Mさんご家族は特別としても、何だか松山の人たちってみんな、とても親切でした。あぁ、これがお遍路さんをお迎えし続けた街の「おもてなし」なのかと深く納得した場面が幾つもありました。
秋山好古さんのお墓に向かってひたすら坂道を歩いていた私に「どこ行きよるん?好古さんのお墓?全然反対よ。何もないよ?墓石あるだけよ?地元の人は誰も行かないよ?」と話しかけてくれたおばさまも、
洗濯物を干しながらいきなり「大手寺へ行かれるんです?お気をつけて~。」と声をかけてくれたヤングママも、
「ありゃ酷い、こんなに喰われましたか。お城で?どこで?秋山さんの生誕地で?あー、そりゃ、あそこはいっぱい居たでしょう。でも、蚊に喰われるってことは血液が若いってことですよ。良かったですねぇ。」と励ましてくれた薬屋さんも、
「本当に忘れませんか?忘れちゃうといけませんよね?お手元に置いた方が?……(暫くその場を離れたのに戻ってきて)やっぱりお忘れになりそうですよね?お座席でも大丈夫ですよ?」と、どうしても薄い紙袋を上の棚に入れてくれなかったフライト・アテンダントさんも(松山の人に違いない)、
みんなとっても親切でした。旅行で知らない街を訪れる度に自分にとってスペシャルな街って増えていくけど、松山はその上位にぐぐぃ!と食い込みました。これから私は三ヶ日みかんに浮気することなく、愛媛みかんを食べ続けます!そして、勿論オレンジジュースはPON!で決まりです。