ヌマンタの書斎

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マスコミと人権

2017-11-22 13:18:00 | 社会・政治・一般

私はマスコミ様が口にする人権を、まったく信用していない。

例えば今月、世間を騒がせた座間市のアパートから発見された9人の遺体と、その殺人だと思われる白石容疑者の事件なぞは、マスコミ様の人権感覚がいかにおかしいかを示す典型的な事例であろう。

この事件の異常性はともかく、私を呆れさせたのは、マスコミ様の異常さである。

自殺願望があるとされた9人に被害者だが、呆れたことに事件発覚後、次々とその顔写真などがTVで報じられ、新聞紙面に載る始末である。この国のマスコミ様は、相変わらず犯罪被害者の人権には興味がないようだ。

警察からの連絡ならまだしも、マスコミ様に勝手に「もうあんたの家族は殺されてますよ」と知らされる遺族の悲しみなんて、まるで関心がないのだろう。

抗議したって、報道の公共性を盾にしらばっくれるのがマスコミ様だ。私に言わせれば、大衆の興味を惹くには、被害者の顔写真は強力な宣伝力があるのだから、勝手に公開しても問題なし、とマスコミ様は考えていらっしゃるのだろう。

日頃、人権、人権と騒がしい自称良心的言論人のお方々も、マスコミ様を非難するかの如き愚行をして、自らの発言の場を失うのは嫌なのか、被害者及びその家族の人権には無関心であらせられるようだ。

私はこの手の輩が口にする「人権」なんて、まったく信じられない。まぁ、自らを省みるのが大嫌いな人たちなので、今後も同じことを繰り返すことは、ほぼ確実である。

最近、ますます見る番組も、読む新聞も少なくなり、遂には新聞を取るのを止めてしまった。TVはCSのドキュメンタリー番組だけだ。これで全然困らない。

私は健全な民主主義には、権力を監視し、情報を有権者に知らしめるマスコミが必要だと考えていますが、今日のマスコミ様で、この任に耐えうる内容の報道をしているものが、いったいどれだけあるのか?

ネットの情報も玉石混合で、どちらかといえば胡散臭い、あるいは程度の低いものが多いことを考えると、日本の政治が低迷するのも必然なのでしょうね。


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