いまひとつの一日だった。午後1時からの授業(質的調査法特論)に間に合うように余裕をもって家を出たつもりが、人身事故のために電車が遅れ、大学に着いたのは授業開始直前の時刻で、急いで教材のコピーをしようとしたらコピー機がトラブルを起こし、授業の出来もいまひとつで、次の時間の卒論演習も定刻に社会学専修室に行ったらまだ誰も来ておらず、遅れて始まったこともあって二人目の報告者の途中で時間がなくなり、研究室に質問に来た基礎演習の学生たち(ただし私が担任ではないクラス)との1時間にわたる質疑応答もはたして話が噛み合っていたのかはっきりしないまま、大学を出て6時半から予定されている大田区男女平等推進区民会議に向かい、弁当は出ない会議なのでちょっと腹ごしらえをしておこうと、蒲田に着いてマクドナルドに入ってベーコンレタスバーガーのセット(飲み物はコーラのM)を注文したのだが、店内のテーブルは空席が乏しくて、やっと見つけた席の向かいの太目の女性のフライドポテトの食べ方が上品さを著しく欠いていて、こちらの食欲が失せてしまった。今日はこういう日なのだと、食べ残したフライドポテトをゴミ箱に捨てながら、私は思った。こういう日は会議での発言は控えめにした方がいい。そう自分に言い聞かせながら、会議に臨んだのだが、主観的にはかなりセーブしたつもりではあるものの、はたしてどうであったろうか。帰宅して茄子と胡瓜の漬物でお茶漬けを食べる。