ヌマンタの書斎

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サッカーアジア大会 負けた日本が得たもの   

2018-09-18 17:57:00 | スポーツ

私が度々、批判的に思っていたアジア大会におけるサッカー日本代表のU21チームは、結局準優勝に終わった。

なにせ相手はU23にフル代表3人を加えて必勝態勢できた韓国である。それでも前後半は0-0であり、延長前半で0-2、延長後半で一点を返しての1-2の敗戦であった。

地上波では放送されていないので、ネットでの観戦となったが、まァ相変わらず激しいというか反則上等の乱暴なサッカーの韓国です。大怪我をした選手がいなくて何よりでした。

私が今回の森保・ジャパンに批判的なのは、その試合運びがルーズで、チャレンジがない消極的なものであったからです。だからといって、守りに徹している訳ではなく、ミスを避けて、責任回避を図るチームプレイが嫌だった。

特に一対一のプレーにおける消極性は、情けないほど。これほど闘志を感じさせない代表チームも珍しいもんだと唾棄していました。

ところが不思議なことに、この韓国との決勝戦では、今までになく闘志を感じさせるプレーが続出して、私はビックリでした。

やれば出来るじゃん・・・

どうも韓国のラフプレーに触発されてのものであったようで、ようやく国際試合らしい激しいプレーの応酬は悪くなかった。でも、体力に勝る韓国に延長で押されていたのは明白でした。だからこその必然の敗戦だったかもしれません。

でも、試合後の日本選手たちは心底悔しそうな表情を見せたので、まァ得るべきものはあったのでしょう。

実は宿敵と云われた韓国との試合は、本当に久しぶりでした。前回のアジア大会、東アジア選手権以来ですから、ほぼ4年ぶりです。韓国は日本との試合になると、絶対に負けられないとばかりにラフプレーに走るので、日本サッカー協会は試合を避けている感じがあります。

想像だけど、FIFA及びアジア・サッカー連盟も同じように考えているように思います。ワールドカップのアジア予選でも、日本と韓国は対戦しないように組み合わされることが多いですから。

私自身、荒れる試合が多いので、韓国とわざわざやる必要はないと考えていました。でも、どちらかといえば、育成に成功しているとは言い難い日本代表のアンダー世代には、今回の試合は良い刺激になったようです。

日本サッカーは、その国民性からも綺麗なプレーをしたがります。Jリーグでも反則の基準はかなり厳しく、そのせいで国際試合では苦労しているのが実態です。

世界では、反則もプレーのうちだと考える国のほうが多いのが実情です。特にアフリカや南米では、上手な反則は、選手の技量のうちだと認めているぐらいです。でも、欧州では人気選手の怪我を経営的にマイナスだと考えるサッカー関係者が少なくない。

だからこそ、先のロシア大会ではヴィデオ判定が持ち込まれたのです。次のカタール大会では、果たしてヴィデオ判定が採用されるか、どうかは未定です。採用されれば、反則は減るでしょう。でも、採用されない可能性もある。

世界では、まだまだ反則が横行するサッカーが多いのが実情ですから、日本の若手にもそのような経験を積ませておくことは必要だと思います。その意味で、反則プレーを闘志あふれるプレーだと強弁する隣国の存在は、上手く使えば今回のようによい薬になると思います。

まっ、使い過ぎは禁物ですけどね。


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