宮司です。
去る10月2日、神宮式年遷宮の遷御に参列しました。
伊勢神宮から上記の案内状がきました。
当日、内宮は14時から宇治橋は参加者以外は通行禁止となりました。
(宇治橋 8月の御白石持行事時)
16時に受付を済ませ、奉拝席に移動します。
17時に着席。
私の席は、黄色の2番。前から10列目でした。39ブロックに約3000名が座ります。
(読売新聞10月3日)
丁度、この新聞の写真の後方辺りです。
17時半、秋篠宮殿下、安倍晋三首相らが参進。
18時、黒田清子神宮臨時祭主以下150名の神職が参進。
勅使が御祭文を奏上。
大宮司、少宮司による、御正殿の御扉開扉。
19時55分、全ての照明が消される。
20時、神職による鶏鳴三声「カケコー、カケコー、カケコー」。100m離れていましたが、はっきりと聞こえました。
20時5分、出御。御神体を旧正殿から新正殿にお遷しします。
(読売新聞10月3日)
神職の行列が出発した時、今まで風一つなかったのに、突然の風。境内の木々が揺れました。
その後、御神体を運ぶ神職の行列の「ジャッ、ジャッ」という足音が近づき、そして遠ざかっていく。それが、非常に印象的でした。
20時25分、入御。御神体が新正殿に入りました。その瞬間、再び突風が吹き、参列者に無言のどよめきが起こりました。神様の息吹を感じました。
20時40分、全員で新正殿に拝礼して、遷御の儀は終了しました。
20年に1度という遷御の儀に参列し、神職として大変意義深い経験をさせて頂きました。
そしてこの感動を一人でも多くの人々に伝える事も、神職としての使命であると実感した次第です。
宮司拝