路の途中

35歳からジョギングを始め、今もゴールを目指してさまよい続ける市民ランナーの記録。

野辺山完走記2014③

2014年05月21日 19時05分44秒 | Weblog
稲子湯の先ののぼりを登り切ったら
「42.195キロ」地点に向け約5キロの激下りがあります。
ここも昨年攻略できた下り坂。私が意識していた2つ目のくだりです。

着地・骨盤の前傾などを確かめつつ、体が温まってきたので(15分ほど歩いてたからね)
少しずつテンポを上げていきました。
すると、前にいるランナーをガンガン抜かせるではないですか。
初期のころ無鉄砲な激下りで膝を壊してしまったような走りではなく、
うまく地面からの反発を推進力に換えているような感覚さえあります。
「よっしゃー。気持ちいい!」
と、とってもハイになっていました。
頭の片隅ではわかっていたんです。
この走りを続けたら、ひざではなくハムストリングが疲労する。
しかし、もう止められません。
「後で失速しても、ここで貯金すれば…。」
なんて思っていました。戦略的には数年前に逆戻りです。
でも、下りでこんなにもぬかし続けることができることが楽しくて楽しくて
激下りをやめられませんでした。
42.195キロの八峰の湯まで約5キロ下り続けてしまったのですから…。

八峰の湯では1つ目の荷物受取。
今回はこの後気温がさらに上がることが予想されていたので、長そでを黒→赤に代えました。
色的には成功のはずでしたが、サイズやデザインの関係か着替えたほうが走りにくかったです。
きつくて、ピタッとしてしまっていて通気性が悪かったのが反省点。
アミノ酸のジェルを補給して、信じられないくらいの早さで、エイドを出ました。
そう、タイム短縮のためです。

八峰の湯から50キロ地点まで約8キロで200m以上下ります。
しかし、もうその時には体にがたがき始めていました。
腹筋と大胸筋には強い筋肉痛!
予想通り、ももに疲労がたまっています。
さっきまでのくだり成功体験があるから、下りで他の人にどんどん抜かされていくのが精神的にもつらかったです。

50キロ地点までがなんと遠かったことか。
しかも、コース最低標高(880m)で、気温も予想では20度を超え夏日直前までいっているようでした。
暑さの中、ふらふら50キロ地点にたどり着きました。
ラッキーだったのか?まだ稲子湯で食べすぎたためにお腹が空いていなかったので
「そば食べたい」
という、思いは強くありませんでした。
ゆえに、そば行列に並びタイムロスすることなく、簡単な補給だけしてここも信じられないくらい早くエイドを出ました。

この地点では、体のダメージのためにすぐには走りだすことができずにサクサク歩こうとして歩けず、のろのろ歩き始めました。
「おととしのリタイアポイントはこの先だったよな?」
ゆっくりとゆっくりと走り始めます。90パーセント以上のランナーが抜かしていきます。
それでもゆっくり走り、54キロのエイドにたどり着きました。
「あと5キロで59キロの着替えポイントだよ!」
(私はここには預けていませんが)その声で元気になり、速くは無理だけど、淡々と走り始めました。
思えば、このエイドを超えた過去4回は全部完走しています。
今までのジンクスを崩さないように心して進み始めました。

ここはコース唯一の擦れ違い区間。5キロいって5キロ帰ってくる感じです。
「55キロの距離表示」が見当たらないまま
「まだかな?まだかな?」
と、ひたすら耐えながらだらだらのぼりを登っていきます。
「おかしいな、まだのはずないんだけど」
と思っていたら不意に
「59キロのポイントがやってきました。」
それがよくわからないくらい披露し混乱していたのかもしれません。
ここのエイドでトイレに入るために靴を脱いだのでついでに足をマッサージして靴ひもを緩めました。(冷静さも残っていたんですね)
補給してストレッチしてぼちぼちとスタートしました。

さぁ、擦れ違い区間の復路です。今度すれ違う人たちは私の後ろを走っている人たちです。
ささやかな優越感もあり
「がんばれよ!」
とおおらかな気持ちで応援していました。

60キロのチェックポイントも過ぎのろのろとしかし確実に進んでいきます。
71キロのコースのゴールは10時間15分の関門になっています。
関門の1時間以上前には通過したいという願いがあります。後半まで関門は1時間の余裕をもって通過しないと何が起こるかわかりませんから。
私にとってのセイフティーリードは1時間なのです。
10時間15分というのは時刻にすると午後3時15分。
それは計算できても、今いる地点と時刻から今何時間の余裕があるのか計算することができなくて
色々考えてみるのだけどできなくて…。
まぁ、よい気晴らしにはなったんですけどね。
気晴らしになっても痛いものは痛い。
体中の痛みを抱えながら68キロ地点「南相木村役場」のエイドに到着。
ここはきつそうなランナーたちが多かった。
ポリバケツから柄杓で水をかぶっているランナー。
大の字に寝ているランナー。
懸命にストレッチをするランナーたち(私もその一人)

「とりあえず、あと3Km」

71キロのゴール(我々にとってはエイド)目指して走り始めました。

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2 コメント

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Unknown (ホセ)
2014-05-22 20:10:07
読んでると息がとまっちゃいました。
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ホセさんへ (路の途中)
2014-05-23 06:03:04
健康に悪いランブログですみません(笑)
この後もどんどん息が止まる内容かもしれませんよ!
今後もよろしくお願いいたします。
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