若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

春に物思い

2009-04-09 18:18:40 | その他
春満開でございます。

桜も満開、菜の花全開、なんとも気持ちの良い季節です。

昨日、車で移動中に窓の外を眺めながら、つらつらと考えていました。「抜けるような青空と淡いピンクの桜って相性いいなー」とか「緑の草原に咲く黄色の菜の花ってカワイイなー」とか感じつつ、ヒトの感覚として、『はて?どっちが先なのかな』と。

もともと、『青と桜色』や『緑と黄色』は、ヒトにとって心地よい色合わせであって、春の桜や菜の花がヒトの感覚の幸せニーズに奇跡的にマッチした色合いなのか。はたまた、その自然界の組み合わせを見続けたヒトが、だんだんと心地よい色合いだと、感じるようになっていったのか……。タマゴとヒヨコ論のようですが。

そして帰り道。虹を見つけ、あぁ、自然界の色というのは完璧だ、と脱帽しました。

なんてコトをつらつら考える辺りが、まさに春って感じですかね。

保守派

2009-04-08 21:57:00 | その他
先日、「納豆買ってくる」と出掛けた二代目が『黒豆納豆』なるものを買ってきました。文字通り、黒い納豆です。しかも、わさびと醤油で頂くという……。静かなブーイングで向かえ、「私は普通のを食べる」と、新モノには挑戦せずに、「食べ物に関しては、保守的なのよね」と、胸をはった私。

今日、お花見会場で撮影をしました。周りには露天がいっぱい!撮影する二代目を放っておいて、私は露天で買い喰いをしていました。

「お姉さん!絶対美味しいから、一つ買って!」と声をかけられ、昨日1つ歳を重ねた私は「お姉さん」という言葉に敏感に反応してしまい、モチポテトをひとつ。外国人の女性が売っていて妙に説得力があったジャーマン・ソーセージをひとつ。そして、「ピザ焼き」をひとつ。

ピザ焼き?たこ焼きのタコの代わりに、ハム・チーズ・ピーマンが入っていて、ピザソースとマヨネーズで食べるという、ピザとたこ焼きの融合体でした。「栃木では1軒、全国でも5軒だよ」と胸をはるおじさんのコトバに胸を躍らせて口に放り込みましたが……。

「尚美は食べ物に保守的だって言ってたのにねぇ」と二代目。やっぱり、食べ物に関しては保守派に戻ることにします。

大盛り→普通盛り?

2009-04-07 17:44:51 | その他
二代目は、割とこまめな性格らしく、業務日誌に撮影記録を書き留めています。これがとても便利な代物で、例えば今日は、市内の高校の入学式だったのですが、昨年の今日のページを朝確認して、忘れている物事はないかチェックしたり、撮影中に気をつけることは何かを思い出したりすることができます。

そして、その日誌には、ちょっとしたプライベートなメモ書きも残されていることがあります。「しゃぶしゃぶを食べた」とか、「尚美が食事中に床で寝てしまった」など。

昨年の今日、入学式の撮影記録の最後に、「尚美の誕生日。『ナポリの食卓』で食事(大盛り→普通盛り)」という記載が。

えーっと、どのような意味なのでしょう、二代目?

焼きそば日本一

2009-04-06 09:19:35 | その他
以前、薦められて『日本でいちばん大切にしたい会社』という本を読みました。先日都内に行ったとき、電車内に大きな吊広告も出ていたので、かなり話題になった本なのかもしれません。

丁寧に懸命に経営していて、且つ、事業的にも成功している会社を取り上げた本で、私には不思議な安心のようなモノを与えてくれた本でした。方法はまだまだ未熟だけど、スピリット的には間違ってないぞ、と背中を押されたような気がして。

この本を読んだ直後(真冬)、『とみや』の焼きそばを買いに行きました。二代目が「僕の3?年間の焼きそば人生の中で1番」と断言するポテト入り焼きそばのお店です。チャルメラおじさんのような屋台車なので、注文した後は、ソースのいい匂いの中で寒空の下、足踏みをして待っているしかありません。ところが、「あの赤い車ですよね?どうぞ、車内で待っていてください」と言ってくれ、焼き終わった焼きそばをダッシュで運んできてくれました。ファーストフードのドライブスルーよりも、不思議と温かく感じるサービスに、「あぁ、このお店も大切にしたいお店だな」と感じたのでした。

撮影を無事終えて、お客様をお見送りしながら、家族で桜を見上げていたら、友人が自転車でやってきました。手には一目でそれと分かる、ソースの染みた新聞紙包み。温かい差し入れでした。



カメラ率

2009-04-05 16:08:39 | その他
ウチの店の前は、桜並木です。現在八部咲き、青空でそよ風も心地よく、お花見日和です。朝からお散歩の人がたくさんいます。

そして、そんな皆さんの手に、かなりの確率でカメラが。ちょうどウチの前に垂れ下がっている枝が、毎年早咲きで、今日はもう満開なので、皆さん足を止めてカメラを構えていらっしゃいます。ブラブラとゆっくり歩き、桜の前でカメラを構える人々の姿というのは、本当に幸せな構図。亡くなった義父がこの土地を心から愛していたのは、納得です。

さっきお線香をあげに来てくれた姪が、「あーちゃんち、ずるい」(あーちゃん=私)と、あまりにも恵まれた立地条件を羨ましがってくれました。そうだね、本当に。いい所だよね、あーちゃんち。

桜の季節

2009-04-04 16:59:31 | その他
ある中学校の新入生オリエンテーションに行ってきました。最近は、学校行事のスナップ位は、一人で撮影に行かれるくらい成長したんです、これでも。結婚式でセカンド・カメラマンとして撮影をすることは多々ありますが、やはり「その撮影をわたしが失敗したら、写真なし」という状況が怖くて、1人っきりでの撮影には、長い間、二の足を踏んでいました。でも、もうそんなことを言ってもいられない!

つい最近まで小学生だった新入生諸君ですが、この子たちの卒業アルバムを作る頃は、殆どの子たちが私より背が高くなり、言動が妙に大人びて、容姿・内面ともに、かなり変化する予定です。なので、この日、私服で登校し、先生のお話を真剣に聞いている少年少女たちの写真は、卒業アルバムの中で、一種独特のイイ感じを醸し出す大切なページとなります。

撮影中に、ある先生にお会いしました。今年度からこの中学校に赴任された英語の先生。実は、私がこの中学校で教えて頂いたことのある先生です。とても美人で、英語の発音がきれいで、あの頃の私は随分と憧れを抱き、その後英語の道に進んだことに、その先生との出会いは無関係ではないと思っていました。早速ご挨拶すると、あの3年3組にいた小さな女の子が、あの3年4組にいた大きな男の子と結婚した事実に、驚いていらっしゃいました。「中学時代って色んな意味で大事ねぇ」なんて仰っていました(笑)。

色んな意味で大事な中学時代をスタートさせる、ピッカピカの制服姿が楽しみです。

後悔

2009-04-04 16:58:49 | その他
一週間ぶりに鼻歌をうたった、と書きましたが、そのときは久しぶりだから気になったのかな、と思っていました。でも、少し違う、居心地の悪い違和感、そんな感じでした。

このブログでもいつも書いている通り、私にとって音楽というのは本当に大切なもの。ジャンルを問わず、いつも音のある生活を送ってきていたはずなのに、聴くことも歌うことも、今は煩わしささえ感じてしまう状態です。

優しい周囲の人々は、自分を責めるな、と言ってくれますが、私は本当にお義父さんに何もしてあげなかった。いつも「はーい、大丈夫ですよー」としか答えないお義父さんの言葉に甘えて、仕事を盾にして、本当に何もしなかった。

お義父さんは絶対にそんな私の事を怒っていないと思います。そういう人ではないんです。でも、今はどうしても過去の自分に後悔ばかりしてしまう。だからきっと無意識に自分から音楽を取り上げているのだろうと思います。そんなことは、何のつぐないにもならないし、お義父さんも喜ばないことは分かっています。それでも。

時に、ヒトは食欲がなくなるくらい悲しい日々というのを味わうといいます。きっと私も時間が経てばまた、音楽がなくてはいられない日々に戻るのでしょう。

初七日

2009-03-31 07:35:40 | その他
昨日、車の中でふっと鼻歌をうたった自分に気付き、「あ、歌ったのは本当に久しぶりだ」と思いました。しゃべっているか、眠っているか、鼻歌をうたっているか……の私にとって、1週間、歌を忘れたのは初めての経験だったかもしれません。

マツモト写真の先代(二代目のお父さん)が先週亡くなりました。8年くらい前からの闘病生活で、最後は車椅子での不自由な生活になっていましたが、肺炎で本当に突然旅立ってしまいました。

自分のことを棚にあげ、私たちの健康ばかりを気にしていた先代らしく、写真屋の一番暇なこの時期に、しかも閉店時刻をまわった頃に亡くなりました。最後まで、マツモト写真の主軸らしい、そして優しさの固まりみたいな人だったお父さんらしい、最期でした。

この病気になって最初の頃に、看護士さんに言われたことがあります。「大抵の人はそのつらさに周囲にあたったりするものなのに、松本さんは夜勤の私の体調をいつも気にかけてくださるんですよ」と。

最期まで、優しくて愉快で、写真と家族のことばかり気にしていたお父さんは、晩年は殆どどなたにもお会いしない生活だったのに、沢山の方々がお別れにきてくださいました。皆さんがお焼香してくださるのを見ながら、お父さんの照れている姿が目に浮かぶような気がしました。

生意気で、ちっとも嫁らしいことをしなかった私を、本当にかわいがってくれました。きっと今頃は、また歩くことが出来て、お箸で好物のうどんが食べられて、シャッターを押すことが出来て、幸せな日々を送っていると、心から信じることが出来ます。でも、やっぱりとても寂しい。

たまご

2009-03-25 10:42:31 | その他
たまごが好きです。冷蔵庫のたまごストックをきらすと「大変だ!」と急いで買いに行くのを、二代目がいつも笑います。とはいえ、食卓が寂しい時もたまご焼きを作ればぐっと華やぐし、インスタントラーメンに1個たまごを落すだけで、ぐっとご馳走化するし、たまごは私のような出来損ない主婦にとっては強い味方なのです。

今回の旅では、あるスペシャルなたまごに出会うのも、目的のひとつでした。

平日だというのに大賑わいの熱海では、海鮮丼に金目鯛の煮付け、宿泊した網代ではでっかい伊勢えびに鯵の干物……。そんな贅沢なグルメ体験をした旅でしたが、何にも増して「あぁ、ココにやってきたのだなぁ」と実感したのは、箱根の大涌谷で買った黒たまごでした。食べると寿命が7年延びるという、温泉でゆでて殻が真っ黒になったその魅力的なたまごを食べるために、かなりの強風(「いやーん、飛ばされちゃうぅ」レベルではなく、「飛ばされる!足を踏ん張れ!」レベル)に煽られながら必死で、その玉子茶屋まで登っていき、必死の思いでゆでたまご(黒い殻をむくと、中は普通に白いゆでたまご)を食べたのでした。そういう「ナゼ?あえて!?」っていう努力こそ旅行っぽくて、とても楽しかったです。

5個入り1パックの黒たまご。どちらかがあまり偏って長生きしても何かとお互い困るだろうから、とりあえず1個づつ食べ、あとは家族へのお土産にしました。

東京マラソン

2009-03-23 13:24:51 | その他
すっかり、東京での大きな行事(お祭り)のひとつになった東京マラソン。私の入っている足利市民合唱団(足唱)の先生が、スタートラインで『君が代』の指揮をされるというので、「映るかな?」とテレビをつけてみました。

吃驚しました。すっごい人数で。

スタートラインを超えるまでに、30分以上かかるというその人数。映画『Earth』を見た時に、鳥だったか、象だったかの集団に驚いた時の次くらいに吃驚しました。

子供のころ、とにかく長距離走が大嫌いでした。校外を走る、そのことが嫌だという理由で運動部に入ることを考えもしなかったくらいです。授業で2キロ走らされるだけで、体の一部が壊れたのかと思うくらいに疲れ果てていたのを記憶しています。

でも、あれだけ沢山の人が走ることに魅せられているのだから、ものすごく楽しい充実感が得られるのかなぁ。ウチの前に丁度いい感じのお寺があるのだから、お堀の周りを1周でも2周でも毎日走ったら、合唱団の準備体操で息が切れるほどの脆弱な体を鍛えることが出来るのかなぁ。


いやー、無理だな。