のと鉄道運転士 「のとてつ5828」の乗務日誌

能登半島を走る第三セクター鉄道「のと鉄道」
のとてつ5828運転士の公私の乗務日誌

立山黒部アルペンルートで事故

2009-04-25 | インポート

今日、午前11時35分ごろ、富山県立山町芦峅寺の立山黒部アルペンルート弥陀ケ原-美女平間で、立山黒部貫光の観光バスが路面を外れ、雪の中に横転しました。広島県からの団体旅行客など乗客48人のうち、窓ガラスが割れて車外に放り出されるなどした男女8人が軽傷。富山県警は男性運転手(49)の前方不注視が原因とみて、自動車運転過失傷害容疑で調べているとの事です。

 報道によると、現場は下り坂の片側1車線で、急カーブが連続して「七曲がり」と呼ばれる区間。バスは室堂(標高2450メートル)から美女平(同977メートル)に向かう途中、左側の路肩から脱輪し、雪面に倒れかかるように止まったそうです。

 私も20・21日と、この立山黒部アルペンルートのバスを利用して雷鳥の写真を撮ってきましたが、たまたま20日の天気が雷鳥がよく出るという下り坂の天気だったため、急遽立山行きを決定したのであって、本来は24・25日の予定で年休をもらっていたのでした。

もしも、自分の乗っていたバスが事故っていたら・・・と思うとゾッとしますね。

今回、バスに乗った際、運転手が「私、運転手の〇〇と申します。終点室堂まで安全運転に徹します」と放送していたのを思い出します。毎年のように、このバスを利用していますが、こういった放送を聞いたのは初めてでした。(今まで聞き逃していたのかもしれませんが・・・)

それだけ最新の注意を払って運転していたのに、ちょっとした気のゆるみが事故につながったんでしょうね。ましてや、「七曲がり」という最も運転に注意を払わなければならない所での事故だけに、責任は逃れられないでしょうね。

私も、人の命を預かる「運転士」という仕事。人ごとではないですね。気を抜くことのないように仕事にもっともっと真剣さを持って取り組まなければならないと痛感した事故でした。