目に余る国際常識を逸脱した北朝鮮の無言の退席は5カ国に多大
な迷惑をかけた。自分の主張が通らなかったからと言って参加国
の迷惑も顧みず国際舞台で休会に追い込む。身勝手にも程があ
る。詰めの段階で手続き上の困難が予測されたが北朝鮮を除く5カ
国は真摯な約束履行で解決をみるものと構えていた。あくまで対話
で解決可能との読みがあった。ところが、いとも簡単に反故にされ
た。金融凍結の全額解除(入金確認)がない限り初期段階措置に
よる核問題の解決は有り得ないとの意向である。議論の先延ばし
の戦術にでた。マカオ銀行の2500万ドルの資金凍結解除を経て
中国銀行への移管確認が出来ない事を理由に退席、帰国した。だ
から核の停止・封印やIAEA(国際原子力機関)の査察等の受け入
れに応じられないし核放棄の初期段階の措置も応じられないと拒
否した。先延ばしで得るものは何もない。北朝鮮の国民が飢えに
直面し路頭に迷うばかりだ。国際社会から益々、孤立し国家を窮
地に追い込むばかりだ。拉致問題では日本外すしを意図するが、
それも逆に北朝鮮が孤立するだけである。報道によれば友好国ロ
シアに食料・日常生活必需品の膨大な援助を請うている。見返りに
弱小の労働力を提供する提案をしている。ロシアが、それをどう受
け止めるかも見極めたい。翻って日本は万一に備え「緊急対処要
領」を閣議決定した。自衛隊法に基づき他国(北朝鮮・他)が万一、
弾道ミサイルを発射した場合、「ミサイル(MD)防衛システム」を独
自で構築し備える。首都圏をカバーする<地対空誘導弾パトリオッ
ト(PAC3)>を航空自衛隊第一高射群・入間基地(埼玉県)に配
備する。これで文字通り<ミサイル迎撃>が可能になる。
発射の段階手順は・・・防衛相が命令できるケースとして・・・
1.ミサイル発射の疑いや恐れがある場合
2.人工衛星打ち上げ用ロケットなどが落下する恐れがある場合と
する。
又、2005年7月「自衛隊法改正」でMDの法的枠組み整備で・・・
イ 発射の明確な兆候があり時間に余裕がある場合は、防衛相が
首相の承認を得て迎撃を命令する
ロ 首相の承認を得る余裕がない緊急時は、「緊急対処要領」に従
い、防衛相が事前に迎撃を命じ、発射されれば<現場指揮官>の
判断で迎撃する・・・となっている。
防衛省は<PAC3>を2010年末までに順次敷設を予定している・・・
●浜松基地(静岡県)、●岐阜基地(岐阜県)は本部の第四高射群
に配備
●春日基地(福岡県)が本部の第二高射群に配置予定
■並行してイージス艦搭載の<海上配備型迎撃ミサイル(SM3)
>も配備予定・・・
世界の軍備状況が様変わりした現今、特に東(北)アジア情勢に対
処するに、ある程度の自衛・防衛は、やも得ない現実的問題となっ
ている。そのターゲットは言うまでもなく北朝鮮の横暴を、けん制す
る意味合いが大きい。その意義態様は大きいと言わざるを得な
い。・・・
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