8時、起床。肉ジャガかけご飯の朝食。『深夜食堂』第二部第19話に登場する。結婚詐欺師の女が男を騙すときの料理である。つまり家庭料理の代表として使われているわけだ。本当に男の多くが肉ジャガにそんなに弱いのかはひとまずおくとして、ドラマの中では、その結婚詐欺の女が作る肉ジャガは豚肉を使っていて、一般的には牛肉を使うものだと言われて、自分の家は貧乏だったから、肉じゃがもすき焼きも豚肉だったと述懐する(これも男の心理を考えての計算済みの戦略なのである)。
で、今日の朝、私が食べた肉ジャガは豚肉である。また、私が子どもの頃に食べていたすき焼きも豚肉であった。しんみりとする。
妻に、「子供の頃、肉じゃがは豚肉だったのか」と聞いたら、「そうね」と言った。「すき焼きもやはり豚肉だったのか」と重ねて聞いたら、「すき焼きはさすがに牛肉だったわ」と言った。さすがに・・・か。ますますしんみりする。
昼前に母と息子と一緒に墓参りに行く。
鶯谷
お寺で妹と待ち合わせる。
墓参りの後、妹は浅草に買物に行く。われわれ3人は蒲田に戻ってから、「シビタス」でホットケーキの昼食。
私と息子はソーセージとのセットを注文。少食の母は、ソーセージは付けず、ホットケーキも2枚ではなく1枚で注文する。しかし、注文がちゃんと理解されていなかったようで、母のホットケーキも2枚重ねで出てきた。1枚はアルミホイルで包んでもらって持ち帰る。
母がホットケーキを食べながら、人生で初めてホットケーキを食べた日のことを話した。それは私が1歳半のときで(昭和30年10月)、父母と私と3人で横浜に遊びに行った日に、山下公園のそばのレストランだったかカフェだったかで、その餡子の挟んでいないどら焼きのようなものを食べたのだそうである。その日のことは私の記憶にはないが、写真が残っている。大きな貨物船のそばで、私は正ちゃん帽をかぶって、たたずんでいる。ホットケーキ自体の写真はない。そうしたものを写真に撮る習慣がなかったのだろう。フィルムは無駄にしてはならなかったし、食事中に料理の写真を撮ることも無作法な行為だったのだろう。
帰宅してしばらくして、宅配便が届く。『泣くな、はらちゃん』のキャラクターグッズの「はらちゃんノート」が届いたのだ。
衝動的に大人買い(10冊)してしまったが、さて、このノート、何に使おう。たいてい私の場合、文具に関しては、存在が用途に先立つのである。買ってから何に使うかを考えるのである。
昨日の『最高の離婚』の最終回。二組の男女とも別れなかった。とりあえず継続ということで終わった。これからもいろいろあると思いますが、よろしくね的な終わり方だった。連続ドラマはひとまず終わる、しかし人生は続く、みたいな。まあ、それはいいですよ、他の終わり方といっても難しかったと思います。でもね、二人を繋ぎとめるものとして一方は子供、他方は飼い猫(ペットは子供の機能的等価物である)が使われていた点が気に入らないわけです。それを使いますか、使っちゃいますか、ええ、有効性は認めますよ(子はかすがい)、でも、反則とまでは言いませんが、ちょっと陳腐なんじゃないですか、と光生(瑛太)の口調を借りて言っておきたい。
娘の所属する二つの劇団のうちの1つ、「ドラマティック・カンパニー・インハイス」の次回公演の情報です。
タイトル「光」
4月13日(土) 15:00、19:00
4月14日(日) 13:00、16:00、19:00
場所 吉祥寺櫂スタジオ
料金 2000円 (学生証提示1500円)
チケット予約 inhighs_ticket@hotmail.co.jp