若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

筑紫哲也さん

2008-11-08 15:53:37 | その他
筑紫哲也さんがお亡くなりになりました。

簡単に表現するならば、私は筑紫さんのファンでした。

学生時代、現代米国史の教授になつき、政治カブレぶって(“カブレ”でしかも“ぶっていた”程度では、殆ど大した知識はなかったということですが)、落合信彦氏の本を読みふけってみたり、JFKの暗殺の謎を論じてみたりしていたものでした。

でも、理想と現実に悩む大手町OLになった後は、日々の楽しいコトや美味しいモノに目がくらんで、真面目な本からは遠のき、新聞に目を通すことすら、会社のデスクで上司に指示された記事を切り抜く時程度となってしまっていました。

その頃、ふっとしたキッカケで筑紫さんのニュース番組を見る機会がありました。若者みたいに目をキラッキラさせて、政府にたてつくようなことをガンガン言ってのける筑紫さんの口振りは、前出の教授を思い出させてくれました。政治とか、経済とかって自分には関係ないように感じている日常でも、関係ないわけない。知らないで済ませていては、やっぱダメかも、と学びたい欲がそれなりにあった学生時代の熱い気持ちがチョット戻ってきたのでした。

あの乱れのない髪、挑戦的かつ茶目っ気の見え隠れする目、いつもオシャレな風貌、もうテレビでその姿を拝見できないのは寂しい限りです。ご冥福をお祈りいたします。

オバマ大統領

2008-11-08 02:01:43 | その他
指名争い段階では、
「ヒラリーさんだろうなー」

本選になってからは、
「まぁ、なんだかんだ言ってマケインさんなんだろうなー」

と思っていましたが、見事にハズレ、若くてエネルギッシュな新しい大統領が誕生しました(別にオバマさん嫌いな訳じゃありません。どちらかというと好きです)。


留学中にそれほど人種差別を体感することはありませんでした。どちらかというと、スポーツ万能な黒人の寮生なんかはアイドル扱いをされていたくらいで。私のルームメイトも黒人でしたが、彼女の親友は白人の子だったし、私のこともジャパニーズだからという理由で何か違和感を覚えていたようには感じられませんでした。それでも、ホストファミリーの暮らすブロックに新しく黒人家族が引っ越して来たときに、「黒人なのに、このエリアに暮らすなんて、きっとエリートなのね」と話題になっていたのを聞き、この国に流れる人種差別というコトバでは重過ぎる、でもあまりにも自然に横たわっている人種間の隔たりのようなモノを感じたのを記憶しています。

やはり、現実に黒人の大統領が生れたということは、この国にとって大きなチェンジなのでしょう。アメリカ合衆国の人たちが、「私達はもう人種差別のような恥ずかしいことを考える国民ではないのだ」という誇りを持つことが出来る、そんな節目になったかもしれません。

天国で、キング牧師やリンカーン元大統領が、「いやー、こんな世の中が本当にやってきましたなぁ」なんて乾杯してるかな。

ドレスコード

2008-11-03 19:27:29 | その他
音楽会に行く機会が多いのですが、いつも迷うのはドレスコード(撮影じゃなくて、お客さんで行く時です)。私としては、いつも最高にドレスアップして行きたいのが本音です。舞台の上の方が精一杯のパフォーマンスを贈って下さるなら、私達は盛装でそれに答えたい、特に知っている方が舞台に立っている時などは、その想いが伝わってくるだけに、余計オシャレしたいです。ただ難しいのは、やり過ぎの危険性。勿論、肩の開いたロングドレスを着る訳じゃありませんが、ハイヒールを履いているだけで、「気合入ってるねぇ」なんて言われた暁には、もう恥ずかしくて。

以前、A先生のピアノの発表会を撮影に行ったとき。Bピアノ教室の先生が客席にいらっしゃいました(多分、先生同士交流があるのでしょう)。Bピアノ先生は、真っ白の膝丈ドレスで真っ白の少しキラっとしたショールを肩にかけていらっしゃいました。確かに、その会場でB先生はかなり目立っていたし、正直なところ少し浮いていたのかも。でも私がA先生だったら、嬉しかったと思うのです。小さい子供たちがキラキラ星をひく発表会に、オペラへ行くようなお支度をして来てくれたB先生の気持ちが。私はその日から、すっかりB先生のファンになりました。

今の激烈多忙月間(はぁ)が明ける11月下旬から音楽会の予定が怒涛のように入ってるんだった!何着ようっかなー(幸せな現実逃避)。

あきらめないのがカッコイイ

2008-11-03 00:18:47 | その他
マラソンの高橋尚子選手が引退しました。オリンピックの金メダルもさることながら、その後のオリンピック挑戦、落選、再挑戦、といった大変そうな姿が印象的な選手でした。最高の時点で華やかに退くのではなく、「まだまだ!」とトライし続ける姿は、決してスマートではないかもしれなくても、何やら妙にカッコよかったです。引退記者会見の最後に、記者達から「Qちゃん、お疲れ様!」と声が飛び、自然に拍手が沸きあがったというエピソードはいかにも彼女らしい話だと、じーんとしました。

フィギュアスケートの村主章枝選手が、カナダの大会で2位だったそうです。若い選手達が3回転半だ、4回転だ、とくるくる回りまくっているのを目の当たりにしながら、表現力で彼女独自の世界を作り出すスケートを魅せてくれる彼女も、前回のオリンピック出場を逃した時点で「引退かな」と心配していましたが、2年のスランプを超えて、今回見事にカムバック。あのしなやかな演技の裏に隠された、彼女のあきらめないド根性はやっぱりカッコイイの一言。一直線に引かれた太目の眉毛メイクに強い意思を感じてしまいました。

絶頂期に潔く退く美学というようなモノがあるけれど、私はあきらめずに、自分の可能性にこだわる人が好き。辞めるときに、「あー、やったやった」と自分も周囲も納得させる人を応援したいです。

ココはどこ?

2008-11-01 10:52:31 | その他
一昨日は神奈川、昨日は埼玉、はたまた今日は茨城……という日々を送っています。

とはいっても、朝から暗くなるまでショッピングセンター内の部屋にこもって撮影、終わればササっと帰って(時にはホテルで)爆睡という日々なので、時々、自分が今どこにいるのか分からなくなります(運転もしないので、移動している感覚が薄い)。

時には、飲み物を買ったりするのに、店内に出歩くこともあります。そのとき、食品売り場などをウロウロしていると、つい普通に足利で夕食の買い物に来ているような錯覚に陥り、「お、バナナが安いではないか」と買ってしまいそうになります。「安いのでつい買ってしまいました」と言って、スタジオに戻ってクライアントさんに配って歩いたら、かなりウケるだろうな、とは思いますが、そんなウケを狙う必要もないので、慌てて「ココは足利じゃないってば」と自分を戒めます。

逆に、足利市内でもあまり行かない地域に行き、帰り道に夕食の買い物を済ませることもあります。いつもは全く行ったことのないマーケットで買い物していると、商品の並びも、お店の雰囲気も全く違うので、かなりの違和感を感じ、何やら遠くに旅行に来てしまったような感覚に陥ります。車で15分離れたマーケットに来ただけで旅行気分とは、なんと安上がりな自分だ、と苦笑してしまいます。

ただ、今回の撮影巡業では、立派な(本物の)旅行気分を味わうことができました。神奈川の金沢文庫という町のショッピングセンターでの撮影日、ランチタイムに新鮮な魚が自慢の定食屋さんへ連れて行っていただいたのです。二代目は鉄火丼、私は穴子とエビの天丼をチョイス、それはそれは美味でございました。太陽にキラキラ輝く海を目にすることもでき、かなり元気を頂いた巡業先でした(海関係には異常にテンションがあがる栃木県民)。