フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月29日(日) 雪

2020-03-31 23:38:57 | Weblog

8時半、起床。

トースト、ハム&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

食事をしながら、NHKの将棋番組を見る。2019年度のトーナメント戦は先週、深浦九段の優勝で幕を閉じたが、今日の対局は2020年度のトーナメント(本戦)の女流棋士枠に出場する棋士を決定する一局だ。里見女流四冠(画面右)対西山女流三冠。女流棋士のツートップの戦いである。

いや、凄かった。里見四冠が先攻し、有利に見えたが、西山三冠の応手が見事で(とくに終盤の忙しい場面でじっと8四歩と飛車先の歩を突いた一手には驚いた。手ぬかれる可能性は十分にあり、実際、里見四冠は同歩とせず、攻めの手を選んだのだが、西山三冠の厳しい反撃でいっぺんに詰みまでもっていかれた。西山四冠は女性で初めてプロ四段(女流ではなく)の手前まで来ている人で、その実力は本物だと思った。

雪が降ってきた。

東京は桜の開花の開花のタイミングで雪が降ったが、満開のタイミングでも降るとは・・・。

郵便を近所のポストに出しに行く。

「雪の降る町を」という私の大好きな歌があるが、春の雪の降る町を行く。

女塚通り商店街。

工学院通り(かつては商店街だった)。

ポストは女塚通り商店街と工学院通りの接点にある。赤いポストと桜と雪の構図である。

専門学校の桜並木は満開である。

帰宅すると飼い猫のハルが箱猫になっていた。

昼食はうどんと鶏の唐揚げ。

夕食はステーキ、サラダ、味噌汁、ごはん。

ステーキはこぶりなもので、付け合せは茄子とパプリカ。

ブログ仲間の(と私は勝手に思っているのだが)「笑う門には福来る」の多田さんが、ご自身が難病に罹っていることを今日のブログに書かれていた。→こちら

それによると、病気のことがわかったのは1年ほど前のことで、「今までブログでは嘘は書いていませんがこのように病に冒されていることは伏せてきました。今日言おうか明日言おうかと一日延ばしにしているうちに現在にいたりました。」とある。

とても驚いた。そして多田さんの決断が胸に響いた。

自分が大きな病気になったときにそれをブログに書くかどうかという問題については、私も常々考えていて、中高年のブロガーはみなそうだろうと思う。とくに多田さんや私のように特定のテーマではなく「日常の日々」を書いている場合はそうであろう。

きっと多田さんは自身のご病気のことを知った日から世界がそれまでとは別のものに見えているはずである。多田さんの今回の「お知らせ」を読んだ後は、私にとっても、多田さんのブログの世界がそれまでとは別のものに見えてきた。

これからもしっかり読ませていただきます。

深夜、ウォーキング&ジョギング(4キロほど)

3時、就寝。


3月28日(土) 小雨

2020-03-31 02:41:02 | Weblog

朝、6時半頃、目が覚めると何か耳元で音がしている。耳鳴りだった。この10日ほど鳴りを潜めてくれていたのだが、復活したのだ。目が覚めて気づいたというよりも、耳鳴りで目が覚めたのかもしれない。耳鳴りはこの半年ほど持病のようになっているが、常に一定のレベルで鳴っているわけではなく、波というか、周期のようなものがあるということは経験的にわかってきた。単純に日常生活のストレスで上下動するわけでもなく、生理的な周期も働いているように思う。内耳のあたりにダムのようなものがあって、水位が一定量を越えると、放水が始まり(耳鳴りが大きくなり)、放水によって水位が下がると、しばらくの間静かになる、という感じ。

もう一度寝て、11時に起きる(耳鳴りがしていても眠ることはできるから不思議である)。

昨夜書き上げた書類をメールで事務所に提出する。これで一段落。

トースト、ベーコン&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

いただきもののフィナンシェを食べる。

午後3時頃、「ティースプーン」に昼食を買いに行く。

今日の「ティースプーン」はテイクアウトのみの営業。

苺あんバターサンドウィッチ、キャロットチーズサンドウィッチ、桜あんぱん、オレンジティーを注文。

そてとグラノーラ(小)というのを始めて買ってみる。これは妻の朝食用。

日曜、月曜、火曜は定休日。また来週の水曜に顔を出しますね。

家に戻る途中の街角の自販機。

この傘は捨てられたのかしら、忘れられたのかしら。捨てられたにしてはちゃんとした傘のように見える。また誰かが使えばいい。傘は天下の回りもの。

最近のお気に入りの昼食。

夕方、ゼミ論集を25日に渡せなかった卒業生に郵送するためのレターパック(ライト)を近所のコンビニに買いに行ったがなかったので、東口の蒲田郵便局(本局)まで買いにいくことにした。本局は土曜でもやっている。

近所の専門学校の桜並木はいよいよ見頃を迎えている。

JRの駅ビル(グランデュオ)はこの週末は19時閉店である。

東急プラザの方は臨時休館である。

東急の改札前も人が少ない。

JRの駅周辺の人混みはいつもの週末よりはずっと少ない。

タクシー乗り場に人の姿も見えない。

蒲田で一番のとんかつの人気店「檍(あおき)」の店の前に人の列が出来ていないのを初めてみた見た。

結局、レターバックは本局よりも手前にあるコンビニで購入することができた。

帰る途中で「有隣堂」に寄ってみた。閉店時間30分前ということもあってから、客の姿は少ない。観光旅行のコーナーに空しく並んでいる日本各地の桜の名所の旅行雑誌。

旅のガイドブックも手に取られることなく並んでいる。

JRの中央改札口を東西の駅ビルの連絡通路から写真に撮る。

蒲田駅西口。

駅前広場。

サンカマタ通り商店街。まだ店は閉まっていないから、そこそこの人出だ。

「ドンキホーテ」前。

「吉野家」にはそこそこ客が入っていた。

夕食を「マーボ屋」でテイクアウトする。

海老のサクサクフリッター。

黒酢の酢豚。

海老と酢豚は妻とシャア、サラダ、玉子のスープ、ごはん。

デザートは桜あんぱん。

妻と半分個する。上品な味わい。

『スカーレット』は今日が最終回。録画して、夕食のときに見た。武志の最期(重篤な闘病や臨終)こそ描かれなかったものの、最終回で息子の死が語られるというのは朝ドラでは異例である。息子の死というのは『ごちそうさん』でもあった。戦死だった。しかし、それはドラマの中盤で、そこからの主人公の立ち直りというストーリーにつながった。『スカーレット』の実在のモデルでは、息子の死(白血病)を契機として骨髄バンク設立に尽力するわけだが、それはドラマでは描かれなかった。それでよかったと思う。それは陶芸とは関係のない「また別の話」である。最終週はこれまでの主要な登場人物があたかも武志に最後の別れをするように日替わりで登場した。とくに次女(喜美子の妹)の直子が登場した回はよかった。空襲下、姉が妹の手を放してしまい妹が一種のトラウマを負ったエピソードが上手に回収されたからだ。また、「みんなの陶芸展」で草間とちや子が初めて出会うシーンもよかった。独身の二人にこれから遅咲きの恋が訪れる予感を感じたのは私だけではあるまい。武志の死は避けられない。ならばせめて湿っぽくならずにいこうと、脚本の水橋文美江は考えたのであろう。

午後9時頃、大学本部からメールが届く。「すべての教職員の方々には、5月11日から遅滞なく授業を開始するために、オンラインによる授業を全面的に展開する準備を進めていただきたいと存じます。」

準備が具体的にどのようなものであるかは書かれていない。それついては学術院単位で考えられるのだろう。教務事務のご苦労を思う。それにしても、授業の全面的(?)なオンライン化の準備をいまから1ヶ月ちょとでやるのか。授業開始前に教員は疲弊しきってしまうのではなかろうか。とりあえず自分のことを考えると、大教室での講義「日常生活の社会学」をどうするかだ。「非日常的状況の日常化の社会学」とタイトルを変更することはいまからでは無理だろうか。そして無観客での一人芝居の稽古もしておかなくてはなるまい。

3時、就寝。