若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

ホワイトディ

2010-03-14 12:33:23 | 日々雑多
ケーキを食べたい!とブログに書いたら、友人がイチゴの可愛いケーキを買ってきてくれました(Tちゃん、ありがとう!)。そして、二代目がミルクレープを作ってくれました。

え?作って??

そうなんです。作ってくれたのです、ミルクレープ。

彼には料理の才能がないと思います。全般的なモノ創りに優れている彼ではありますが、料理のときについやってしまう「ひと工夫」(例:炊飯器に熱湯を入れる)がいつもアダになり、大抵は「反省」で幕を閉じてきました(でも先日わたしが病んでいた時のカレーライスは美味しかったです)。

年に数回しかない休日を迎え、「どうしよう?今日は何もすること(仕事)がない」と途方に暮れた顔をしていた二代目。「私は仕事あるから遊べないよ」という若女将のために、一肌脱いでやろうと思ったようです。

インターネットで作り方を調べ、材料を買いに行き、根気強くクレープを焼き続け、根気強く生クリームをあわ立て、根気強く重ね合わせ……まるでお店で見るような立派なミルクレープが出来ました。朝までミルフィーユとミルクレープの違いも知らなかったのに、見事な進歩です。『根気』が勝負の分かれ目になるメニューを選んだことも勝因のひとつでしょう。

作っている最中は調子にのって「パティシエになるかな!」などと言っていましたが、作り終えた後は、「僕はパティシエにはなれない…」と考えが変わったようです(疲れたようです)。

ご馳走様でした。大変おいしゅうございました。

ケーキ食べたい症候群

2010-03-11 17:28:40 | 日々雑多
時々そういう期間がありませんか?甘いモノ、特に『ケーキ』食べたくて仕方ないよ!な日々。

先週の水曜日。仕事関係の方に「美味しいよー」とオススメされたお店のラスクを買いに行きました。その時、同じショッピングセンター内に『ドトール』があるのを確認した私は昔から大好きな『ドトールのミルクレープ』を2つ購入。「二代目:ひと口、私:1つと二代目の残り」という不公平な半分こをして、平らげました。

先週の金曜日。中学時代の友人(ケーキ屋さん:グランレーヴ)の誕生日でした。ということで、「じゃあ、ケーキ買いに行くか」と彼女のお店に行きました(その理由を説明したら彼女には「なんでやねん」という顔をされたけど)。いつもはプリン系か、チーズ系なんだけど、何となく気分でチョコレートケーキを。本当はプリン系もチーズ系もチョコ系も食べたかったけど、そこは強い意志を持って一人一個で。


昨日。「ケーキ食べたい、ケーキ食べたい」と思っていました。納品の帰りに買おうかな、と思っていたのに、あまりにも渡良瀬川が雪景色で「おぉぉぉ」と言っている内に忘れてしまい、夜になってから「ちぇ、ケーキ食べたい」と言い続けていました。

そして今日。卒業式の撮影から戻ってホッとしていると、実家の父が突然やってきました。「はい!」とシフォンケーキ1ホールを差し出して去っていきました。さすが父!タイミング完璧!ここは全部一人で食べようかと思ったけど、我慢して家族にも分けました(エライ)。


まだ暫くわたしの「ケーキ食べたい症候群」は止まらない。
ケーキ食べたい、ケーキ食べたい、ケーキ食べたいよぉ……。


<業務連絡>
二代目様。もしホワイトディをお悩みでしたら、ケーキなんかは如何でしょうか。


財務担当専務の修行日記

2010-03-09 04:59:29 | マツモト写真
銀行時代の上司(以前は東京の父と呼んでいましたが、今は転勤で大阪の父になっている)が、うちに電話を下さったとき「財務担当専務はいらっしゃいますか?」と言って、義母が慌てふためいたことがあります。

『専務』の部分はおいといて、マツモト写真の財務担当です。ということで、今は税務申告の時期です。最初の内はまさに『ちんぷんかんぷん』で(元銀行員の肩書きが泣く)、税務署に何回も何回も足を運び、面倒をみてくれる職員の方々の「えーっと、何言ってるの?(何言いたいの?)」的視線に耐え、何とか最近では一人で全部出来るようになりました。

私が一人立ちしたのは、税務署の方のおかげ(あまりにも理解できなかったので、数年前の申告時期が終了したあと、「復習です」と税務署を訪れ、懇切丁寧に教えていただいた歴史あり)もあるのですが、デジタル社会の進化も大きく関与しています。

まずは、会計ソフト。結構な値段なので足踏みをしましたが、背に腹はかえられないので思い切って購入。すると言われた通りに入力していけば、決算書もスラスラ~と作成されるのです。感激!

そして、国税庁のホームページ。会計ソフトを使って作成した書類をもとに、言われた通りに入力していけば、あっという間に申告書一式の出来上がり!印刷ボタンを一回押せば、私がファイリングしておくべき控えまで印刷してくれるという親切さ。ありがたい!

とにかく今、カンペキに書類の用意が整ったので、明日税務署に提出してきます。明日は1年間頑張って作ってきた中学校2校の卒業アルバム納品日。どちらも緊張するけど、肩の荷がドサッと下りる一日になりそうです。

二代目~!明日(もう今日か)は焼肉行こっかー。

黒服

2010-03-07 23:09:40 | マツモト写真
黒の服が断然多いです。買い物に行っても「とりあえず黒……」と探してしまいます。特に二代目は黒子か!というくらいに全身真っ黒な日も珍しくありません。

まだ撮影立会いの仕事を始めたばかりの若いデザイナーさんに「マツモトご夫妻は黒が好きですね」と言われたことがありますが、別にそういう訳ではありません(二代目はちょっとそういう訳でもあるみたいだけど)。撮影のときに(ブツ撮りのとき)、黒以外の服だと色が写り込んでしまう恐れがあるのです。だから白は絶対NG(生きたままレフ板になってしまう)、とりあえず黒を着てなさい、というのが二代目のアシスタントになったときに言われたことでした。

が、数年経って緊張感が抜けたある日、撮影中に「あぁ、尚美か」とちょっと怒った声が聞こえました。「……えーっと、何かまずかったでしょうか」と恐る恐る尋ねると、なんと私の真っ赤なセーターの色が写りこんで撮影を邪魔していたのです。「ごめんなさいぃぃぃ」と平謝りし、口に黒のB全紙(たたみ半畳くらいかな)をくわえて、何とか切り抜けた苦い経験もあります。

昨日、東京ガールズコレクションで「今年はとにかく花柄!」と可愛く言っていたけど(私も今年は花柄の服を着るぞと張り切っていた矢先だったので好都合……だと思ったけど、見ていて無理なんだと悟りました)、私は明日も全身黒で、撮影に行ってきます。

ミント・シャーベット

2010-03-06 09:11:53 | 音楽(足利市民合唱団)
昨夜の合唱団の練習は、我らの初谷先生がお休みだったので、ピンチヒッターの先生(初谷先生のお仲間、ヴォクスマーナの一員。文末にコンサート情報付けます)がいらっしゃいました。以前もお世話になったことがあり、足唱で絶大な人気を誇っている先生です。

こってりしっかり、時にクリーム系たっぷり魚料理、時に肉汁溢れる肉料理……のフレンチ・フルコースの途中で、ミントシャーベットを頂くような、そんな2時間半でした。

別に、てやんでぇチャッキチャキやで!という男勝りでもないし、元気印!キャッピキャピ!という訳でもないのに、我々を瞬時に『持って行く』のは、どんな能力なのでしょう。とにかく、爽やかなんだなー、声もしゃべりも雰囲気も持って行き方も全てが。

家に帰ってから二代目とおでんを突きつつ力説したのですが、アレは努力とか技術とか(も当然あるのでしょうけれど)ばかりでなく、多分生まれたときに、どこかから『持ってきた』能力なんだろうなー。二代目には分かり易いように(二代目はこの先生を知らないので)『求心力』というコトバを使いましたが、もっと自然な感じ、ふらふら~と連れて行かれる、そんな表現でどうかな。

さて、最近はご自身の舞台のためお休みのフレンチ・フルコースを再び頂く前に、しっかり我々もオシャレ(自主練習)しておかなくては。





未体験の方は、絶対に!一度聴いてみるべき!
日本にはこんな驚くべき音楽をやっている若い宝がいるんだよ!
難しい感じがするかもしれないけど、私もいつも分かった顔して、何が何だかよく分からないんです、実は。
でも、何が何だか分からないものに、わなわな感動する体験は結構クセになります。

<ヴォクスマーナ第22回定期演奏会
3月29日(月)開場18:30 開演19:00 東京文化会館小ホール
全席自由 前売:3,000円 当日:3,500円
学生:1,500円(大学生)1,000円(高校生以下)
お問い合わせ:Vox humana事務局 voxhumana_info@hotmail.com


鈴木治行(b.1962):Ups and Downs(委嘱新作・初演)
星谷丈生(b.1979):委嘱新作・初演  ヴァイオリン:竹内弦、チェロ:多井智紀
権代敦彦(b.1965):ヴォーカルアンサンブルのための「NEGATIVE」 op.103(2007委嘱作品・再演)
高橋悠治 (b.1938):クリマトーガニ(1979)

若女将の人形劇場

2010-03-04 15:39:03 | マツモト写真
今日はある保育園で1年に1度の記念撮影でした。毎年お邪魔しているのですが、ものすごーくお行儀のよい子たちでいつも驚かされます。また、子供たちは記憶力がよいので、昨年の『若女将人形劇場』を完全に記憶しており、

「アンパンマン出てくるよ」
「ぷーさんもいるんだよ」
と囁き声が聞こえてきます。


そして、年長さんクラスで
私「この子だーれだ?」
みんな「スティッチ~!」大ウケ!

年中さんクラスで
私「この子だーれだ?」
みんな「バイキンマン!」大ウケ!!

気をよくした私が、更に年少さんクラスでもトライ。
私「この子だーれだ?」(とアンパンマンをお腹からパっと出す)
みんな「……」しーん

スベッた芸人さんの気持ちがちょっと分かりました。


昔、この保育園の近くの小学校の入学式で。新入生集合写真が終わると、1年生のひとりが近づいてきました。どうやら、この保育園の卒園生で私たちを覚えていてくれたらしい。そして、寂しそうに、

「今日は、アンパンマンいないの?」。

彼女なりに『もう1年生だから』という、ちょっとした大人の階段の一歩だったかもしれません。

失敗してもめげない

2010-03-03 19:46:00 | 日々雑多
オリンピックの式典というのは、とにかく長い!選手が入場するときだけは、「この国どこー?」などと盛り上がれるのですが、出し物の途中でつい集中力が途切れがち。で、結局「宇宙飛行士が飛んできて聖火点灯したのって、何オリンピックだったっけ?」程度の記憶しか残らなかったりします(トリノ・オリンピックのパバロッティ『誰も寝てはならぬ』熱唱に感動したのは強烈に覚えていますが。あれは録音の口パクだったという後日談が流れて物議を醸していましたが、あの時あそこに流れた歌と、あの時のパバロッティの歌いっぷりが心にビビッと来たのだから、そんなのどっちでもいいのだ、私は)。


で、今回のカナダ。あの閉会式は記憶に残ると思います。

開会式のときに一本の塔が機械故障で立ち上がらず、一人の聖火点灯者が立ちすくんでしまったという大失敗。そして、閉会式の日。式典の冒頭で、ついているはずの聖火が全て消えていました。そこにトコトコとピエロが現れ、立ち上がらなかった塔の電源を入れ(る芝居をし)、前述の女性が登場して聖火を点灯しなおす、という粋な演出。この式典のために何年も準備してきただろうけど、この大失敗のあとの10日程度の中で創り上げたアイディアの演出は素晴らしい!新聞に、演出総監督の方の談話として「開会式のリベンジがしたかった」とありましたが、見事に一本とられた!と思いました。私の心に一番残ったのはこのピエロと女性の姿でしたから。

失敗しても(今回の失敗なんて、関係者の落ち込みがいかばかりか想像に難くない)、めげずに、「さーて、どうすっか?!」と前を向けて、更にアイディアが生まれる人間になりたいなぁ、と思います。


気になる青年

2010-03-02 11:34:34 | 日々雑多
最近、近所で気になる青年が二人います。いつもの「ここぞというところで引っ込み思案」な性格が災いして、まだコンタクトをとっていません。

一人はウチの隣の隣の隣の隣くらいのカフェの青年。お店の入り口にあるメニューを覗いていると、どうやらコーヒーと本が置いてあるだけのお店らしい。夕方4時には閉店してしまうというマイペースさ(どうやら電気を引いていないので、暗くなったら閉店らしい)や、決して大繁盛している様子でもないのに、意外と長続きしている(もう半年以上にはなるんじゃないかな)不思議さで、いつも気になってしまいます。『きっと小説家の卵なんだ』とか『実はペンネームで大人気の漫画家なのかも』とか『ネット株取引の猛者で趣味でコーヒー屋を開いているんだろう(この案は電気が引いてないと聞いた時点で落選)』とか、想像をかきたててくれます。でもまだ行ったことないんだー、ちょっと恥ずかしくって。仕事場から歩いて行かれる行きつけカフェなんて、憧れなんだけど。

もう一人は、突然現れた人力車の青年。初めて見たときは「へ!?」と目を疑って、二代目を大声で呼んでしまったほど驚いたけど、足利の街にはかなり似合ってて、違和感なくいつの間にか近所の景色の一つになってしまいました。『一体何キロまで乗せてくれるんだろう』とか『腰痛にはならないんだろうか』とか『どの辺りまで行くのかな?ココファームまでとか行ったら泣くよな』とか、こちらも色々想像しちゃいます。でもまたこれも恥ずかしくてまだ経験してないんだなー。噂によると観光客じゃなくても乗せてくれるらしいので、是非今度友達を誘って乗ってみたいのだ。

どちらも、この厳しい時代になかなか骨のありそうな青年たち(両方とも仲間でやらずに、一人で頑張っているところがいい)。気になった人は遊びに来てね(そしたら私も誘って!)。


……追記……
今日カフェを通ったら、電気が灯っていて5時なのにまだ営業中でした。ちょっと変わったようです。夜もやってくれたら行き易いな。

女友だち

2010-03-01 13:24:18 | 日々雑多
腰痛で身動きとれなかったある日の午後。

階下の義母宅から妙に明るい声が漏れています。「珍しいなー、お客様かなー」。合唱団の先生とピアニスト先生のお母様がいらしているとのこと。ピアニスト先生のコンサートに一緒に行くことになっていたらしいのですが、義母の大工作品(身びいき抜きにしても、かなり凄い)を鑑賞しているようでした。

「あら~素晴らしいわぁ。今日はいい日だわー、こんな素敵なものを見せていただいて~。女性なのに、こんなの作ってしまうのね~」
「オンナじゃないんですよ、もう私はカンナですよ。」
「まぁ~!」

こんな愉快な会話を聞かされている腰痛女の身にもなって欲しい。笑うのは、かなり痛いのです。


コンサート終了後、合唱の先生のご自宅にもお邪魔したそうで、翌朝とても嬉しそうに報告してくれました。義母は古き良き日本の妻の代表のような人(ちょっと、慌てんぼうだけど)。去年の3月に義父が亡くなった後も、「お父さんといつか乗りたいねと話した気球」に乗ったり、「お父さんに読経するための木魚」を買いに行ったり、「お父さんと行きたいねと話していたアコーディオンのコンサート」に行ったり、結局「お父さん」が中心の毎日を送っているようでした。たまには女友達と温泉行ったり、ただ「おしゃべり」の時間を持ったりしてもいいのにな、と現代嫁の私は思っていました。


「お茶をたてていただいてね、こんなお菓子やこんなお菓子を頂いて、帰りにはパンも頂いて。なんか悪いみたいよねぇ?畑をやっていたり、廃材を使ってモノを作ることにも興味があるみたいで、似てるのよねぇ。どうかしら?先生のお宅の玄関にあった茶釜、かなり古そうだったけど何とか直せるかしら?……(つづく)」


義母が「お父さんが」と言わずに、何かを一生懸命話してくれるのは、実は結構珍しいこと。たまには女友達と「おしゃべり」する時間を持ってくれるのも、家族にとって嬉しいことなのです。そして、多分毎日お義母さんがケガをしないかハラハラ見ているお義父さんにとっても。