9時、起床。
トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
再度送ってもらったゼミ論集のデータには大丈夫であることを業者に伝える。ワードで作った文書を開いたとき、ワードのバージョンやウィンドウズのバージョンの違いで、レイアウトに乱れが生じることは経験上知っおり、そのリスクを避けるために、ゼミ論集のデータはPDFで業者に渡したのだが、今回はそれを業者が印刷用のデータ(別のPDF)に変換する際に一部の表が崩れる、ノンブルが消えるという現象が起こったそうである。私はPDFではそういうことが起こらないと思い込んでいたので、油断は大敵だと思った。
学会関連の件(事務局体制の問題)も一応解決の目途が立った。
午後、「喜楽亭」に昼食を食べに行く。
チキンカツ定食を注文。
前回来たのが1月14日だったから、そのときは新型コロナウィルスの件は話題にもならなかった。短期間に世の中がずいぶんと変わってしまった。
お新香は沢庵、奈良漬、白菜の三種盛り。外国からの観光客が奈良漬を美味しいと言って、どうやって作るのか聞くそうだ。一応説明した後、「スーパーで売ってますよ」というと写真に撮って買いに行くそうだ。
食後のコーヒーは「喜楽亭」の斜め向かい、下丸子駅改札(多摩川方面)正面の「ハッピー珈琲」で。
たっぷり二杯分。ただし、二枚目はぬるくなる。「プリミエールカフェ」のように二杯目(サービス)を一杯目がなくなったタイミングで注いでくれるというのがよりありがく思う。
珈琲二杯分の時間、持参した室生朝子『晩年の父室生犀星』を読む。朝子と父との関係は、清水礼子の父(幾太郎)との関係を彷彿とさせる。いわゆる「ファザコン」だが、そういう軽い言葉では済まないようなものを感じる。
蒲田に戻り、東口の「まやんち」を覗いてみたが、待っている人が数人いたので、諦める
クリーニング屋の店先のボードに書かれたメッセージ。いいね。
夕食は、シラスのオムレツ、海老シューマイ、サラダ、大根の味噌汁、ごはん。
写真は二人前(妻とのシェア)。
「くまざわ書店」で購入した室生犀星『我が愛する詩人の伝記』(講談社文芸文庫)。毎日出版文化賞受賞作である。興味ある作家が別の興味ある作家について書いた文章を読むのはいい。また、興味のある作家がよく知らない作家について書いた文書を読むのは、その作家への興味が出て来るので、これもまたいい。
アマゾン(中古本)に注文した室生朝子『父犀星と軽井沢』(朝日新聞社)が届く。『我が愛する詩人の伝記』で取り上げられている立原道造、堀辰夫、津村信夫、折口信夫も登場する。軽井沢という避暑地は作家たちの交流の地でもあったのだ。
卒業証書の配布が郵送と決まった。東日本大震災で卒業式が中止になったときは臨時配布所での手渡しだったが、今回の場合、それでは学生たちの濃厚接触のリスクが高まるという判断なのだろう。実際、あの時はそうだった。女子学生の多くは晴着を着て来たし、キャンパスや大隈行動の前で記念写真を撮っていた。
また、中止された卒業式に代わるものとして、9月20日の9月卒業式のときに何らかのイベントを考えるということも発表された(詳細は未定)。
さらに春学期の授業開始日(本来は4月6日)が4月20日以降に延期されることが決まった。4月20日「以降」ということでさらなる延期も含んだ決定である。ちなみに東日本大震災のときはGW明けからの授業開始だった。
あらゆるものが後方への撤退に次ぐ撤退である。「自粛」という名のもう一つのウィルスが蔓延している。依然として、先行きは見えない。この非常事態を「新しい日常」として生活していかなくてはならない。平常心を失わないことである。そのためには「これまでの日常」で維持できるものは、できるだけ維持して行くことである。
たとえば深夜のウォーキング&ジョギング。今夜も10周(約4キロ)。
2時、就寝。