時々、キモノでお出かけ♪

かつて二日に一回キモノを着ていた主婦の、今となっては備忘録と化しているブログです。

ジャガーに会いに☆プーシキン美術館展☆

2018-06-30 07:26:17 | 文化・芸術
5月22日。
さかのぼること1ケ月以上・・・

単身、上野・東京都美術館「プーシキン美術館ー旅するフランス風景画」展へ。
お目当てはルソーのジャガー!

ただただジャガーを見にいったのだが、他の作品も非常に見応えあった。
正直「風景画」がさほど好きという訳ではない。
年を重ねて好みが変わったか?
今回の展示が素晴らしかったのか?
たぶんその両方。

『エウロペの略奪』(クロード・ド・ロラン)とかルノワールとかゴーギャンとか、小学生の時いいな~と思って画集を眺めていた作品の数々。
モネの睡蓮、白が涼し気で良かった(『白い睡蓮』)。
今まで観た睡蓮の中でコレが一番好き。
セザンヌの「いつもの山」(サント=ヴィクトワール山)は伝統芸的安心感。
同じモチーフなのにちょっとづつ違うって素晴らしいことなんだな・・・
何ということのない日常の景色の有難みがしみじみ感じられる年齢になったのだろうか。

そしてラスト、アンリ・ルソー。


ルソー。
子ども心にとても印象に残った画家。
特に『夢』『眠るジプシー女』と、この『馬を襲うジャガー』。
暑い国の景色なのにどこかヒンヤリ。
音のない世界。
針一本でも落としたら崩れてしまうような。
不思議な画家。
少し前に『楽園のカンヴァス』(原田マハ・新潮文庫)を読了。
自分なりにルソーの予習バッチリ。
いざ、ジャガーの下へ。

ウナギのかば焼きみたいや、この(ジャガーの)背中。
この前足はいったい・・・
生前、批評家に酷評されていたのがうなずける。
当時は「なんじゃこりゃー」だろう。新しすぎ。
しかし、魂が葉のうねるジャングルの中に吸い込まれそうだ。
おそるべき吸引力。本当に不思議。

撮影コーナーで、なめるようにジャガーを撮る。
小鞠も観たがっていたが、都合がつかず。残念。
(1ケ月以上記事をアップしなかったのは、小鞠と再訪するかもしれなかったので)

ジャガーの余韻に浸りながら、次の目的地へ。