地味な場所での地味な企画展です。
「札幌市博物館活動センター」の最寄り駅は地下鉄澄川駅で徒歩10分、
地元の人しか知らないよねという道をくねくね行くのですがわかりにくいことこの上ない。
ここには学芸員さんが2人いて、専門は化石と水生植物です。
なので展示は豊平川で発見された「サッポロカイギュウ」を中心に自然分野です。
広い建物ではないので収蔵展示室も小さめですが、「サッポロカイギュウ」のレプリカは大きいぞ。
ここで今月29日までミニ企画展、「武四郎、札幌最後の旅」が開かれています。
松浦武四郎は何度か北海道(当時は蝦夷地)を踏査していますがその最後となったのは1858年(安政5年)。
その際に記録したのが『後方羊蹄(しりべし)日誌』ですがそれを基に札幌での足跡を辿るのがこの展示。
武四郎はこのとき、中山峠から札幌に入り定山渓、札幌市街地、発寒を通り石狩に抜けています。
その足跡を地形図で解説しています。
地名や川の流路など当時と今では違うなと思います。
当時の地名はアイヌ語そのままですし、川の流れも今とは全く違います。
人の手が入っていない当時の札幌を、アイヌの方々の助けを受け踏査した武四郎、
それを解き明かしたのがこの企画展です。
地図好きの私には大変興味深い企画展でした。
*札幌市博物館活動センター
住 所:札幌市豊平区平岸5条15丁目1-6
見学時間:10:00~17:00
入 館 料:無料
休 館 日:日曜日、月曜日、祝日、12月29日~1月3日
備 考:企画展は1月11日~2月29日