小事を捨て大局を観る。大同団結で纏まる。小事は木を指し大局は森を
指す。ご案内の通りである。民主党には派閥は無いが9つの政策グループが
ある。40人前後の小沢グループを筆頭に、35人前後の前原グループ・菅グ
ループと、30人前後の鳩山グループ、岡田グループ等々・・・がある。だから大
小の意見の相違は有って当然である。それが民主主義の根幹であり民主政治
である。今回の辞任劇で一部の議員から異論が続出したが、むしろ健全であ
る。そこから英知が生まれる。・・・爾来、鉄壁といわれる小沢、菅、鳩山のトロ
イカ体制が民主党を支えて来た。ところが、あの党首会談から亀裂が生じた。
その中核的一角が崩れ様とした。・・・それを元のさや(鞘)に収め復活させた
のが、やはりトロイカ体制と最高顧問級の方々だった。正に雨降って地固ま
る、である。民主党は、その件を契機に益々、鉄の結束を強めるであろう。・・・
小沢氏は今日の民主党両院議員総会(懇談会でも)で事の成り行きを丁寧に
説明するという。説明責任を国民にも分かりやすく説明する。それで安堵の気
持ちが党全体に流れた。辞任劇は一応、収束した。一部の議員からは責任を
執って辞任すべきだとの声も挙がったが絶対多数で続投を要請し決定し
た。・・・木だけを観て森を観ない近視眼的結論に走る御仁には議員バッチは
相応しくない。国家対国家の相関関係を観る複眼的まなこ(眼)こそ、リーダー
はもとより各議員にも要請される。と言うより議員及びリーダーの資質である。
それを欠落させて党の前途・行く先を考慮しない短兵急な小沢批判は短絡的す
ぎると言っても過言ではない。民主党の前途に思いを致す時、小沢氏の存在
は欠かせない。必要条件であり絶対的条件でもある。慰留、続投を要請した幹
部や最高顧問の決断は慧眼である。今回の件の収拾の仕方は国民の眼から
観ても、一部に反感はあるにせよ、妥当だと思う。トロイカ体制の即決即断にも
敬意を表する。又、2大政党制の実現が視野に入って来た。希望が持てる様に
なった。復活の馬車は今日から走り続け目的達成まで驀進するであろう。国民
はそう期待している。・・・
付記:小沢批判は健全な民主政治の顕現である。むしろ推奨すべきだ。ただ
し、党の前途、永続性、政権奪取、民意等、総合的に喝破する眼力で事の真
相を見極めないと皮相的な対応として収拾し悔いを千歳に残す結果となる。キ
レる、逆切れも一時的なもの、時間をおいて考えると短兵急な結論に恥じ入る
事が多い。その他、多々。・・・