7時半、起床。バタートースト、トマトとブロッコリー、アイスティーの朝食。
昼から大学へ。キャンパスの桜が咲いている。3分咲くらいだろうか。なんとか卒業式(25日)までもってくれないかな。
八重椿も見頃を迎えている。
卒業生のSさんが昨年5月に生まれたお子さんを連れて研究室にやってきた。お子さんの名前は隼大君。「はやと」と読む。普通は「隼人」で、ちょっとひねって「隼大」としたわけだが、いっそのこと「早大」にしたらよかったんじゃないか(笑)。実際、彼女の夫も彼女の父親も早大OBの早稲田一家で、隼大君も将来は早大に入学することを期待されている。「隼大が入学して先生の研究室にご挨拶にくるときは先生はおいくつになっていますか?」と聞かれる。え~と、18年後として、76歳、とっくに定年(70歳)退職してますけどね。
パッと見た感じ、隼大君はお母さん似ではない。「父親似ですか?」と聞いたら、Sさんは「いいえ、父親にも似ていないんです。私も夫も面長なんです。先生に似ていると思うんですけど」と言った。悪かったな、面長じゃなくて。
「フロム・ハンド・トゥ・マウス」(略称「フロハン」)で食事をする。あらかじめベビーカーでそのまま入れる店あるいは小さな子供用のハイチェア―のある店をリサーチしておいたのである。「フロハン」はベビーカーでそのまま入れる店である。隼大君は終始機嫌がよかった。
Sさんの表情は明るく柔らかだった。育児生活を心から楽しんでいる様子が伝わってくる。テレビ局の記者をしていて、いまは育児休業中である。一年前、大きなお腹で研究室に来たときは、毎日が退屈で、こんな仕事人間の自分がTVの現場を離れて、育児という仕事にやりがいを見出すことができるか不安だと言っていたのが嘘のようである。とにかくいまは隼大君がかわいくてかわいくてしかたがないようである。母子密着とかなんとかいわれるが、やはり、子供は親にかわいがられて育つのが一番だと思う。
「フロハン」を出て、大隈講堂の前で写真を撮る。
Sさんは6月から職場に復帰する。仕事人間にして子どもが大好きなSさん、大変なのはこれからだと思うけれど、あなたはギリギリのところでバランスを失わない人、まっとうな判断のできる人だから、大丈夫でしょう。しっかりね。ぎっくり腰には気をつけて(笑)。
4時から大学院生のOさんの研究指導。
6時半から、大隈庭園の完之荘で大学院の社会学コースの同僚でこの3月で選択定年退職される坂田先生の慰労会。
9時半、帰宅。
「春休み」というのは、「夏休み」や「冬休み」と違って、大学歴には正式には存在しないのだが(事務所が休みではないので)、授業がないわけだから教員と学生にとってはやっぱり「春休み」である。その「春休み」も残すところ2週間ほどになった(新学期の授業は4月6日から)。この2週間の間で原稿を書き上げて、できれば、授業の始まる前に、2泊3日ほど行方不明になりたいものである。