若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな毎日』になっていました。

鷗(かもめ)

2023-05-07 19:20:44 | 相撲
車の中でよく聴いているCDがあります。木下牧子さんの作品を集めた女声アンサンブルです。特に合唱の練習へ向かう道すがらは、スポーツ選手の「イメトレ」のように、イメージを膨らませるため聴いています(数十分後に毎週撃沈しますが)。

その中に三好達治さん詩の「鷗(かもめ)」という曲があります。

先日、そのCDを聴きながら車内でぽろぽろと泣きました。花粉症かよ!などと自分で突っ込みながら、とても落ち込みました。

「ついに自由はかれらのものだ」という歌詞があるのですが、以前はもっと明るい気持ちでこの詩を受け止めていたはずでした。でもこのとき、ものすごく自然に、「ウクライナの傷をおった兵隊さんが、どうか自宅のベッドの上で家族に見守られながら最期を迎えられますように」と願ったのです。恐ろしいことを考えている自分にショックを受けました。

世界ではいろいろなところでまだ戦争をしていて、コロナという共通の困りごとを一緒に抱えたのに、それでもまだ殺し合っているんだな。小さいころ、アフリカではごはんを食べられない子ども達がいると知った夜、ごはんが美味しくなかったのと同じ気持ち。のほほんと幸せに暮らしていることに急に罪悪感を覚えるというか、そんな風に思うこと自体おこがましいのだろうと恥ずかしく思うというか。

そんなことをくどくどと考えて勝手に落ち込むことの多い今日この頃です。どうにかならないのかな、せめて戦争くらいは。
 

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