい。




昨日のケアラシ


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