日々

穏やかな日々を

かわいい女の子

2011年09月24日 23時39分17秒 | 
むかしむかしむか~し
夫の姪にえっちゃんというかわいいかわいい女の子がいました
夫はその子と同じ名前のわたしと結婚しました
姪があんまりかわいくて
同じ名前のわたしはちっともかわいくなかったのに
かわいい姪の残像を私に重ねてしまったのです
残念でした~~
かわいくない私は結婚後そのことを知って
あはは~と笑いました
かわいくなくって残念でしたって

夫ははやくに逝ってしまいました
もう16年も前の事になります
その時末の娘は10歳でしたね
その後の生活を維持するために
わたしはあんまりかなしんでいる暇ありませんでした

そして
あいかわらず忙しい私は
今も悲しんではいられない
あなたの孫をみるのに忙しい
なかなか美人の孫たちですよ
あなたがかわいいといった姪さんに勝るとも劣らないかわいらしさです

その姪さんがブログをつくっているよ
「悦藤」って検索したら出て来るよ

あなたのかわいい末娘は
姪さんに勝るとも劣らないかわいらしさで
今はすっかりママ
かわいい女の子を二人も産んでくれました

なにがしあわせかって
かわいい女の子に囲まれて
日々くらせることかな~~~~~~~
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秋晴れのよい天気の日

2011年09月24日 23時27分07秒 | 

秋晴れのよい天気の日が終わった
孫とのふれあいも慣れてきて
自分らしくなったかな

秋晴れの空に
薄く千切った白い雲が点在し
いつの間にか消えていく夕方
子たちが群れになって公園で遊んでいる
いつまでもいつまでもまっ暗くなっても遊んでいたい
そんなふんいきのもくもくとした砂遊び

ババは孫を横抱きに抱いて
さかないらんかね~~とぐるぐるまわった
きゃあきゃあいいながら
孫は騙されて家に帰る
よーいどんと走りっこ

家にはおいしいおでんが待っていたよ
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動くがん病巣を追尾、ピンポイントで放射線、京大開発

2011年09月24日 14時58分58秒 | 仕事
動くがん病巣を追尾、ピンポイントで放射線、京大開発
2011年9月22日 提供:毎日新聞社

がん:動く病巣を追尾 ピンポイントで放射線--京大開発

 京都大医学部の平岡真寛教授(放射線腫瘍学)らのグループは、呼吸によって動く肺がん病巣などを追尾し、ピンポイントで放射線を照射する技術を世界で初めて開発した。今月から実際の治療に適用し、放射線被ばく量を約2割減らすことができたという。

 放射線治療は病巣に十分な放射線を当てる一方で周りの正常な細胞への被ばくを抑えることが求められる。病巣の位置や形を正確に知る必要があるが、肺のほか肝臓や膵臓(すいぞう)なども呼吸などに伴い臓器自体が動くことが難点だった。

 研究グループは三菱重工業などと協力し、エックス線透視装置と放射線照射ヘッドを連動して制御できるシステムを開発。病巣を立体画像でリアルタイムにとらえながら、患者の呼吸による病巣の動きをコンピューターで予測して照射ヘッドを動かす装置を完成させた。

 平岡教授は「病巣を狙い撃ちすることで副作用も少なく、患者さんに優しい治療が実現できる。まず肺がんで治療を進め、肝臓や膵臓など複雑な動きをする臓器のがん治療にも広げていきたい」と話している。【榊原雅晴】

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早稲田大学に新設医学部は・・

2011年09月24日 14時46分43秒 | 仕事
医学部誘致なら医師不足に…という医師会の理屈
2011年9月22日 提供:読売新聞


 医学部誘致を公約とする茨城県の橋本知事が早稲田大学(鎌田薫総長)に新設医学部の誘致を打診したことについて、県医師会(斎藤浩会長)は21日、水戸市の県メディカルセンターで記者会見を開き、教員確保で全国の医師不足に拍車をかけるなどとして、医学部の新設・誘致は不適当と批判した。

 斎藤会長は18日に知事に会い、「おやめなさい」と進言したことも明らかにした。

 医学部の新設・誘致に反対する理由として、県医師会は「教員確保のために医師を集めれば全国の医師不足に拍車をかける」「既存医学部で入学定員の増加を図っている」「中小医療施設や有床診療所などの経営に影響する」「医学生は卒業後に出身地へ戻る可能性もあり県の医師不足解消にならない」の四つを挙げた。

 県医師会によると、医学部の入学定員は、1981~84年度に年8280人だったが、その後の抑制政策で2003~07年度は年7625人に減少した。04年度に始まった臨床研修制度で大学に医師が残らず、都市部の医療機関などに流れたことで地方の医療機関への医師配置システムが崩壊し、各地で医師不足が顕在化した。

 県内の医師数(2008年)は人口10万人当たり162・1人で、埼玉県に次いでワースト2位。二次医療圏別では、筑波大のあるつくば医療圏の同342・3人に対し、県北の常陸太田・ひたちなか医療圏は同90・9人と3分の1にも満たず、偏在も問題になっている。医師確保を県の喫緊の課題とする橋本知事は、09年8月の知事選で医学部誘致を公約とした。

 一方、国は08年度から医学部の入学定員の増員や、地域枠などを設ける医師確保策を講じており、県医師会の小松満副会長は「ハコモノを造れば壊すことはできない。融通性のある既存のシステムを維持すべき」と述べた。また、少子高齢化や人口減少の影響にも触れ、斎藤会長は医学部を新設すれば医師過剰になる恐れもあるとし、「大きな禍根を残す」と批判した。

 早大誘致を巡っては、橋本知事が6月下旬、鎌田総長に宛てて、医学部新設の際の県内立地を求める文書を提出。中央病院、こころの医療センター、リハビリテーションセンターなど県立の医療施設が近接する笠間市の県畜産試験場跡地(約35ヘクタール)をキャンパス候補地に挙げ、教育、研究に各施設を活用してほしいとの協力姿勢を示している。
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2型糖尿病の発症メカニズム、進む遺伝子解析

2011年09月24日 13時33分52秒 | 仕事
第47回 欧州糖尿病学会(EASD2011) 【開催期間:2011年9月12日~16日】

2型糖尿病の発症メカニズム、進む遺伝子解析
2011年9月15日  カテゴリ:一般内科疾患・循環器疾患・内分泌・代謝疾患

糖尿病の患者数は2030年には世界で4億3,800万人に達することが予想され、疫病のような広がりを見せている。この世界的な課題と言える糖尿病に対し根本的な解決策が求められている。University of OxfordのI. Prokopenko氏は主に健常者を対象とした遺伝子変異の研究から得られた、糖尿病の病因に関する知見を第47回欧州糖尿病学会のシンポジウム(9月13日)で紹介。糖尿病発症に至るメカニズム解明に向けて着実に進んでいる現状を解説した。

膵β細胞の機能は加齢とともに悪化するが、ある者は糖尿病を発症し、ある者は糖尿病発症に至らない。正常血糖が維持されるメカニズムは、糖尿病発症に関与するメカニズムとどのように関連しているのだろうか。Prokopenko氏はこの疑問に対し、二つの遺伝子研究を紹介した。一つは、空腹時血糖値、空腹時インスリン値など「健常者の生理学的な変化」に影響を与える遺伝子座を調査したMAGIC研究、もう一つは、2型糖尿病リスクという「病理学的な悪化」に影響を与える遺伝子座を調べたDIAGRAM consortiumだ。

この2つの研究から、DGKB、SLC30A8、ADCY5、PROX1、TCF7L2、GCK、MTNR1B、GCKRといった遺伝子が、空腹時血糖値および2型糖尿病発症の両方に関わっていることが明らかとなった。たとえば、MTNR1B、GCKはそれぞれ空腹時血糖を0.067mmol/L、0.062mmol/L上昇させ、2型糖尿病発症リスクを1.09倍、1.07倍高めることが示された。また、2型糖尿病発症に関わる遺伝子のほとんどは、インスリン分泌の低下および膵β細胞機能の悪化に関与していた。

次にProkopenko氏は血糖値に関わる遺伝子座と膵β細胞機能の関連を調べた研究、血糖コントロール、インスリン分泌などの制御に対して血糖値に関わる遺伝子座が果たす役割を調査した研究などを紹介し、「遺伝子データは、血糖の恒常性維持に関わるメカニズムを説明するために役立つ。特に健常者を対象とした遺伝子変異の研究は、2型糖尿病リスクにつながる病態生理学的プロセスをより理解するのに有用」と解説した。

その一例として、Prokopenko氏が提示したのが生理的なサーカディアン・リズム。起床時にはメラトニン分泌が低下し、インスリン分泌が上昇、就寝時にはその逆が起こる。空腹時血糖値および2型糖尿病発症に関わる遺伝子として前述したMTNR1B遺伝子はメラトニン受容体をコードしており、メラトニンはMTNR1Bを介したシグナル経路などによってインスリン分泌を抑制している。メラトニン受容体は2型糖尿病患者の膵島で過剰発現しており、ヒトおよびマウスの研究では、サーカディアン・リズムの障害は糖尿病を含む代謝障害を招くことが示されている。

また、血中プロインスリン値も膵β細胞の障害、血糖値の上昇、インスリン抵抗性、2型糖尿病との関連が示されている。Strawbridge氏らの報告によると、ゲノムワイド相関解析によって空腹時プロインスリン値との関連が示された8つの遺伝子座(9シグナル)のうち、4つが2型糖尿病発症リスクとも関係していた。それぞれ2型糖尿病発症のオッズ比を見ると、ARAP1は0.88とリスクが減少し、TCF7L2で1.4、VPS13C/C2CD4A/Bで1.07、SLC30A8で1.14とリスクが上昇していた。Prokopenko氏はこの結果について、「プロインスリンの上昇、低下といった乱れは、膵β細胞機能の障害ひいてはその後の2型糖尿病発症を示唆する可能性がある」と指摘した。

最後にProkopenko氏は性別や環境といった外部因子と血糖の関係について解説。従来から知られている出生時体重と2型糖尿病発症リスクの関係について、ゲノムワイド相関解析の結果から、出生時の低体重と空腹時高血糖の両者に関わる遺伝子(ADCY5など)が同定されていることを紹介した。また同様に性別によって糖代謝に違いがあることも、遺伝子(CDKN2A/2BやGRB14など)によって説明できつつある現状を紹介し、2型糖尿病のメカニズム解明に向けて着実に進んでいることを強調した。


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妊娠糖尿病の診断基準

2011年09月24日 13時23分57秒 | 仕事
第47回 欧州糖尿病学会(EASD2011) 【開催期間:2011年9月12日~16日】

妊娠糖尿病は一般的な糖尿病とは診断基準が異なり、軽症であっても治療すべき
2011年9月16日  カテゴリ:一般内科疾患・循環器疾患・内分泌・代謝疾患

ポルトガル、リスボン市で開催されている第47回欧州糖尿病学会の3日目、“Controversies in gestational diabetes”と題するシンポジウムが開催され、妊娠糖尿病の診断基準、軽症例を治療すべきか否か、妊娠糖尿病によって転帰不良となる症例の同定と管理という3つのテーマについて、欧州のエキスパート3名が講演を行った。


まず、デンマークUniversity of CopenhagenのPeter Damm氏は、IADPSG(International Association of Diabetes and Pregnancy Study Groups)が提案した妊娠糖尿病の定義と、その妥当性について解説した。従来、妊娠糖尿病は妊娠中に初めて発見された耐糖能異常で、妊娠中に診断された明らかな糖尿病(overt diabetes)も含むとされ、診断基準となる血糖値もさまざま提示されていた。IADPSGでは妊娠糖尿病の定義の国際的な統一を目指し、2008年に開催したコンセンサス会議で、妊娠糖尿病を「妊娠中に初めて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常」と定義し、明らかな糖尿病を除外した。妊娠中に血糖値が上昇すると、LGA(large for gestational age)児、帝王切開、Cペプチド値異常などのリスクが上昇するが、特に閾値は認められない。そこで、コンセンサス会議ではオッズ比が1.75となる空腹時血糖値92mg/dL以上、OGTT 1時間値180mg/dL以上、同2時間値153mg/dL以上を妊娠糖尿病の診断基準とした。

次に、英国University of SheffieldのRobert Fraser氏は、軽症の妊娠糖尿病を治療することの意義について論じた。HAPO Studyでは一般的な糖尿病の診断基準に満たない血糖値であっても妊娠転帰が不良であること、妊娠糖尿病に対する介入試験(ACHOIS、M-FMUN)の統合解析では、治療介入によって子癇前症/妊娠高血圧症候群、新生児体重増加、LGA児、肩甲難産のリスクが減少し、帝王切開のリスクも低下傾向となったことから、「積極的な治療介入の必要性が高いことは明らか」と指摘した。また、妊娠糖尿病のリスクが10%を超えた場合には、耐糖能異常のスクリーニングを行った方が費用対効果が高いことも示されている。治療の基本は食事療法、血糖自己測定、インスリン、経口血糖降下薬で、これまでに血糖上昇係数(glycemic index)の低い食事によってインスリン投与の必要性が減少すること、インスリン療法と経口血糖降下薬の有効性に違いはないことなどが報告されている。

最後に、英国Cambridge UniversityのDavid Simmons氏は、妊娠糖尿病によって転帰不良となるリスクの高い症例の管理法について論じた。これまでの検討では、血糖値やBMIの上昇に伴ってLGA児、Cペプチド値異常、新生児低血糖などのリスクが増加すること、トリグリセライド(TG)が転帰不良のリスク因子であることが明らかになっている。さらに、MODY2遺伝子が糖代謝異常に関与するという報告もある。超音波検査で胎児が巨大児かどうかを確認することも重要である。妊娠糖尿病患者に治療介入を行うことで、死産、巨大児/LGA児、低血糖、子癇前症、高ビリルビン血症などのリスクが著しく低下することも報告されている。こうした知見に基づきSimmons氏は、「適切なタイミングで診断し、血糖コントロール、体重管理、TG低下などの治療介入を行うことが重要。さらに、超音波検査を行って巨大児かどうか確認し、産科的な管理を十分に行うことで、妊娠糖尿病に起因する転帰不良のリスクは抑制できる」と解説した。

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タバコとメタボ

2011年09月24日 09時08分39秒 | 仕事
第47回 欧州糖尿病学会(EASD2011) 【開催期間:2011年9月12日~16日】

喫煙習慣は性差と体重増加の有無で補正後においてもメタボリックシンドロームのリスク因子
2011年9月18日  カテゴリ:一般内科疾患・循環器疾患・内分泌・代謝疾患

これまでの疫学研究では、喫煙習慣がメタボリックシンドロームの有病率を上昇させることが指摘されている。今回、イタリアPistoia、Spedali RiunitiのF. Tesi氏らは、性差および過去の体重増加の有無で補正した後でも、喫煙習慣とメタボリックシンドローム発症に関連があるか検討し、その結果をG. Seghieri氏が9月12~16日にポルトガル、リスボン市で開催された第47回欧州糖尿病学会(EASD)で報告した。


本研究の目的は、(1)喫煙習慣とメタボリックシンドロームの関連に性差があるのか、(2)体重増加と喫煙率には負の相関があることが知られているが、過去の体重増加で補正した後でも、喫煙とメタボリックシンドロームの関連が認められるのか、検討することである。

本研究の対象は、直近の3年間に、肥満あるいは過体重の食事療法を受けるためにTesi氏らの施設の減量外来を受診した連続1,429例(男性527例、女性902例)で、解析に必要なデータは医療記録から抽出した。メタボリックシンドロームの有無はATP IIIの診断基準に従って判定した。また、18歳時の体重、喫煙習慣についても医療記録から抽出した。喫煙習慣が1年以上の症例を喫煙群とし、喫煙習慣が1年未満の症例は解析から除外、それ以外の症例を非喫煙群とした。

メタボリックシンドロームの有病率は男性27.5%、女性15.1%と、男性の方が有意に高く(p=0.0001)、喫煙率も男性28%、女性21%と、男性の方が高かった(p=0.004)。年齢(平均値±SD)は男性45±14歳、女性46±14歳、18歳時からの体重増加量は男性22±12kg、女性22±13kgと性差は認められなかったが、18歳時のBMIは男性の方が有意に高かった(24±3 vs 22±3kg/m2、p=0.0001)。

喫煙群と非喫煙群を比べると、18歳時からの体重の増加量は、女性では喫煙群の方が有意に少なかったが(19±12 vs 22±12kg、p=0.0001)、男性ではこうした傾向は認められなかった(22±13 vs 22±12kg)。

喫煙とメタボリックシンドロームの関連を見ると、年齢、18歳時のBMI、18歳時からの体重増加量、糖尿病の家族歴で補正しても、性別にかかわらず喫煙習慣がメタボリックシンドロームの有意な因子であり、そのオッズ比(95%CI)は男性では1.77(1.05~2.99)、女性では1.78(1.08~2.94)であった。

また、メタボリックシンドロームの構成因子の中で、男性における脂質異常症だけが喫煙率の上昇と有意に関連しており、オッズ比は2.31(1.39~3.83)であった。喫煙群では、喫煙本数の増加に伴ってメタボリックシンドローム有病率は僅かではあるものの有意に増加した(R2=0.048、p=0.001)。

以上の検討からSeghieri氏は、「肥満、過体重の患者では、性別にかかわらず喫煙習慣があるとメタボリックシンドロームの発症リスクが約80%上昇する。リスク上昇は18歳時からの体重の変化とは独立して生じていた」と結論した。また同氏は、「喫煙がメタボリックシンドロームの発症リスクを上昇させる機序として、喫煙によるインスリン抵抗性の増悪が考えられる」と話しをまとめた。
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夜間低血糖

2011年09月24日 09時06分44秒 | 仕事
第47回 欧州糖尿病学会(EASD2011) 【開催期間:2011年9月12日~16日】

重篤ではない夜間低血糖が患者の日常生活や機能に及ぼす影響は過小評価されている
2011年9月17日  カテゴリ:一般内科疾患・循環器疾患・内分泌・代謝疾患

重篤ではない低血糖は全低血糖イベントの大部分を占め、特に夜間低血糖は患者を不安にさせる重大な要因だが、その実態は十分に検討されていない。そこで米国カリフォルニア州The Brod GroupのM. Brod氏らは、重篤ではない夜間低血糖が糖尿病治療、睡眠の質、患者の機能に及ぼす影響について検討し、その結果を9月12~16日にポルトガル、リスボン市で開催された第47回欧州糖尿病学会(EASD)で報告した。


本研究は3つのデータソースに基づいて実施された。1つはPubMed、CINAHLなどの文献データベースを用いて1995~2010年に報告された英語文献を検索し、その内容を検討した文献レビュー。2つ目はフォーカスグループが米国、英国、フランスの糖尿病患者70例を対象に実施した詳細な定性調査、3つ目は重篤ではない夜間低血糖が患者の日常生活や機能、糖尿病管理に及ぼす影響を調べた大規模インターネット調査である。

文献データベースでは、重篤ではない夜間低血糖が糖尿病患者の日常生活に及ぼす影響を検討した報告は少なく、同定できた文献は32件に留まった。レビューの結果、患者は夜間低血糖を経験した翌日、倦怠感を訴え、仕事を休みがち、約束を忘れがちであり、不安や恐れを感じていることが明らかになった。

フォーカスグループが実施した詳細な定性調査では、夜間低血糖は睡眠の質を低下させ、患者は翌日に頭痛、動作緩慢、倦怠感などを訴えることが多く、仕事の生産性が低下していることが明らかになった。感情面では低血糖自体や、二度と起き上がることが出来ないかもしれないことへの恐れも感じていた。

また、大規模インターネット患者調査では、6,756例の回答のうち、直近の1カ月間に重篤ではない低血糖を経験していたのは2,600例、重篤ではない夜間低血糖を経験していたのは1,086例であった。そのうち血糖自己測定機器を用いて低血糖を確認した患者は1型、2型糖尿病ともに約60%であった。低血糖への対処法として多かったのは、シュガーパック、お菓子やケーキ、甘味飲料、グルコース錠剤、軽食の摂取などの順で、1型と2型糖尿病で違いは認められなかった。

重篤ではない夜間低血糖を経験した翌日には、患者は血糖自己測定を通常よりも1~2回多く実施し、測定頻度の上昇は1週間後まで持続した。また、インスリン使用例のうち1型糖尿病では25.7%、2型糖尿病では18.5%の患者が、重篤ではない夜間低血糖を経験した後にインスリン用量を減量していた。しかし、医療機関を受診したのは、1型糖尿病では18.6%、2型糖尿病では27.8%に過ぎなかった。

重篤ではない夜間低血糖により患者は睡眠の質が低下したと感じており、13%の患者は眠れなくなり、再び眠れるまでに1型糖尿病患者で1.3時間、2型糖尿病患者で1.7時間を要した。翌朝、倦怠感を感じた患者も71.2%にのぼった。さらに就業している患者のうち22.7%が翌日の仕事を遅刻・欠勤し、31.8%は打ち合わせや仕事の約束を忘れてしまい、時間内に仕事を完遂できなかった。

以上の検討からBrod氏は、「重篤ではない夜間低血糖は、糖尿病のタイプにかかわらず、患者の日常生活や仕事の生産性、糖尿病の管理に大きな影響を及ぼしていることが明らかになった」と結論し、「この重篤でない夜間低血糖の発現を抑えるような治療法の改善や選択が重要」と指摘した。

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みんな動け動け!

2011年09月24日 08時23分51秒 | 仕事
第47回 欧州糖尿病学会(EASD2011) 【開催期間:2011年9月12日~16日】

耐糖能異常例では余暇時間の活動性を高めることで炎症が抑制される
2011年9月20日  カテゴリ:一般内科疾患・循環器疾患・内分泌・代謝疾患

耐糖能異常(IGT)例では炎症が亢進していることが分かっているが、身体活動度が炎症にどのような影響を及ぼすか明らかにされていなかった。今回、スウェーデンUniversity of GottenburgのMargareta Hellgren氏は、この疑問に答えるためにIGT例の余暇時間における身体活動度を調べ、CRP値との関連を検討し、その結果を9月12~16日にポルトガル、リスボン市で開催された第47回欧州糖尿病学会(EASD)で報告した。


IGT例では減量や運動療法などライフスタイルに介入することで、2型糖尿病の発症を予防あるいは延長できることが示されている。これらの介入は炎症を抑制すると考えられるが、実際に余暇時間における身体活動度の違いがIGT例の炎症に及ぼす影響は十分に検討されていなかった。

本研究の目的は余暇時間における身体活動度が、IGT例の炎症に及ぼす影響を検討することである。スウェーデンのSkaraborg地域に居住する30~75歳の住民の中からランダムに2,816例を抽出し、経口糖負荷試験(OGTT)を行い、炎症の指標であるCRP値を測定し、質問票を用いて身体活動度を含めたライフスタイルを評価した。

WHOの診断基準(1999)に基づき、対象を2型糖尿病群(158例、5.6%)、IGT群(213例、7.6%)、空腹時血糖異常(IFG)群(129例、4.6%)に分類し、耐糖能が正常であった例を耐糖能正常(NGT)群とした。IGT群の213例のうち、余暇時間における身体活動度、CRP値、喫煙に関するデータが欠損していた11例を除外し、202例を解析対象とした。さらにこの202例を身体活動度が高い群(35例)と低い群(167例)に分け、NGT群と比較検討した。質問票から評価した身体活動度の内的妥当性は、心拍数と身体活動度、CRP値の関連から確認した。なお、多変量解析では年齢、BMI、喫煙習慣を共変数とした。

まず女性では、IGT群のCRP値はNGT群に比べて有意に高く、群間差(ΔCRP)は1.53mg/dL(95%CI 0.71~2.35、p<0.001)であった。次に身体活動度の高低で分けてみると、身体活動度が低い女性では、IGT群でNGT群に比べてCRP値が有意に高かったが(ΔCRP=1.83、0.79~2.86、p=0.001)、身体活動度が高い女性では有意な差を認めなかった(ΔCRP=0.43、-0.72~1.58、p=0.462)。

一方、男性ではIGT群とNGT群のΔCRPは0.69mg/dL(-0.68~2.06、p=0.322)で有意差を認めなかった。しかし、身体活動度の高低で分けてみると女性と同じ傾向を認め、身体活動度が低い男性では、IGT群とNGT群のΔCRP1.40(0.08~2.72、p=0.038)で有意差を認め、身体活動度が高いと有意差は消失していた(ΔCRP=0.32)。

余暇時間における身体活動度とCRP値の間に有意な負の相関(p=0.004)を認め、安静時心拍数とCRP値の継続的な相関も確認された。

以上の結果を踏まえHellgren氏は、「身体活動度の高さがIGT例の炎症を抑制しており、それが2型糖尿病への進展を予防している可能性がある」と述べ、「IGT例には身体活動度を高めるように積極的に働き掛ける必要がある」と結論した。

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