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仏教ライフを考える西原祐治のブログです

僧侶学の構築

2016年11月29日 | 都市開教
浄土宗総合研究所から浄土宗総合研究所年報『教科研究』(2015年no27)が送られてきました。同書に納められている“「法話の宗派間比較研究」報告”記事に、本願寺派の人を紹介し少し資料をお貸し返礼です。全体で450頁に及ぶ報告書です

“「法話の宗派間比較研究」報告”記事も良くできていますが、“「僧侶学の構築」研究成果報告”も興味深く読みました。

僧侶養成について問題点や育成カリキュラムまで及んだものです。その中に「現代社会の中で浄土宗僧侶として具備すべき8要件」が示されてありました。

① 社会人としての一般常識がある
② 僧侶として聖性がある
③ 凡夫の自覚をもった、念仏実践者である
④ 浄土宗僧侶としての基礎能力がある
⑤ 死者儀礼を通じて檀信徒と共感できる
⑥ 寺院管理運営者としての知識と技能を持っていること
⑦ 社会の弱者と共に生きることができる
⑧ 一般社会で必要とされる専門知識を保有していること。(以上)

非常に興味のある分野ですが、「現代とは」「何が求まられているのか」「役割は」といった、大枠の議論が不足しているように思われました。目標が明確でないと、“発達課題”が明らかにならないからです。部長は部長の発達課題があり、新入社員は新入社員の発達課題がある。その発達課題を明らかにするのが目標です。

それと「情熱」をどう育むのか。これが一番の課題です。
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