24日
さて三の丸と二の丸を結ぶ橋を渡り復元された大手門をくぐり二の丸へ。
現在の二の丸の敷地のほとんどは茨城大学付属幼稚園・小学校、第二中学校と水戸第三高校が占めています。
その中を1本の道路が走っている、その道を進むと『水戸彰考館跡』があります。
その跡地に建っているのが「水戸城跡二の丸展示館」です。
『水戸彰考館』は2代目藩主・水戸光圀が歴史所「大日本史」編纂のために1657年に江戸に置かれた「史局」を源とし、
それを発展させ1686年に水戸にも設置したものです。
「大日本史」の編纂が終わったのは何と1906年(M39)、全397巻と目録5巻という大著です。
「水戸城跡二の丸展示館」は「大日本史」をはじめ水戸市内の教育遺産や水戸城に関する情報発信を行っています。
また「大日本史」などは日本遺産『近世日本の教育遺産群ー学ぶ心・礼節の本源ー』の構成文化財のひとつでもあり、
弘道館をはじめ他の構成文化財である足利学校(栃木県)や閑谷学校(岡山県)などの展示もあります。
日本三大名園の一つ、偕楽園も構成文化財の一つになっています。
9代藩主・徳川斉昭が“娯楽もないとダメだっぺ”(意訳です。クレームは受け付けません)ということで造営したもの。
弘道館の中にも“文武に凝り固まらず芸事も楽しめ”という旨の展示もあります。
水戸藩の娯楽も大事という考え方が、水戸の文化の根幹にあるような気がします。
*水戸城跡二の丸展示館
住 所:水戸市三の丸2丁目9-22
開館時間:9:00~16:30
入 館 料:無料
休 館 日:12月29日~1月3日