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放射性物質を過剰投与

2011年09月02日 02時02分39秒 | 仕事
放射性物質を過剰投与 検査で子ども84人に 甲府市立甲府病院
2011年9月1日 提供:共同通信社

 甲府市立甲府病院が放射性物質「テクネチウム」を利用した検査の際、日本核医学会の推奨基準を超える量のテクネチウムが含まれた検査薬を子どもに投与していたことが1日、病院側への取材で分かった。

 検査は、テクネチウムの入った検査薬を静脈注射。放射線の動きを撮影し、腎臓など臓器の機能や病気の有無を調べる。

 病院総務課によると、1999年以降に検査を受けた15歳以下の145人のうち、84人に基準を超える検査薬を投与していた。基準の20倍以上を投与された患者もいた。

 検査は1時間程度かかるといい、過剰投与について放射線技師は「子どもは動き回るので、鮮明な画像を短時間で撮るため、多めに投与した」と説明しているという。

 総務課は「多くの患者はまだ通院しているが、被ばくの健康被害は出ていない」としている。

 病院内で「投与量が多いのではないか」と疑問視する声が上がり、内部調査していた。

 一方、山梨県は8月31日に病院を立ち入り検査し、放射性医薬品の使用量の記載が不正確だとして、口頭で是正を求める行政指導をした。実際の使用量より少なく記載されていたという。

 病院側は1日午後に会見を開き、過剰投与や内部被ばくについて説明する予定。

※テクネチウム

 初めて人工的につくられた元素。医療目的の検査薬として広く用いられる放射性同位体のテクネチウム99mは、ガンマ線を出す能力が2分の1になる半減期が約6時間と短く、静脈注射などで体内に投与しても被ばくを最小限にできるのが利点。検査装置でガンマ線の量を測定し、骨や腎臓、肺、肝臓など臓器の働きを知る目印とする。

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