フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月9日(水) 晴れ

2014-04-10 12:05:01 | Weblog

     8時、起床。

     基礎講義のレビューシート2枚にコメントを付けて返信する。これからこれが「朝飯前の一仕事」の一部になる。

     パンとハム、サラダ、紅茶の朝食。

     お昼に家を出る。

     東急多摩川線に乗って下丸子の「喜楽亭」へ。

     いつものチキンカツ定食。安定した充実感。

     私が卒業生と会うとき、場所の希望を聞くと、いま、一番人気は神楽坂の「SKIPA」である。ブログに頻繁に登場しているのが大きいのだと思う。「喜楽亭」もたびたびブログに登場するけれども、いまだかつて「喜楽亭に行ってみたい」という人は現れない。いや、正確に言えば、「行ってみたいです」と口にする人はいても、実際に行った人はいない。「SKIPA」がモンブランだとすれば、「喜楽亭」はキリマンジェロである。

     食後のコーヒーは鵜の木(下丸子の隣の駅)のギャラリー「hasu no hana」で。いまは立原真理子展「とおくの庭」を開催中である。

     コーヒーはウガンダ(550円)。

 

     スイーツはゴルゴンゾーラチーズケーキのフレッシュフルーツ添え(420円)。美しさと美味しさを兼ね備えた逸品。カフェが主目的ではないとはいえ、こんな低価格でいいんですか? 大丈夫なんですか?

     今回展示されている作品は、網戸を使って、刺繍をしたもの。モチーフは作家の知り合いの庭の情景。

     網戸に刺繍を施すことの効果は、透明感と、浮遊感である。

     網戸はキャンパスと違って、向こう側が見える。あるいは、向こう側からも作品を見ることができる。一応、「こちらが正面です」というのはあるようだが、それは便宜的なもので、われわれは両方から作品を観る。向こう側が見えるということは、向こう側の風景が一種の借景として作用するということでもある。だから、同じ作品を観るのでも、どこに置くか、どちらの側から観るかによって、作品の印象は異なったものになる。

    ここでは、網戸は本来の場所に納まっているのではく、取り外されて、それ単独で室内のあちこちに宙吊りにされている(キャンバスのように壁に掛けたのでは、向こう側から観ることができないから)。網戸が浮遊する空間というのは、スペースシャトルの機内のようで、ファンタジックである。

     1時間ほど異次元空間に滞在して、外界に出る。

     大学へ。

     まだ桜は散りきってはいない。

     夕方から現代人間論系の教室会議。この会議だけは研究休暇中も出席します。

     論系室に「読書会」のことで問い合わせに来た2年生がいますと助手の方から報告を受ける。2年生向けのオリエンテーションで、読書会をやろうかと考えていますとアナウンスしたからであるが、具体的には、GW明けあたりからを考えています。いずれ論系ホームページでアナウンスしますが、関心のある人は私までメールをしてください(現代人間論系新2年生向けの企画です)。

     8時ちょっと前に帰宅。

     今夜はロールキャベツ。