ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

フィルム・ガレージ(2020年10月)3

2020-10-18 15:07:00 | メディア
さて、甲斐さんのイーストウッド愛溢れるトークですが(笑)
「CHAPTER2~最新作『リチャード・ジュエル』へと続くイーストウッドの映画遍歴」

…ということで「いつも彼の中にあるのは
もう、あの…抗えない強力な力に立ち向かう…っていうのがいつもあって
その根底にあるのは、その底にあるのは、無償の愛だというのが全部、彼の…
僕、もうデビューの時からずっとそうだと思うんです、実を言うと…

『荒野の用心棒』とか『夕陽のガンマン』も、やっぱりそうだし
まっ、セルジオ・レオーネ、ね?映画監督…
で、僕、実は『ローハイド』は、小学校か中学校か…小中の時に観てて…」
…って、それが今「LEGENDS」のオープニングテーマですもんね?(笑)

「で、まあ、セルジオ・レオーネの『荒野の用心棒』観て、ぶっ飛んだんですけど」
…と話された辺りで「荒野の用心棒 制作:1964年 監督:セルジオ・レオーネ
クリント・イーストウッドが国際的に認知されるきっかけになったマカロニウェスタンの代表作
『夕陽のガンマン』は、監督と再びタッグを組んだもう1つの傑作」というクレジットが出て

「えー、まっ、彼はあの…ドン・シーゲルっていう監督がいて
まっ、そのドン・シーゲルから映画の作り方を学ぶと…
まっ『ダーティハリー』が、一番代表作だと思うんですけど…」

…と、それまでもチラチラご覧になっていた資料?をパラパラとめくられたかと思ったら
ついに、カメラに写る辺りまで持ち上げて、ご覧になっていたんですが
イーストウッド関連の映画の制作年や、その公開順などを確認なさっているようでした

「あのー、僕、一番最初、ドン・シーゲルとのコンビ観たのが
『マンハッタン無宿』って映画があって
まあ!アレは(…とテーブルをバン!と叩かれ)最高ですよね?(笑)
俺、『マンハッタン無宿』観た時、ひっくり返ったもん!
むちゃくちゃカッコ良くて、スゴイなー!この映画と思って…」

…と話されている時に「マンハッタン無宿 制作:1968年 監督:ドン・シーゲル
ドン・シーゲル監督とイーストウッドが初めて組んだハードボイルドアクション
ワイルドな田舎の保安官補が、大都会を舞台に活躍する」とのクレジットが表示され

「まっ、でも、その時にすでに犯人をバイクで追っかけたり、走って追っかけたりとかって
もう『ダーティハリー』の…ナンてか、形がすでにその時にあって
えー、あと、あのー…そうね『白い肌の異常な夜』…
もうこれ、これも超名作ですよね」の辺りで

「白い肌の異常な夜 制作:1971年 監督:ドン・シーゲル
クリント・イーストウッドとドンによるサイコサスペンス
常軌を逸した女性たちの愛憎と狂気に翻弄される男の恐怖を描く」というテロップが出て

「あのー、ドン・シーゲルっていうのは、勧善懲悪っていうのを
非常に、あのー、ストレートに描く人じゃなくて
あの…まっ、この人もホントに職人なんで
『面白くなかったら、みんな金出さないぜ、映画なんかに…』っていうのが
もう徹底して骨身に染みてる人なんで…

えー、まっ、前回その…『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の時に
『面白い映画っていうのは、いきなりバスルームから人が入って来るようなトコから始まらないと、人は金なんか出さないんだ』
って、言ったんですけど、これ、全くその部分が骨身に染みてる」とおっしゃってましたが

このビリー・ワイルダーの言葉は、押尾コータローさんとのMEETSツアーの際にも
甲斐報やラジオ番組などで、甲斐さんが口になさるのをよく耳にしましたし
ツアーのたびに、人を惹きつけるようなコンセプトや切り口で
新たな何かを披露なさっているのも、そういうことなんでしょうね?

「まっ、この人も…ドン・シーゲルも素晴らしいなと…
その彼にいつもついて…いっつも、そのキャメラの横から…一緒に座らして貰って
どんな角度で撮れば一番良いのか?っていうのをずーっと学んだんですよね、クリント・イーストウッド

で、まあ、この『白い肌の異常な夜』っていうのは、これだけは、あの…
歴代、クリント・イーストウッドが出たり、映画撮ったりした中で
まっ、あの…ある種、異端…異端な映画で…

『マルパソ』という、あの…映画制作会社っていうか、事務所をクリントは作ってですね
えー、これ『でこぼこ道』っていう、えー、意味なんですけど
まっ、ホントによくぞ付けた!『マルパソ』…ねぇ?(笑)
『でこぼこ道』…素晴らしい!センスが…っていう感じなんで

もうそれで、続々と彼はそこで映画を制作するように、まあ、なるんですけど
あのー、71年…1971年っていうのが、あのー、ドン・シーゲルと『白い肌の異常な夜』撮って
あと、実は、えー『ダーティハリー』もこの時で
えー、で、ナンと!監督デビュー作『恐怖のメロディー』もこの年に撮ってるんですよね」

…で、またまた「恐怖のメロディー 制作:1971年 監督:クリント・イーストウッド
クリント・イーストウッド監督デビュー作
ストーカーと化した女性ファンにつきまとわれるラジオDJの恐怖を描く」と出て

「で、この『恐怖のメロディー』がですね
えー、たぶん世界で一番最初にストーカーを扱った映画で
まあ、これが手厳しいストーカーで…その頃、ストーカーなんて言葉知らないから
『こんな女、いる訳ないじゃん!』と思いつつも
ついつい、話があまりに面白くて引き込まれるっていう…

92年…92年のやっぱり『許されざる者』…
『許されざる者』で、完全にその…ナンてか?やり方を判った
まあ、ある種、いわゆるバジェットがたくさんあって
で、バジェットがあれば名作を作れるのか?って、これは大きな間違いですからね

抗えない強力な力に立ち向かう…っていう彼の…
いわゆるキーワードとか、えー、モットーですね、きっと
まっ、ハッキリ言うと、あの…彼の生きて行く『しるし』だと思うんですけど…」と話されてましたが

20代中盤の頃の甲斐さんが「30になったら30
の、50になったら50の歌を歌えばいい
『今』の俺をそこで出せれば、叫べれば、それが今の俺の歌になる
だから、歌は証なんですよね、俺にとって…」
と、おっしゃっていたのと同じなんじゃないかと…?

「そういう抗えない強力な力に立ち向かう…っていうようなことで
『許されざる者』で、ある種、本格的な名作っていうのを、そこでバチッと撮るような…
そっからもう『ミスティック・リバー』『ミリオンダラー・ベイビー』
『グラン・トリノ』と立て続けに…まあ、あの…続く訳ですよね
この4作品に文句をつける人はいないでしょ?

『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙…
そこから、ナンかこう…実録ものに入って行くと…
あのー、日本の…みんなたぶんこれ、あんまり言わないんですけど
僕、あの『父親たちの星条旗』って、とてつもなく名作だと思ってて…」の辺りで

「父親たちの星条旗 制作:2006年 監督:クリント・イーストウッド
太平洋戦争時、硫黄島を取られたアメリカ軍兵士が、星条旗を掲げている有名な写真を元に
運命に翻弄される人々の姿を描いた戦争ドラマ」という説明がクレジットされ

「あの英雄に祭り上げられた男たちが、そのうち蝕まれて行くように心はぐれて行く…
っていうのが、もう延々描いてるんですけど
地味…地味は地味なんですよね
で、僕は、あの…『父親たちの星条旗』あって
そこから、日本は『硫黄島からの手紙』になったと思うんですけど…

僕は『硫黄島からの手紙』の方が、ナンか助走に見えて
実は『父親たちの星条旗』が撮りたかったんだろうな…っていう感じに見えたんですよね」
…と、おっしゃった辺りで「硫黄島からの手紙 制作:2006年 監督:クリント・イーストウッド
硫黄島の激戦を日本軍側から描き『父親たちの星条旗』と共に硫黄島2部作とされる作品
渡辺謙、二宮和也などの日本人キャストが熱演」とのテロップが出て

「『インビクタス』とか、あと『チェンジリング』とか、まあ、あって…
えー、完璧にまあ実録ものに足を踏み入れて、連作になって行くのが、えー『アメリカン・スナイパー』ね
『アメリカン・スナイパー』…これも名作『ハドソン川の奇跡』
えー、それから『15時17分 パリ行き』…
これもナカナカ日本は誉めては頂けないんですけど…(笑)」と甲斐さん

でも「『アメリカン・スナイパー』は、アカデミー賞獲れない気がした」と、おっしゃっていたような…?(笑)
もっとも「ハドソン川の奇跡」と「15時17分 パリ行き」が名作ということにはハゲ同です♪

その「15時17分 パリ行き」については「制作:2018年 監督:クリント・イーストウッド
パリ行きの高速列車内で起きた無差別テロ事件の実録ドラマ
犯人を取り押さえた3人の若者を主演に起用して描く」とのクレジットがあり

「僕は『15時17分 パリ行き』名作だと思ってて…
主役の3人が、実際その…えー、電車の中でテロが行われて
そのテロの時に、実際その(テロリストと)戦って、乗客を助けた3人が
そのまんま主役になっているという…」と話されたトコで

インタビュアーで映画評論家の松崎健夫さんの
「こんな実験的なものを80代で作るのか!?って、スゴイと思う」という声が聞こえ
「そうですね…あのね、僕、その話聴いた時…
聴かなくて観たんですよ、僕、知らなかったの
ナンか、あんまり事前に(情報を)入れるのが好きじゃないのもあるんですけど…

『15時17分 パリ行き』観て、帰る時にパンフレット買って(笑)
で、飲み屋に行って見てたら『えっ!?ウソでしょ?』っていう…
ホントに演技も自然だしスゴイ!でも、よく出来てますよねぇ、あの映画…

あの…僕、あの…やっぱり何回もこう…リピート利くっていうのは
名作の1つの条件だと思ってるんですけど、僕、これ、もう4~5回観てるんで…
やっぱり、何度も観れるっていうのは、良い映画なんだなっていうね」

…って、それと全く同じことを言ってる者が約1名、我が家にもおりますが(笑)
それは甲斐さんの影響なのか?それとも持って生まれたものなのか?(笑)
まあ、45年も1人の人を追っかけ続けているんだから、おそらく後者でしょうね(笑)
コメント
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