秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

一日一日を大切にし、暮らしや経済を活性化させることを1つの目的とする。

観光はすそ野は広いが…

2020-04-02 04:11:22 | 日記
 中国・武漢市に端を発した新型コロナウイルスは世界的に感染感染し、衰えてはいない。日本国内でも感染者は増加していて、ほぼ全都道府県で感染者が出ている。

 新型コロナの感染拡大の影響により、観光業は深刻な打撃を受けている。観光業はすそ野が広い産業である。交通、宿泊、運輸、小売など影響が多岐に渡る。新型コロナが感染する前までは、国内でも訪日外国人客(インバウンド)の急増により、観光業は大きな恩恵を受けていた。しかし、新型コロナが感染拡大したことで、観光業は大きな打撃を受けている。つまり多岐に渡る分野で、悪影響が及ぼされている。

 2月に入り、人の移動が激減している。鉄道や航空など交通機関は軒並み利用率が下がり、本数を減らしているケースも多い。運行されている鉄道や航空でも、利用率は激減し、経営する会社は厳しい経営となっている。人の移動が激減すれば、宿泊をする人が減り、宿泊業も厳しい経営である。宴会や講座、会議などもキャンセルが相次ぎ、売上は激減している。

 現段階において、新型コロナが終息に向うとは考えにくい。しばらくの間、感染拡大が続くものとみられる。小売業では百貨店の営業時間の短縮や臨時休業の設定により、売上が減少している。ただ、中堅のスーパーには近隣の人がまとめ買いも含め、買物に出掛けることで、売上は微増している。運輸業では全体的な人の流れが小さくなっているため、やや減少といったところである。

 観光業は経済動向の影響を受けやすい産業の1つである。不景気だと人の移動が鈍くなり、遠距離移動をする人は少なくなる傾向になる。この結果、宿泊、交通はどうしても影響を受けやすい。訪日客急増により、近年、観光業は売上を伸ばしていたが、新型コロナの影響で、一気にどん底状態となっている。

 観光業は経済状況が良いときには、すそ野が広いので、広く好影響が及ぶが、悪いときには広く悪影響が及ぶ。このことから、地味ではあっても、通年で安定した観光需要があることが望ましい。