ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

三隻の空母

2017-06-06 12:44:00 | 社会・政治・一般

日本人の軍事音痴も相当なものだ。

現在、日本周辺にはアメリカの原子力空母二隻、すなわちカールビンソンとロナルドレーガンが配置されている。そこへ三隻目のニミッツが派遣されてくるという。

少しは軍事知識があるなら、これが異常事態であり、軍事的な危機が相当なレベルまで高まっていると、アメリカが認識しているこのが分かるはずだ。

空母という軍艦を実戦配備するには、三隻必要となる。前線に一隻、訓練に一隻、そしてメンテナンスに一隻で、半年交替のローテーションを組む。

そして、空母一隻についてその護衛役のフリゲート艦、攻撃型原潜、補給艦など十数隻が一単位となる。それが空母三隻となれば、三艦隊である。当然だが、空母に搭載される航空隊も、三隻分必要となる。

空母一隻の一年間の維持費用は4000億円とされる。搭載される航空隊も同程度である。その上に護衛艦隊の維持費も加わる。それが三艦隊となるのだから、凄まじい費用が掛かる。

それを承知でアメリカ軍は3隻の空母を、日本近海に派遣してきたのだ。

幸か不幸か、日本はアメリカ本土以外では唯一、空母のメンテナンスが出来る国でもある。そして日本の海上自衛隊は、事実上アメリカ海軍の護衛役としての訓練を重ねてきている。

この現実を前にして、軍事的な危機感を覚えない日本人は、大馬鹿だと思う。そんな大馬鹿が政界にも、産業界にも、そしてマスコミ業界にも沢山いるのだから、日本って本当に平和なおバカさんだと思う。

まさかと思うが、あの刈り上げデブの国のためだけに、空母三隻が配備されたなどと考えてはいませんよね?

この一世紀あまり、最も軍事的に横暴な国は、他でもないアメリカでしょう。そのアメリカが虎の子の原子力空母3隻を日本近海に配備させたこと、よ~く考えたほうがイイと思います。

コメント
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