『ホモ・サピエンスの15万年―連続体の人類生態史』(古澤拓郎著)からメモ代わりにもう一つ転載します。
世界人口の中で男女は半々であり、生まれてくる数も半々だと思われがちであるが、実はそうではないい。一説によると生まれてくる人の数は、おおよそ女児100に対して男児105であり、男児のほうが五パーセント分多いといわれる。ただし、女性より男性のほうの寿命が短いため、総人口としてはだいたい男女は半々か、むしろ女性のほうが若干多いことになる。例えば日本では2011年の出生性比は105であるが、総人口の男女比は九五程度であった。男性の寿命が短いのは、労働やストレスによるからといわれることもあるが、欧米諸国や日本などをみると、生まれた時から一貫して女性よりも男性のほうで死亡率が高いとされ、大人の労働云々だけのことでは説明できない。この理由は、男性のほうが生物学的に脆弱であるからといわれることもある。
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