今年度もあと二日。4月からは新たな場所で、新たな人生の旅立ちとなる方も多いと思います。とくに田舎から大都会へと旅立つ高校生が多いこの時期で、今日も乗務する上りの最終列車に一人の高校を卒業したばかりと思える女性が旅立っていきました。
両親が駅のホームまで見送りに来ていましたが、発車間際になっても乗降口にいる両親から離れようとせず、「ドアが閉まります」のマイク放送したにもかかわらず、ドアを閉めるのがかわいそうなくらいでしたが、「信号が青になったから発車しますよ」とこちらから両親に顔で合図すると、両親は離れるよう促したようでそっとドアを離れました。「警笛の乱用」にあたるかどうかは皆さんの判断ですが、思わずドアを閉めて出発する時に「汽笛一声」しちゃいました。
思わず「イルカ」の名曲「なごり雪」の歌詞をイメージしてしまいました。雪は降っていなかったけど、しとしとと雨が降っていて、情景たっぷりでした。列車から両親が見えなくなるまで女性は手を振っていました。まるでドラマか映画のシーンそのもので目頭が熱くなってしまいました。
女性は終着の七尾駅について顔を見たら、目を真っ赤にして涙ぐんでいました。多分両親と別れて七尾に着くまでの約40分の間も泣いていたのでしょうね。「今どき珍しい!」と思ったのは私だけでしょうか?あの女性を含め、新生活を迎える方々にはぜひ頑張ってほしいですね。