八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

神宮お白石持行事②

2013年08月10日 09時05分04秒 | 伊勢神宮式年遷宮

いつまで続くこの猛暑。

こんにちは。禰宜です。

さて、本日のブログは「お白石持行事その②」です。

浜参宮を終えた我々は伊勢市内を抜けて鳥羽市内のホテルに宿泊しました。

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伊勢志摩は海の幸が豊富です。参加者の皆さんも美味しい海の幸に舌鼓を打ちながら、お白石持行事への期待を膨らませたのではないでしょうか。

8月2日

いよいよお白石持行事当日。早朝より鳥羽のホテルから伊勢市内へ向かいます。

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バスに乗ること2、30分。

既にお白石持行事参加者の集合場所には、さまざまな団体が日本全国から集まっていました。

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お白石持行事に参加する人はみな同じ法被を着用します。

さらに同じ鉢巻、白色のズボン・・・と、右を見ても左を見ても全員同じ格好です。

う~ん迷子になりそうです(汗)

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全員で迷子にならないよう・・・お白石奉献車を曳く位置に向かいます。

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こちらがお白石奉献車。

太一(たいち)」は道教の最高神「太乙(たいいつ)」の事で、同じく神道において最も尊い神様である天照大神と同一視された事から、現在でも神宮の行事ではこの文字が使われます。

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この車の中に「お白石」が入った樽が積んであります。

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続々と奉献車に人々が集まってきます。

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アーヨイトナー

ハリャリャリャリャ

ヨイトコヨイトコイセー♪

※私が耳で聞いたままの歌詞を文字にしてますので間違っているかもしれません(汗)

・・・と、木遣り歌が聞こえ始めると

いよいよ車曳き開始です。

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エンヤーエンヤーと皆で綱を曳いていきます。

1台の車につき総勢1500名以上が曳きます。

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綱を握った生っ白い私の手です。

うーむ・・・綱から20年に一度の国民のお祭りに参加している熱気を感じます。

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車曳きの途中にもお茶などの接待がありました。

暑い中で汗をびっしょりかきますから水分補給はありがたいですね。

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おはらい町が人でぎゅうぎゅうです。

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僅か数百メートルの道のりですが、無事に車曳きは終了。

お次はいよいよ「お白石」を正宮の周りに置きに行きます。

・・・と、残念ながら、未だ遷御をしていないとはいえ正宮の撮影は禁止。

というわけで、

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(『伊勢講ごよみカレンダー』より)

こちらの写真でイメージしていただければ・・・と。

その名のとおり、白い石を一人ひとりが置いて行き、正宮周辺に敷き詰めていきます。

一般の人間がこんなに間近で正宮に入れるのは20年間でこの時のみです。

私も石を置いたときは感動しました。

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お白石置きを終えると、先ほどの奉献車をバックに記念撮影です。

車の両側面と正面の3方向から写真を撮ります。

たくさんの団体が居ますから「上手く考えたなぁ~」と一人で感心してました(笑)

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その後はお白石持行事の解散式です。

ここで件のオルゴールを戴きました。

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右端の箱型のオルゴールを回すと伊勢音頭が流れます。

どうぞご自由にお回し下さい。

奉献車のミニチュアは優しく触れてあげてくださいね(笑)

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さぁ、これにてメインのお白石持行事が修了しました。

参加者の皆さんも汗だくでしたが、良い経験が出来たと一様に笑顔!

しかし実はまだ一日・・・旅の日程は残っているのです(笑)

といったところで本日はここまで。

また次回にお伝えする事にいたしましょう。

禰宜


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