フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月10日(木) 晴れ

2014-04-11 12:45:36 | Weblog

     8時、起床。

     (昨夜の残りの)ロールキャベツ、サラダ、パン(胡桃とイチジク入り)、牛乳の朝食。

     お昼に家を出て、大学へ。

     3限は大学院の演習。研究休暇中であるが、大学院の演習と学部のゼミ、この2つは開店する。自分の研究と直結した内容なので、研究の妨げにはならないのである。

     家を出るのが遅れて、電車の中から院生のOさんに「15分ほど遅刻します」とメールする。研究室のドアの前に見知らぬ学生が立っている。私の演習を受講する予定の(登録はまだ)院生のU君だった。もう一人M君というのがいて、いま、事務所に休講の確認に行っているとのこと。そうか、Oさん以外にも私の演習を履修する学生が2名いたのか(コースナビには登録済の学生しか出ていなかったのだ)。

     初回は短めで終わろうと思っていたが、途中で、助教の小藪さんがスイーツの差し入れをしてくれたこともあって、結局、30分延長して行った。

     院生たちが研究室を出て行ったのと入れ違いに、授業を終えたばかりの石黒先生がやってきて、しばらくおしゃべり。最近の研究の話など拝聴する。

     5時半ごろ、「maruharu」へ。途中、穴八幡に寄り道して、境内の桜越しにみた文キャン33号館の写真を撮る。

     「maruharu」には保育園帰りのこーちゃん一家が来ていた。馴染みのカフェには「カフェ友」がいるものだが、「maruharu」のカフェ友といえば、こーちゃん一家である。写真左から、こーちゃん(5歳)、あおいちゃん(3歳)、しゅんちゃん(10か月)、あやかさんである。

     こーちゃんは4月5日が誕生日だった。「先生はいつ?」と聞かれたので、「明日だよ」と答えると、「何歳?」とさらに聞かれたので、「6歳だよ」と答えるとびっくりしていた。時は矢のように飛ぶ。子どもの一年は大人の十年なのである。あやかさんが「ハッピバースデーをみんなで歌おうか」とこーちゃんとあおいちゃんに呼びかけたが、「やだ」と二人。しゅんちゃんだけが歌ってくれた。「あーああーああーあー」。どうもありがとう。

     ちなみにあおいちゃんの誕生日は1月23日。【後記】これは私の勘違い。1月23日はあおちゃんたちのお父さんの誕生日でした。あおいちゃんは1月16日。

     しゅんちゃんの誕生日は6月7日。

     1・23(お父さん)、4・5(こーちゃん)、6・7(しゅんちゃん)なのである。男性系直列!これはちょとすごい。

      こーちゃんが創案したルールのよくわからないゲームで遊ぶ二人。     

      二人は「maruharu」のことを「ゼリーのお店」と呼ぶ。「maruharu」がなくなってしまうと、こーちゃん一家が保育園帰りに気楽に立ち寄れるカフェはなくなってしまうだろう。「社交空間としてのカフェ」は大人のためばかりではなく、子どもたちや、小さな子どものいる女性にとっても必要なのだ。

 

     7時から山王溜池のサントリーホールで庄司紗矢香(ヴァイオリン)とメヘナム・プレスラー(ピアノ)のデュオ・リサイタル。

        モーツアルト ヴァイオリンとピアノのためのソナタ変ロ長調 K.454

        シューベルト ヴァイオリンとピアノのための二重奏イ長調 op.162  D.574

        シューベルト ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番二長調 op.137-1 D.384

        ブラームス ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番ト長調「雨の歌」op.78

     私には二番目に演奏された作品が一番よかった。私は協奏曲が好きなのだが、協奏曲というのはソロ楽器とオーケストラが丁々発止のやり取りをして、ソロ楽器の演奏の素晴らしさを堪能するという感じになりやすいのだが、ヴァイオリンとピアノのデュオの場合は、どちらが主ということはなく、二人の掛け合いを味わうことにある。シューベルトの二重奏イ長調は、プラスラーを敬愛してやまない31歳の庄司と彼女を慈しむ90歳のプレスラーが、本当の祖父と孫娘のように、愛情あふれる掛け合いを見せてくれた。まさに二人のためにあるような作品だと感じた。これを最後にもってきたらよかったのにと思う。

     帰り道は冷たく強い風が吹いて、体が芯から冷えた。

     蒲田に着いて、「満月」で鍋焼きうどんを食べる。 ああ、体が温まる。凍えた体が解凍されるようだった。