フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月21日(木) 晴れ、夕方から雷雨

2008-08-22 02:38:33 | Weblog
  9時、起床。コンビニで食パンとカフェラテを買って来て、昨日の残りの豚肉のサイコロステーキで朝食。昼から大学へ。2週間ぶりである。1時に人間科学部の池岡先生と会って、家族問題研究学会の10月の研究例会を戸山キャンパスで開催する件で相談。「メーヤウ」で昼食をとりながら、事務所の昼休みが終るのを待って、教室使用の申請をする。2時から院生の研究指導。3時から中国に留学する現代人間論系の学生の面談。4時から卒論の個別相談。ひさしぶりでたくさんしゃべって喉が渇いた。帰りがけに生協の入り口横の自販機でパインジュースを購入し、蝉の声を聞きながら、喉を潤す。パインジュースはパイナップルの缶詰のシロップと同じ味である。私は果物の缶詰が好きだ。パイナップル、桃、蜜柑、もしかしたら生のものより缶詰の方が好きかもしれないくらいだ。果物に限らず、ホワイトアスパラの缶詰、鯖の味噌煮や秋刀魚の蒲焼の缶詰、牛肉の大和煮の缶詰、いずれも美味しい。果物の缶詰の楽しみは、中身を食べた後に残ったシロップを飲むことにある(肉や魚の缶詰の場合は、残った汁をご飯に掛けて食べる)。子ども頃、そのシロップを一人で独占できたらと夢想したもののである。パインジュースはその夢を現実のものにしてくれた。夢は現実化するというポジティブ心理学の公理は少なくともパイナップルの缶詰に関しては正しかった。
  帰りの電車の中で読むための本がなかったので、あゆみブックスで岡田尊司『自己愛型社会』(平凡社新書)を購入。本屋を出ると、空がずいぶんと暗くなっていた。急に雨雲が広がってきたのだ。

         

  大手町=東京駅で地下鉄からJRに乗り換える頃に雨が降り始め、しだいに雨脚が強くなっていき、蒲田駅に着いたときは土砂降りで雷も鳴っていた。傘を持ってはいるが、こんな雨の中に踏み出していく気になれず、有隣堂でしばし時間を潰す。私と同じ考えの客たちで店内は混んでいたが、店内に配置された椅子のひとつがたまたま空いていたのでそこに座る。ちょうど目の前の棚が「社会福祉」のコーナーだったので、社会福祉士国家試験の問題集を手に取って、パラパラと眺める。どの科目の問題もけっこう難しいような気がしたが、社会学の問題だけはとても易しく思えた。やっぱり自分は社会学に通暁しているのだと自信を深めた。

         
            駅ビルの出入り口付近で雨脚の弱まるのを待つ人々

  夕食はカレーライスだった。昼食はインド風ポークカリーで、夕食は和風チキンカレー。両者は似てはいても別のものなので、とくに不満ではなかった。食後、ソフトボールの日本対アメリカの決勝戦をTV観戦。同じ時刻に女子サッカーの日本対ドイツの3位決定戦もやっていたが、そちらはソフトボールの合間(攻守交替のとき)に試合経過だけを確認した。日本の3-1で迎えた最終回のアメリカの攻めのとき、私は胸の前で両手を握りお祈りをした。これは今回のオリンピックで初めてのことである。3連投の上野投手にどうしても勝たしてあげたかったのだ。ところが柄にもないことはやったせいか、いきなり先頭打者にヒットを打たれてしまった。これはいかんと、以後、お祈りはやめて、普通の姿勢での観戦に切り替える。もう一人ランナーが出ると例の4番打者に回ってしまう。そうしたらサヨナラホームランという最悪のシナリオも予想される。気が気ではなかったが、2番打者の痛烈なライナーを三塁手が好捕したプレーが実に大きく、勝利の女神はついに日本チームに微笑んでくれた。水泳や柔道やレスリングの金メダルも素晴らしいが、チームが一丸となって掴み取った金メダルというのはまた格別である。