庶民の生活の実態を掴みきれない政権はやがて滅びる。自業自得だ!
ガソリンが高騰を続け連動して物価も値上がりが止まらない。全て高止まりの
実情に政府は打つ術を失し後手、後手で姑息な対応に終始している。テレビで
観る限り生活の破綻を余儀なくされている実態がヒシヒシと伝わる。全国一斉
にイカ漁業組合はストを打った。そういう事でもしない限り政府は重い腰を上げ
ない。イカ漁漁民の怒りはガソリン高騰で採算が合わない実情の訴えである。
生活が成り立たない悲痛な叫びだ。イカを食材とする料亭、居酒屋、割烹等々
も悲鳴をあげている。値上げを強いられている現状に戸惑いを隠せない。全て
の端緒は、あのガソリンの暫定税率の復帰に端を発している。国民いじめ、庶
民虐めの最たるものだ。道路族も“<必要な>道路は造り続ける”、と啖呵(た
んか)を切っている。しかし<必要な・・・>の内実が見えてこない。<必要でな
い>道路とは何か、も見えない。主観によってその見方が立場(個々)によって
違ってくるとは思うのだが(第三者機関云々も同次元で並列意見)・・・。 ・・・そ
の論議はさて置いて・・・ 現実の国民の生活を左右する要因は世界の動向に
直結・連動している。一瞬にして世界の特に経済事件・事故は国民の日々の生
活に直に響く。金余りの投機が世界を浮遊し回遊して日本の台所を直撃する。
元をただせば投機筋が遠因・近因になっている。産油国の増産渋りとか中国、
インドのガソリン需要量増加、バイオ燃料に食料のトウモロコシ、サトウキビが
使用され食が不足する。高騰の原因だ。その絶対量の不足が物価の高騰を招
き、全ては大なり小なり関連し連動している。財務相会合声明も、サミットも有
効な手を打たない。打てない。肝心要のネックにメスを入れず先送りしている。
根本的解決にならない要因だけを可決している。国内外の諸問題、懸案も、そ
うとしか思えない。・・・今回の「イカ漁スト」に関して言えば道路かイカ漁か、
に象徴される。喫緊の生活の問題の解決が最優先すべき問題である事は論を
待たない。道路族が主張する様に “国家大計の遠大な理想の追及、否、<現
実に喫緊の解決すべき問題>”が<道路を造り続ける事>になるのか、国
の、地方の、県の、「経済効果の喫緊の問題」であるから造り続けるのだ、
と・・・。それが国民に説得できる理由、論理なのか。あの「イカ漁」漁民の喫緊
の生活の切実な問題が最優先すべき問題ではないのか。 道路を造らなけれ
ば、今にも大変な事になり、国が、地方が、県が、沈没しかねない様な事にな
るのか、・・・そういう狼狽ぶりが見て取れる。それよりも喫緊に取り組むべき問
題は「イカ漁漁民」のあの悲痛な訴えに応える事が最優先すべき問題なのだ。
優先順位を履き違えているとしか思えない。ガソリン暫定税率の復帰を再可決
した時点で今回の事態・事象を予測し得なかったのか。ここに現政権の落ち度
がある。そう責められても致し方あるまい。国民は政治の一挙手一投足に眼を
凝らし注視している。・・・