ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

フィルム・ガレージ(2020年10月)4

2020-10-19 14:55:00 | メディア
甲斐さんのクリント・イーストウッド愛溢れるトークが一段落して(笑)
「…ということで、その今回のこの『リチャード・ジュエル』に戻るということなんですけど
えー、ナンかこう…さっきも僕、言ったんですけど

あのー、ホントにこの主人公は、ナンか『おとぼけ』な変な人で
FBIの最終面談というか、もうここでコイツとのやり取りの中で
『コイツが下手なこと言ったら捕まえる!』というような、その最終のやり取りがある時に(笑)
弁護士のサム・ロックウェルが『大丈夫か?』って訊いたら

『ああ、大丈夫!だけど、僕はゲイじゃないっていうことを認めさせたいんだ』っていう…
犯人かどうかっていう…問われる場で、そこに『さあ、今から行くぞ!』って言ってる時に
自分がゲイかどうか…『ゲイと言われたくない!』っていう…
お前、それ、どうでもいいだろ!っていう(笑)
そういう変な人ですよね」と甲斐さん(笑)

インタビュアーの松崎健夫さんが「承認欲求がすごい強い」とおっしゃると
「そう!そう!そう!そう!(笑)そう!そう!承認欲求が強い!そうだね」とハゲ同(笑)

ちなみに…これは、本物のテロリストが「爆弾を仕掛けた」と警察に電話した時刻
リチャードは避難誘導の真っ最中で、いわゆるアリバイがあったものの
電話をかけたのは共犯者だと決めつけられ、ゲイ疑惑が浮上したためなんですが
リチャードのこの発言を聞いた弁護士が、甲斐さんと同じように
「問題はそこじゃないと思う」といったことを呟く表情にツボりました(笑)

ともあれ…「僕、あの…ストーリーは終わってる…
終わったのに、間が…静かな間があるじゃないですか
それから、ゆっくりキャスティングロールが出て来るんだけど
あの時に一番感じたんだよね、ナンか…あの全てが終わった段階で
『あっ!この物語は、ナンかものすごいこと言おうとしてんな』っていう感じがね

だから、その…アメリカ人がこれを観て
ああ…今すぐは気づかないだろうなあっていう感じがね、すごいしたんですよ
むしろ、その…アメリカ以外の人たち、他の世界の人たちが、この映画観る方が
すごく素直に感じられるんじゃないかなあと…」とおっしゃってましたが

イーストウッドは、リチャードの母親役のキャシー・ベイツから
「なぜ、この映画を作りたいの?」と訊かれて
「これは、自分が観たい映画だから…これは、アメリカの悲劇だ」と言ったらしいし

アメリカでは、太った人のことを自己管理能力に欠けている人間と判断する傾向がある…
って、弁護士が、なぜ自分に依頼したのか?と訊ねた時に
リチャード自身が「僕のことをデブとか言わずに人間扱いしてくれたから」と答えていたし…(汗)

現代のようにSNSが発達していない時代の事件にも関わらず
地元紙が名指しで容疑者扱いする記事を書いた途端に
全米中が「孤独な爆弾犯」というFBIのプロファイリングをリチャードに当てはめて
総叩きにした割には、真犯人が判明したあとも
リチャードが冤罪だったという認識は、あまり拡がらなかったみたいだし…(汗)

甲斐さんのご発言の真意は判らないながら、その騒動の渦中にいたアメリカの人々より
他国からの第三者目線の方が、イーストウッドのメッセージを
ストレートに受け取れるっていうことなのかなあと…?

「だから、そういう意味では、クリント・イーストウッドが
今まで、ホントに何十本も撮った映画の中で、唯一ちょっとナンかこう…円熟したのはね
彼が円熟してるのは、もう『グラン・トリノ』とか、そういうので円熟しきっちゃってるんで…
『許されざる者』とか…また、ちょっと違うフェーズに入って…

あの…また『運び屋』の時に、ちょっと変わりつつあるなって感じはしたんですけど
まだ、あれは全然変わってないんだよね、やっぱり…
この映画で、ちょっとまた新たなフェーズに入ったのかなと…
新たなフェーズに入ったのかな?…って何歳?何歳って…(笑)」と甲斐さん(笑)

「CHAPTER3~クリント・イーストウッドの監督としての魅力」で
再び、イーストウッド愛を熱く語られてます(笑)
「ナンかこう…山あり谷あり、途中でナンかこうね
中産階級の小さな街の市長になったりとか、色々ありましたけど
でも、映画だけはずっと撮り続けてるぞ!俺は…っていうね

で、それを見ると…まっ、端的に言うと『イヤー、ブレないな』と言うかも知れないですけど
僕は、非常にブレるタイプだと思うんです、この人は…
あの…ブレるから、感情表現として、それを1本1本出すことで
自分が成熟に向かうっていう手応えを、自分で確信してるんだと思うんですよね

やっぱり、表現する人っていうのは、こう…ポン、ポンってこう…
反射神経がないと、ダメなトコがあるんで…
そういう自分を鎮めるためにも表現するのが
一番…えー、自分の薬になるっていう…
まっ、表現することで脱皮する、脱皮することで次の自分に向かえる
…っていうようなことの繰り返しなんですけど」…と話されてましたが

曲をお書きになることで、ご自身の中にある様々の感情を吐き出され
アルバムを作り、ライブで観客の反応をご覧になって、それが本当の意味で完成すると
また次のステージを目指して、曲を作られ…といったことの積み重ねで45年…
90歳で新たなフェーズを迎えたイーストウッドにも引けを取らないんじゃないかと…?(笑)

…っていうより、イーストウッドから「色んなことにこだわっていいんだ」
…ということを学んだとおっしゃっていたし
同じ表現者、ディレクター、プロデューサーという立場で
共感なさる部分が多くていらっしゃるのかなあと…?

「今、この作品を…クリント・イーストウッド、80歳ですか?
あ、ゴメン、90ね(笑)90歳のクリント・イーストウッドが、この映画を今、撮る
しかも、新たなフェーズにまた向かおうとするっていうのが素晴らしいと思うし

若い頃は、抗えない強力な力に立ち向かうっていうことの分量がすごい多くて
その底にある無償の愛っていうのを出すのは…
まっ、少しずつ少しずつ…って感じだったのが
今、もう逆転してるくらい、やっぱり無償の愛っていうのがね

あの…ただし問題は、あの手この手と労を惜しまず、色んなアプローチを変えるんですよね
そこが、彼がスゴイところで、あの…ずーっと自分の中で見えてる画は
たぶん、ずーっと、たぶん…あの…まっ、フォームと言った方が良いと思うんですけど
彼のフォームは、そういうところは一緒だと思うんですよね

だけど、これだけ、あの…労を惜しまず、あの手この手と
色んな形の色んな表現を、色んな作品を見せてくれるっていうのは
あの…僕、とにかく『荒野の用心棒』から全部観てます!
で、僕は『あっ!この作品イイな』って思った時は、最初はドン・シーゲルだったんだけど
まあ『アルカトラズからの脱出』もそうだ!『素晴らしいな!』と思ったけど
いつの間にか、ホントに上手くなって…クリント・イーストウッドがね『ああ、もう素晴らしいな』と…

まっ、僕ね、彼が一番イイと思うのは、A級も作れるけど、B級も作れる、C級も作れますよって
ホントに、あの…池波正太郎が絶対気に入りそうな作品の幅があるから
あの…B級はB級なりに、そのバジェットがあって
限られたバジェットの中で、どう作るか?ってことだと思うんで
全て出来るというね、やっぱり彼の素晴らしい底力なんじゃないかなと思います、ハイ」

と、結ばれたあと、恒例の「まとめ」コーナーへ…
「リチャード・ジュエルの映画としての魅力」として
主人公の唯一無二のキャラ・出演者の演技力・
クリント・イーストウッドが新たなフェーズを迎えた作品…の3点が挙げられ

続いて「クリント・イーストウッド監督としての魅力」には
A級B級C級どれでも撮れる・毎回アプローチが変わる
圧倒的な力に抗うことを描くモットーと無償の愛…
という3点が、2つに分割された画面に向かって右側に挙げられている間

画面の左側では…「クリント・イーストウッドの家族との映画作りについて語る甲斐さん」が…
「息子と2人で組んで、エンディングとか、ナンかその辺の…やってる
あっ、そうそう!『グラン・トリノ』のエンディングもそうでしょ?そうですよね? 

あの…ナンか…ナンかね、でも、僕、思うんですけど
昔の映画人で、90歳まで生きた人…生きて現役でやってる人に、昔の映画人もないんですけど
ナンか、往年の人たちって、家族使いたがりますよね
そういえば…そうそう!みんな家族、絶対持ち込むよね

特に『マルパソ』作って以降さ、あの…資金繰りとかも大変だったと思うから
やっぱり、その辺はものすごくチャンと家族…
上手く、ね?タッグ組みながら、色んなことやってますよね、やっぱり…」と話されてましたが
甲斐さんも、ご自身のアルバムのバックコーラスに
「遊麻紗亜万」さんを起用なさっていたような気が…?(笑)

まっ、それはともかく…甲斐バンド初のビルボードツアー開幕までに
甲斐さんのイーストウッド愛溢れるトークをナンとか書き終わりました(笑)
マスク着用、ソーシャルディスタンスを保ってのライブが
一体、どのようなものになるのか?想像もつきませんが
奥さんの報告を楽しみに待ちたいと思います♪
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