8時半、起床。
ミニコロッケ、サラダ、マフィン、紅茶の朝食。
ホームドクターであるY医院へ母と一緒に行く。腕を骨折して、来週の月曜日にS病院で手術を受けることを伝え、ここで受けている糖尿病治療の状況についての紹介状を書いてもらう。
我が家の桜は葉桜になった。
お向かいの家の玄関先の海棠も見頃を迎えている。
母は入院前に行きつけの美容院に洗髪をしにもらいに出かけた。
私も昼食をとりに外出。「グッディ」でランチを食べることにする。
ランチは、カレースパゲッティにサラダ、スープ、コーヒーが付いて840円也。
食事をしているときに一組の男女の客が入ってきた。風俗店で働くことを希望している女性とスカウトマンである。「グッディ」ではこういう場面によく出くわす。近所にある特定の店がここを面談室として利用しているようである。
小さい店なので二人の会話が聞こえてくる。女性は東京近郊の風俗店で働いていてこちらに移って来ようとしているのだが、スカウトマンは自分の店がいかにちゃんとした店であるかを熱心に語っていた。「ちゃんとした風俗店」というものがどういうものであるかというと、時間給+歩合制の二本立てであるということ(客が来なくても時給2000円を支払うとのこと)、給与明細が出る、所得税や社会保障費を給料から天引きする、就労証明書を発行する、などのことである。なるほどね。どうやら女性はこの店で働くことになりそうである。あとは雑談で、AKB48の話なんかをしている。スカウトマンは自分はAKBのことはあまりよく知らないが、何人かの名前は知っていると、前田敦子、篠田麻里子、板野友美、大島優子・・・などの名前を上がていたが、女性から「それってみんな卒業した(する)人たちですよね」と突っ込まれ、「えっ、ほんと?いつ?」と聞き返していた。私だってそのくらいは知っているぞ。でも、昨日、「コジハルとサシハラって似てるよね」と妻に言って、「全然違うじゃない」と言われましたが・・・。
桜はずいぶんと散り急いているように見える。今度の週末にはすっかり見頃を過ぎてしまっているだろう。
帰宅して、母はまだ美容院から戻っていなかった。
wowowシネマをかけたら、『百万円と苦虫女』(2008年)という作品をやっていた。最初のところを見逃したが、なかなかいい映画だった。ちょっとしたことから「前科者」になってしまった若い女性が、家を出て、放浪の旅をする。自分探しの旅ではなくて、自分から逃げるための旅である。他人とうまくかかわることが苦手で、100万円たまったら、また次の場所へ移動するというロードムービーである。私が小学生の頃、テレビでやっていた(映画化もされた)『逃亡者』という作品を思わせるところがある。「愛されても、ただ、さようならとしか言えない男」というコピーを覚えている。女性の弟はクラスでのいじめにじっと耐えながら、お姉さんにときどき手紙を出す。一方は同じ場所に歯を食いしばってとどまり続け、他方は逃げるように居場所を変える。この構図がなかなか効果的である。この作品で、タナダユキは日本映画監督協会新人賞を、蒼井優は芸術選奨新人賞を受賞した。いろいろな意味で、瑞々しい作品である。
映画が終わっても、母は帰ってこない。美容院に電話をしたら、洗髪だけでなく、染髪やカット等フルコースでやっているところだとのこと。それは、それは。しばらくして帰宅した母は少しばかりシャキッとした様子である。いざ出陣という感じなり。
本日の夕食は豚肉の塩麹焼き、がんもどきとほうれん草のおひたし、サーモンと炒り卵のサラダ、味噌汁、ご飯。
夕食後、今月下旬が締め切りの原稿のためのメモ作り。一週間先の予定だったが、母の手術のこともあるし、早めにやっておこう。「時間」がテーマの原稿なので、締め切りはちゃんと守らねばと思う。