アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

合唱劇「カネト」旭川公演 近づく!!

2008-07-15 06:52:58 | インポート
いよいよ今度の日曜日(20日)に旭川にて合唱劇「カ子ト」が上演されます。
旭川市近文にある川村カ子トアイヌ記念館の現館長 川村シンリツ・エオリパック・アイヌさん
(アイヌ語で「先祖を大切にする人」)のお父様であるカ子トさん(アイヌ語で「お金を持ってくる人」)の
半生を合唱劇にしたものです。
(当ブログの5/23日誌にチラシを貼っていますのでご覧下さい)

川村さんから飯田公演のDVDを借りて観ましたが、子役も演技が光っているし、内容もカ子トさんの
差別に負けずに歩まれた力強い生き方が見事に描かれている感動作でした。
今回は旭川市民から公募した60名に、愛知・長野公演の出演者を加えた総勢200人が出演するそうです。

昨日のニュースではすでに前売りは完売とのこと。
北海道新聞(07/14 23:15) http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/104951.php
一部紹介

劇は、鉄道工事の専門職「測量技手」試験に合格したカ子トさんが同僚らの差別に負けず、大正末期から
昭和初期にかけて天竜峡(長野)-三河川合(愛知)の六十七キロ区間(現JR飯田線)などの工事に打ち
込む姿を描いた。
 原作は児童書「カネト-炎のアイヌ魂」(沢田猛さん著、一九八三年刊)。これに感動した愛知県日進市
在住の作曲家藤村記一郎さん(56)が九〇年代後半、旭川の関係者から直接話を聞き、「少年」「どこま
でも」など二十七曲、上演時間九十分の合唱劇を作った。
 二〇〇〇年に同県豊橋市で初演され、長野、群馬県でも上演された。「いつか旭川で」と思っていた藤村
さんの働きかけで、昨年秋、旭川市民有志が実行委員会を結成。
 主演は室蘭出身の声楽家で、愛知、長野公演でも舞台に立った鳴海卓さんとし、これ以外の大部分の出
演者は公募した。一月以降、愛知、長野公演出演者との合同練習も含め、けいこを重ねてきた。
 カ子トさんの測量技術者としての功績は地元でもあまり知られておらず、カ子トさんの長男で、川村カ子ト
アイヌ記念館長の兼一さん(57)は「語り継ぐきっかけになれば」と期待する。


そうそう、川村館長も測量技師役で舞台に立つそうですよ~
わたしはまだ前売り券3枚持っていますから誰か買ってください。


原作の児童書「カネト-炎のアイヌ魂」(沢田猛さん著、一九八三年刊)