世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

人類の旅~港川人の来た道!

2007年11月01日 | Weblog

私たち人類はどこから来て、どこへゆくのか・・・沖縄県立博物館・美術館

が歴史の王都首里から現代新都心 おもろまち に移転してきた。新装なった白

亜の殿堂が煌びやかに鎮座した。沖縄文化の軌跡が一堂に会し自然と芸術、

歴史と文化の足跡が理解できる構成になっている。化石が語る人類進化の歴

史が、新人の旅が、手に取る様に脳裏に刻まれる態様になっている。700万

年前の人類の始祖が進化を続け直立二足行の猿人→石器と火を使った原人

→旧人→新人・・・と漸次高度に進化してきた人類の足跡が辿れる。原初の人

類がアフリカに誕生し、遂にこの亜熱帯の孤島、琉球・沖縄へと上陸した。そし

て日本列島へ。・・・数奇な運命を辿った私たちの祖先 港川人(1万8000年

前)!そのルーツの進化史が見事に構成され展示されている。新たな感動を

生む。General Exhibition の総合展示場には「シマと自然とくらし」ブースと、 

「ニライカナイの彼方から」の展示部からは<海で結ばれた人々>、<貝塚の

ムラから琉球王国へ>、<王国の繁栄>、<薩摩と琉球支配と王国>、<王

国の衰亡>、<沖縄の近代>、<戦後の沖縄>、<沖縄の今・そして未来へ

>と構成展示されている。部門展示では「自然史」、「考古」、「美術工芸」、「歴

史」、「民族」、「ふれあい体験室」、そして「屋外展示」となっている。配置展示

の方法が斬新で工夫が凝らされている。観る者を圧倒する。  アートミュジア

ム・美術館 に眼を転じると展示の部は「異文化遭遇から同化へ」、「独立と帰

属」、「自画像を求めて」、「複数の沖縄」、「海外と沖縄アーティスト」と構成さ

れ、関連イベント として<国際フォーラム>、<トークリレー(講演会)/ アーテ

ィストトーク/ ギャラリートーク/ ドーセントツアー>、<沖縄ミュージックライブ

>・・・と歴史的変遷を辿りながら自然・美術・工芸の粋を一堂に集めた沖縄文

化の軌跡となっている。沖縄の廃藩置県1872年から現代までの沖縄文化の

総体となっている。かつての琉球の自然と芸術を、沖縄の歴史と文化を、理解

するのに恰好の一体的、博物館・美術館となっている。今日の開館を契機に地

元の方も観光客も沖縄を理解するのに大いに活用してもらいたい。まずは足を

運んでもらいたい。実地見学を薦める。・・・