のと鉄道運転士 「のとてつ5828」の乗務日誌

能登半島を走る第三セクター鉄道「のと鉄道」
のとてつ5828運転士の公私の乗務日誌

春の遠足

2008-05-09 | インポート

 今日、自分の運転する朝の下りの定期列車に七尾市内の小学校二年生約80名と先生5名が「のと鉄道」を利用して七尾から能登中島駅まで短い鉄道の旅を楽しみました。

 座席定員42名のNT200二次車で増結なしの一両にこれだけの子供たちが乗車したから、さあ大変。一般のお客様もいたのですが、席を譲っていただいたり、1ボックスに大人なら4人座るところを6人で座ったり、そのまた隙間に座り込んだりして8人いたりしたのですが、それでも座りきれずに一部の子供たちには立ってもらいました。増結対応という手もあったのに、せっかくの乗車だったのにごめんなさい

 立っている子供たちがいたから、運転はいつもに増して超慎重に・・・。乗りなれた高校生たちとは違ってまだまだ小さい子供たちだから、止まる時の衝撃もあってはならぬと緊張しまくりで能登中島までの運転でした。

 能登中島では、旅行センターや本社社員、ふるさと鉄道保存協会の会員の方々によって、オユ10の公開・鉄道郵便の仕分け体験・パノラマカーの公開・鉄道模型の体験運転と盛りだくさんのイベントが行われ、子供たちもきっと満足してくれたと思います。

P5090020

 私の小学生の頃は、今はなき能登線を使っての春の鉄道遠足が楽しみでした。1年-松波・2年-能登小木・3年-宇出津・4年-穴水・五年-七尾・6年-金沢と学年があがるごとに遠くへ出かけ、増結された列車に乗った事が今でも鮮明に記憶しております。今では能登線沿線の学校は廃線となって出来ないのはもちろんですが、七尾線沿線でも利用したのはこの学校だけ。時代の流れとはいえ寂しい限りです。